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日本IBM、メインフレームのビッグデータ活用を効率化するソフトを出荷開始

2013-10-11

メインフレームビッグデータ活用をさらに効率化するソフトウェア


 日本IBM(社長:マーティン・イェッター)は、IBMのメインフレーム「IBM(R)System z」シリーズのビッグデータ基盤ソフトウェアの最新版となる、リレーショナル・データベース「IBM DB2 11 for z/OS」、および階層型データベース「IBM Information Management System(IMS)13 Transaction and Database Servers」を発表します。これらは、大量のデータ処理における高速化とハードウェア資源利用の削減を実現する機能の強化や、オープン系システムとの親和性の拡張などにより、メインフレームの開発・運用の作業やシステムコストのさらなる最適化を支援するソフトウェア製品です。ライセンス使用料金は、IBM DB2 11 for z/OS」が638,300円、「IBM IMS 13 Transaction and Database Servers」が1,389,600円(ともに税抜、zEnterprise最小構成での月額最低使用料金)からで、10月25日より出荷を開始します。

 企業経営を支える基幹システムには、経営を取り巻く環境の変化に迅速かつ柔軟に対応し、ビジネスの成長や変革を支援することが求められています。例えば、扱うデータの量や種類が飛躍的に増加する中で、企業内外にある膨大で機密性の高いデータを保全しながら迅速かつ効率的に活用し経営の意思決定に役立てること、個人によるモバイル・デバイスの普及に伴うモバイル端末を通じたユーザーからの要望に応えること、ビジネス戦略の変更に柔軟に対応できるITインフラの構築により企業の継続的な成長を支えることなどが、今日の基幹システムにおいて特に重視されています。

 本日発表の2製品は、IBMメインフレームを基盤とする企業の基幹システム向けに特化したデータベースソフトウェア製品の最新版です。いずれの製品も従来に比べデータ処理機能が向上しているほか、メインフレームにおけるビッグデータの活用の幅を広げる機能を拡張しています。

 企業の経営に関する大量のデータの迅速な照会・分析に適したリレーショナル・データベースの最新版「IBM DB2 11 for z/OS」は、オンライントランザクション処理(OLTP)や分析における大量データを照会するときのパフォーマンスが、従来に比べ最大40%向上しています。また、汎用的なHadoop基盤との接続のインターフェースを実装し、非構造化データを含めたビジネス・データを取り扱えるため、より多角的な情報を企業経営へ活用できるようになります。さらに、アプリケーション単位で前バージョンのDB2 for z/OSに対応した仕様のままアプリケーションを稼働できるモードを新たに追加しています。これにより、データベースの次バージョンへの移行の際に、前のバージョンで稼働するアプリケーションとの互換性を伴わない仕様があった場合にも、段階的にアプリケーションの改良を含む移行が可能になるなど、企業のシステムで課題になっている開発や運用保守の負担を軽減できます。

 加えて、Netezzaテクノロジーを活用したIBMのアナリティクス基盤「IBM PureData System for Analytics」をSystem zの分析機能の一部として連携させるオプション製品「IBM DB2 Analytics Accelerator for z/OS」を導入することで、さらに大量のデータの分析や、分析時のシステム負荷の分散ができるようになります。最新版となる「IBM DB2 Analytics Accelerator for z/OS 4.1」では、お客様からの要望を受け、実行時に要求文を組み立てる動的SQLに加え、あらかじめプログラムに要求文が組み込まれている静的SQLにも新たに対応しており、より幅広いアプリケーションの活用が可能になります。

 企業の会計、経理、財務などを扱う勘定系システムの、高速かつ大容量のデータのトランザクション処理に特化した階層型データベースの最新版「IBM IMS 13 Transaction and Database Servers」は、継続的な改良により1秒あたり最大10万トランザクションを超えるパフォーマンスを達成するとともに、CPU使用量をこれまでに比べ最大10%削減するなど、より少ないシステム資源で大量のデータをより高速に処理できるようになっています。また、データへのアクセスにおいて、オープンソース統合開発環境であるEclipseを活用し、リレーショナル・データベースと同じSQL言語で対応できる範囲を、従来のJavaに加え、新たにCOBOLにも拡張しており、汎用的なデータベースの技術者でも容易に管理・運用することができます。さらに、システムを停止せずにデータベースの構成を変更できる機能を追加しており、システムの計画停止の頻度を減らすことができます。

 本日発表の製品を含む、System z情報管理ソフトウェアの情報は、以下のURLを参照ください。
http://www.ibm.com/software/jp/zseries/iod/


<製品情報>
 ・IBM System zソフトウェア
 http://www-01.ibm.com/software/jp/zseries/

 ・IBM System zシリーズ
 http://www-06.ibm.com/systems/jp/z/


 IBM、IBMロゴ、ibm.com、DB2、IMS、PureData、System z、zEnterprise、z/OSは、世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corp.の商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点でのIBMの商標リストについては、http://www.ibm.com/legal/copytrade.shtml(US)をご覧ください。
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