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鹿島、建設現場のCO2排出量削減管理ツール「現場deエコ」を開発

2013-10-09

建設現場のCO2排出量削減管理ツール「現場deエコ(R)」を開発
−社内イントラネットで全国どこでも削減活動が可能に−


 鹿島(社長:中村満義)は、建設現場におけるCO2排出量削減の計画、実施を社内のイントラネット上で管理するツール「現場deエコ」を開発し、運用を開始しました。鹿島は、建設現場におけるCO2排出量削減活動を積極的に推進しており、環境ビジョン:トリプルZero2050においても、低炭素「Zero Carbon」を目標の一つに掲げています。本ツールの整備により、全国の現場でのCO2排出量削減活動が容易となり、今後も積極的な活動を継続することで、低炭素社会の実現に貢献していきます。

  ※「現場deエコ」の画面イメージは添付の関連資料を参照

<開発の背景>
 建設業は、建造物の施工から運用、解体に至るすべてのプロセスにおいてCO2の排出と深く関わっており、施工段階では多くの資材を消費し、重機や車両などから多くのCO2を排出しています。これまでも建設現場では様々な対策を実施していたものの、CO2排出量を定量的に把握することは難しく、対策効果の予測に基づいた目標設定や、計画の立案ができませんでした。
 そこで鹿島では、自らの事業活動における環境負荷低減に向け、施工段階でのCO2排出の要因と、その対策効果を把握することを目的に、実際の建設現場におけるCO2排出の詳細なモニタリングや、排出量削減技術の検証を実施し、分析データを蓄積してきました。
 その結果、例えば建設現場の仮設照明が白熱灯であった時にどれだけのCO2を排出しているのか、それをLED照明に置換えればどれだけ排出量が削減できるのかを把握し、照明の数を乗じれば、その現場での対策効果が算出できるようになりました。
 この成果を基に「CO2排出量算定システム」を開発し、建設現場におけるCO2排出量を施工前にあらかじめ予測することや、最適な排出量削減技術を選択して効果的な削減計画を立案することが可能になりました。
 さらにこれを全国の建設現場で容易に実施できるよう、社内イントラネット上の施工管理ツールとして整備した「現場deエコ」を立ち上げ、運用を開始したものです。

  ※「CO2排出量算定システム」の画面イメージは、添付の関連資料を参照


<「現場deエコ」の概要>
 建設現場では「現場deエコ」を用い、以下の手順で削減活動を実施します。

 ■Step1 現場の施工数量を基に、標準的なCO2排出量を算定し、CO2排出に何が大きく影響しているのかを特定する。

 ■Step2 特定した要因に最適な削減技術の組み合わせを選択し、対策前・後の排出量を比較しながら実施計画を策定する。

 ■Step3 策定した計画に基づいて削減活動を実施、計画通り排出量を削減できたのか、定量的に把握する。

 また、各現場の削減実績をデータベース化することによって、工事規模や種類別の削減実績の集計や分析も可能になります。


<今後の展開>
 鹿島はこれまでも、現場における高効率照明の採用や太陽光発電を利用する「現場deソーラー」など、様々な技術を開発、推進してきました。これらの活動は、先ごろ策定した「鹿島環境ビジョン:トリプルZero2050」で示した2050年にめざす姿のうち、「Zero Carbon」、自社活動と提供する建造物からの温室効果ガス排出ゼロにつながるものです。
 本ツールの整備により、各現場が積極的にCO2排出量削減に取り組む環境が整いました。今後も、建物や構造物のCO2排出量削減に寄与する技術開発と合わせ、積極的な取り組みを継続し、低炭素社会の実現に貢献していきます。


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