Article Detail
大日本印刷、衝撃に強い物流資材管理用UHF帯ICタグを開発
衝撃に強い物流資材管理用UHF帯ICタグを開発
ICタグラベルを衝撃吸収材で覆い、優れた耐衝撃性を実現
大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、パレットやコンテナなどの物流資材の管理向けに、衝撃吸収材を使用することで耐衝撃性を高めたUHF帯ICタグを開発し、本年9月24日に販売を開始します。
【開発の背景】
UHF帯の周波数に対応したICタグは、通信距離が長く一括読み取りが可能なため、パレットやコンテナなどの物流資材の管理に広く利用されています。DNPは昨年9月、強い粘着性を持ち高圧洗浄にも耐えられる耐水加工を施したラベルタイプのICタグと、ABS樹脂で封止することで輸送中の衝撃を緩和する物流資材管理用ICタグを開発しました。今回は、輸送中に外部から強い衝撃が加わった場合にも故障しない高い耐衝撃性を持つICタグを求める声に応えて、ICタグラベルをシート状の衝撃吸収材で貼り合せることにより、輸送中の衝撃を緩和するICタグを開発しました。本製品は、国内UHF帯の新周波数(920MHz)および現行周波数(950MHz)に対応し、通信距離は約5メートルです。
【製品の概要】
本製品は、DNPとタキロン株式会社(本社:大阪 社長:兵頭克盛 資本金:151億円)が共同で開発したもので、特殊なゲル状のタキロン製衝撃吸収材でラベル型のICタグ全体を覆い、表面をプラスチックフィルムで封止することで、外部からの強い衝撃に対する耐衝撃性を高めました。
直径25mm重さ約67gの鋼球を1.5mの高さから本製品に落下させる当社独自の耐久性試験において、100回繰り返し衝撃を加えてもICタグの性能に変化はありませんでした。通常のラベル状ICタグが1回の落下で故障するのと比較して、本製品は優れた耐衝撃性能を保持しています。
また、ゲル状の衝撃吸収材は粘着性があるため、剥離フィルムを剥がして、管理したい物流資材などに直接貼付することができます。
<製品仕様>
周波数帯:UHF帯
通信規格:EPCglobal Class 1 Generation 2に準拠
サイズ:65×25mm、厚さ約2.2mm(形状はカスタマイズすることも可能です)
【価格(税抜き)】
ロット10万枚の場合、1枚あたり約150円
【今後の展開】
今後DNPは、機器レンタル会社や物流資材メーカーを中心に今回開発した物流資材管理用ICタグを販売し、今後3年間で約1億円の売上を目指します。
なおDNPは、9月25日(水)〜9月27日(金)に東京ビッグサイトで開催される「第15回自動認識総合展」のDNPブースで本製品を展示します。
※参考資料、製品画像は添付の関連資料を参照