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富士通、学校の栄養職員など向け食物アレルギー対策用クラウドサービスを提供開始
栄養教諭・学校栄養職員の業務負荷を軽減するクラウドサービス
「K−12 給食管理 学校版」を提供
食育環境の改善と食物アレルギー対策をサポート
当社は、小中学校の栄養教諭・学校栄養職員の業務負荷を軽減するとともに、セキュアーな環境で、調理師との連携強化や他校との給食情報共有を可能とする、クラウドサービス「FUJITSU 文教ソリューション K−12 給食管理 学校版」を、2013年10月上旬より販売します。
本サービスは、主に小中学校を対象としており、給食実施に関わるあらゆる情報を、当社のデータセンターで一元管理し、献立作成(栄養価管理)や日々の食数管理などの給食業務を支援する機能を提供します。
複数の学校や給食センター間での給食献立、調理指示、食材発注データなどの情報共有が可能で、市・町単位の統一献立への対応や人気献立の共有、食材の一括発注、調理士への指示、「学校給食栄養報告」などの給食実施状況報告書の一括集計、などを支援する機能を提供します。また、アレルギー対応献立作成支援機能など、食物アレルギー対策を効率的、かつ効果的に行うための機能も備えています。
これにより、栄養教諭・学校栄養職員の業務負荷が軽減され、食育指導の取り組みや食品の安全確保などの業務に注力していただけるほか、栄養教諭・学校栄養職員・調理師間の情報共有や、保護者とのより正確で効率的なコミュニケーションを通じ、食育環境の改善も図ることができます。
[関連リンク]「K−12 給食管理 学校版」紹介サイト
http://jp.fujitsu.com/solutions/education/school/kyusyoku/
近年、児童生徒を取り巻く生活環境の変化に伴い、児童生徒におけるアレルギー疾患が増加しています。アレルギー疾患には、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎・結膜炎、食物アレルギー、アナフィラキシーなど多様な疾患が含まれますが、その中でも食物アレルギーに対しては、献立作成、調理、配膳における十分な対策が求められています。このニーズを踏まえ、当社と株式会社富士通システムズ・イースト(注1)は、栄養教諭・学校栄養職員の業務負荷を軽減するクラウドサービス「K−12 給食管理 学校版」の提供を開始します。
※参考画像は、添付の関連資料を参照
<本製品の特長>
1.複数施設(学校、給食センター)間でのデータ共有を実現
当社の高信頼、高セキュリティのデータセンターで給食実施に関わるあらゆる情報を一元管理することで、複数の学校・給食センター間での給食献立、調理指示、発注データなどのセキュアーな情報共有が可能となります。市・町単位での統一献立への対応や人気献立の共有、食材の一括発注、細やかな調理士への指示、「学校給食栄養報告」などの給食実施状況報告書の一括集計、などを短時間で行うことができます。
2.アレルギー対応食の提供を徹底的にサポート
1.アレルギー対応献立作成支援機能
■最大30品目までのアレルゲン(注2)をマスタ登録しておくことができ、アレルゲン情報(注3)を画面で確認しながら献立を作成できます。
■指定したアレルゲンを含まない料理(レシピ)を検索することもできます。
■十分なスキルを持つ栄養士のみがアレルギー対応献立機能を利用できるように設定できます。
2.食物アレルギーを持つ児童生徒の管理機能
■児童生徒1人ひとりのアレルギー情報を一覧表で管理できます。
■プライバシー保護のため、特別な権限を有した人のみが管理機能を使用可能とすることができます。
3.アレルギー対応帳票機能
■児童生徒1人ひとりのアレルギー情報に基づき、給食献立のアレルゲンを視覚的に把握できる帳票を印刷できるため、配膳ミスの防止に活用できます。また、保護者に事前にその帳票を渡すことで、アレルゲンが含まれる給食献立の日には、保護者が児童生徒に代替食を持たせるというような運用も可能です。
3.クラウドサービスによる管理負荷の軽減と安心の災害対策
本サービスはクラウドサービスとして提供するため、学校や給食センターにおいて、サーバなどのハードウェア機器の導入やシステム構築が不要となり、初期費用を抑えることが可能です。また、当社が、システム運用や保守、セキュリティ対応、データのバックアップなどを行うため、システム管理の負荷を大幅に軽減できます。
4.他のアプリケーションやクラウドサービスとの連携
1.家庭での給食献立活用
■栄養教諭や学校栄養職員は、「K−12 給食管理 学校版」から給食献立の情報をダウンロードして、パソコンやスマートフォンのカレンダー機能や学校のホームページなどに登録することができます。保護者は、学校のホームページなどから給食献立やアレルゲン情報を参照し、各家庭での献立作成に活用することができます。
2.食育の推進:「食育ノート」連携
■給食献立の情報を、食育支援ソリューションサービス「食育ノート」に登録(注4)できます。「食育ノート」を利用すれば、給食献立の情報に写真や栄養バランスのグラフを追加して紹介するWebコンテンツを簡単に作成でき、児童生徒の食への関心を効果的に高めることができます。
<販売価格、および出荷時期>
製品名 :FUJITSU 文教ソリューション K−12 給食管理 学校版
販売価格(税別):1IDあたり月額1万2,000円
提供開始時期 :2013年10月上旬
<販売目標>
本サービスおよび関連システムを含め、2015年度末までに120億円(当社の決算期は3月末日です)。
<商標について>
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
■注釈
注1:株式会社富士通システムズ・イースト:
本社 東京都文京区、代表取締役社長 石川 享。
注2:アレルゲン:
食品衛生法により、アレルギー症状を引き起こす可能性のある原材料として表記が義務付けられている、特定原材料7物質(乳、小麦、卵、そば、落花生、えび、かに)を含む26物質。
注3:アレルゲン情報:
アレルゲンを含む26物質が食材の中に含まれているかどうかの情報。
注4:「食育ノート」への登録:
株式会社富士通システムズ・ウエスト(本社 大阪市中央区、代表取締役社長 鈴木 英彦)が提供する食育支援ソリューションサービス「食育ノート」のご契約が別途必要となります。
■関連リンク
・「K−12 校務支援」紹介サイト
http://jp.fujitsu.com/solutions/education/school/koumu/
・食育支援ソリューションサービス「食育ノート」紹介サイト
http://jp.fujitsu.com/group/fwest/services/syokuiku/