Article Detail
日本IBM、データセンター向け高密度サーバー「IBM NeXtScale System」を発表
データセンター向け高密度サーバー「IBM NeXtScale System」を発表
シンプルな設計で自由度を高め、1Uあたり3倍のコア数を実現
日本IBM(社長:マーティン・イェッター)は、x86サーバー「IBM(R) System x」シリーズの新たなラインアップとして、データセンターにおける電力、温度、重量などの課題を解決し、自由な構成でビジネスニーズに対応する高密度サーバー「IBM NeXtScale(ネクストスケール) System」を発表します。データセンターやクラウド・サービスなどの大規模なコンピューティング環境や、金融、製造、エネルギー、医療、学術などの高いコンピューティング能力を必要とする分野に適した製品です。本製品の最小構成価格は、1,260,000円(税別)で、本日より日本IBMおよびIBMパートナーから販売し、10月28日より出荷を開始します。
現在、ソーシャル・メディアやモバイル機器が生み出す膨大なデータによって得られる知見がビジネスに大きな影響をもたらすと言われる中、大規模データセンターとそれらを活用するクラウド・サービスや、クラウド・サービスに最適なシステム基盤の必要性が高まっています。また、ビッグデータを高度に分析するテクニカル・コンピューティングの分野においても同様に、システム基盤の強化が求められています。
「IBM NeXtScale System」は、データセンターをはじめとする大規模なコンピューティング環境において、ビジネス環境の変化に適したシステム構成の自由度、シンプルで効率的な運用・管理、小規模な導入から開始ができる高い拡張性を提供する高密度サーバーです。
○高い集約密度
「IBM NeXtScale System」は、19インチ標準ラックに搭載可能な6Uサイズの「IBM NeXtScale n1200 エンクロージャー」にコンポーネントを格納してシステムを構成します。各コンポーネントはハーフサイズに統一されるため、用途に合わせた柔軟なシステム構成が可能です。本日発表するのは、同エンクロージャーと1Uハーフサイズのコンピュート・ノード「IBM NeXtScale nx360 M4」の2種類です。
「IBM NeXtScale nx360 M4」は、Intel Xeon プロセッサー E5−2600 v2 製品ファミリーを搭載し、1Uあたりに、従来比3倍のコア数の搭載が可能です。一般的な42 U標準ラックに最大84台、2,016コアを搭載可能であり、データセンターにおけるサーバー設置スペースを節約します。また、電源や冷却ファンなどの部品はエンクロージャー内で共有でき、システム全体の部品数を削減することで重量を軽減します。例として床耐荷重600kgの場合には、搭載サーバー台数を約40%増やすことができます。
○省電力
「IBM NeXtScale System」は、電源や冷却ファンなどの部品数の削減により、従来の1Uラック型サーバーと比べて、システムの消費電力を5%〜10%削減します。さらに40度の環境温度でも稼働が可能なため、空調などの電力消費の軽減にも貢献します。これにより、データセンターにおける供給電力量によって制限されていたラックあたりのサーバー搭載台数を増やすことができ、データセンターの稼働率が向上します。
○システム構成の自由度
「IBM NeXtScale System」は、「IBM NeXtScale nx360 M4」がサーバーの基本機能を提供し、ビジネス環境の変化などに応じて、大容量の画像をより高速に処理するために、画像処理向け補助演算装置「Graphics Processing Unit(GPU)」を汎用化した「General−Purpose computing on GPU(GPGPU)」、ストレージなどの拡張ユニットによる増強が可能です。また、オープン・スタンダードへの準拠により、他のシステムとの連携を容易にします。
○シンプルで効率的な運用・管理
本製品は、各コンピュート・ノードに搭載した最新の統合管理モジュール「Integrated Management Module(IMM)」や、運用管理者が筐体の前面でネットワーク接続と操作をすることを想定したハードウェア・デザインにより、データセンター、クラウド、ホスティング事業者による運用・管理の効率化を支援します。
○小規模な導入から開始可能な高い拡張性
お客様の要望に応じてノード単体からエンクロージャーを組み込んだラックやコンテナ単位の構成で提供します。また、お客様による製品導入時の検証を簡素化し、導入時間を短縮するため、IBMの事前構成・検証済みソリューション「IBM Intelligent Clusterソリューション」を提供します。
「IBM NeXtScale System」の詳細および最新情報は、以下のURLを参照ください。
http://www.ibm.com/systems/jp/x/announcement/201309_announce.shtml
また、本日同時に、x86サーバー「IBM System x」シリーズの新製品を発表します。
<「IBM System x3650 M4 HD」>
高性能・高密度な2ソケット・2Uサーバーです。当製品は、ビッグデータをはじめとするデータ解析やERPなどの高度なストレージ集約型アプリケーションをご利用のお客様に、優れたパフォーマンスと高速なデータ・アクセスを内蔵ストレージ環境にて提供します。Intel Xeon プロセッサー E5−2600 v2製品ファミリーを最大2個(合計24コア)搭載可能で2Uサイズの筐体でありながら、2.5型HDDを最大26本、または、2.5型HDDと1.8型SSD各16本の最大32本と多数のドライブを搭載でき、データに対し高速なアクセスと処理が求められる用途に最適なサーバーです。本製品の最小構成価格は、490,000円(税別)で、本日より日本IBMおよびIBMビジネスパートナーから販売し、11月29日より出荷を開始します。
各モデルの価格は、下記のとおりです(いずれも最小構成価格)。
IBM System x3650 M4 390,000円から(税別)
IBM System x3550 M4 370,000円から(税別)
IBM System x3500 M4 310,000円から(税別)
IBM System x iDataPlex dx360 M4 653,000円から(税別)
本日発表の製品を含む、「IBM System x」の詳細および最新情報は、以下のURLを参照ください。
http://www.ibm.com/systems/jp/x/
以上
IBM、IBM ロゴ、ibm.com、iDataPlex、Intelligent Cluster、System xは、世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corp.の商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点でのIBMの商標リストについては、
http://www.ibm.com/legal/copytrade.shtmlをご覧ください。
Intel Xeonは、Intel Corporationまたは子会社の米国およびその他の国における商標です。
<お客様その他のお問い合わせ先>
ダイヤルIBMお客様相談センター フリーダイヤル:0120−04−1992
<製品情報>
・IBM System x
URL:http://www.ibm.com/systems/jp/x/