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英ジャガー・ランドローバー、C−X17スポーツ・クロスオーバー・コンセプトモデルを発表

2013-09-14

ジャガー、先進的な新アルミニウム製アーキテクチャー採用によるC−X17スポーツ・クロスオーバー・コンセプトモデルを発表


 ※本プレスリリースはジャガー・ランドローバー社が2013年9月9日に発表したプレスリリースの日本語訳です。


<キーポイント>

 ■ジャガーは、次世代の軽量化技術である先進的な新アルミニウム製モノコック・アーキテクチャーを発表。
 ■軽量かつ高剛性、またサステナビリティに対するジャガーの真摯な取り組みを強調する革新的技術を採用。
 ■この先進的な軽量アーキテクチャーは、将来のジャガー製品ラインアップのベースとなり、この新アーキテクチャーを採用した最初の市販モデルとなるプレミアムC/Dセグメントの新型セダンを、2015年に導入予定。
 ■これは、プレミアムC/Dセグメント初となるアルミニウム製モノコック構造を持つモデルで、同クラスの中でも最も先進で高効率、洗練されたスポーツセダンとなるべく開発されます。
 ■パワーユニットは複数種類用意され、その中には、ジャガー・ランドローバーの新エンジン工場で製造される新シリーズの高出力・高効率のガソリンおよびディーゼルエンジンも含まれる予定。
 ■これらのエンジンにより、ジャガーのiQ[AI]ベースモデルは、300km/h(186mph)以上の最高速度、100g/kmを下回るCO2排出量をはじめとする、クラストップの性能を発揮することが可能。
 ■将来を見据えたC−X17コンセプトは、極めて先進的な新しいアルミニウム製モノコック・アーキテクチャーの性能を提示するためのスタディモデル。
 ■C−X17は、流線的なデザインとスポーティなパフォーマンスというジャガーの特性に、安心感の高いドライビング・ポジションと高レベルの柔軟性というクロスオーバーの特質を融合。
 ■C−X17は、インタラクティブ・サーフェス・コントロールをはじめとする、インテリア・テクノロジーにおける先進的な取り組みも紹介。このインタラクティブ・サーフェス・コントロールはマルチスクリーン・インフォテイメント・ネットワークで、ソーシャル・メディア・チャンネルを通じて乗員同士だけでなく乗員と外の世界とをリンク


<概要>

 ジャガー史上初のスポーツ・クロスオーバー・コンセプトである「C−X17」が、2013年フランクフルト・モーターショーでデビューを飾ります。

 C−X17は、iQ[AI]と名付けられた、ジャガーの全く新しい先進的アルミニウム製モノコック・アーキテクチャーを紹介するためのデザインスタディモデルとして製作されました。これは、エキサイティングな将来のジャガー・ラインアップのベースとなるアーキテクチャーであると共に、ジャガーブランド全体の革新に満ちた将来を支える新たな理念です。モジュラー式で拡大縮小可能な車両アーキテクチャーは、高強度、軽量、高剛性という特徴を備え、革新的な高効率テクノロジーを取り入れています。独自のキャラクターやダイナミクス、パフォーマンス、そしてラグジュアリーといったジャガーが高い評価を得ている特性を犠牲にすることなく、創造的デザインの自由度とインテリア・パッケージングの優位性を確保する一方、柔軟な量産を可能にします。これにより、ジャガーがプレミアム市場の中でも高い成長が見込まれる分野をターゲットとした製品ポートフォリオの拡充に取り組むことを可能たらしめます。

 スポーツ・クロスオーバーであるジャガーC−X17は、スポーツカーが持つキャラクターとドライビング体験を、高まるSUVモデルの存在感、スタイルや柔軟性と組み合わせることにより、SUVセグメントのデザインの可能性を大きく広げたのです。ジャガーにとってスポーツ・クロスオーバー・セグメントへの参入は、ボディスタイルによる製品ポートフォリオの拡大とブランドレレバンスの強化をもたらし、世界中でより幅広い層の顧客にアピールすることが期待されます

 「C−X17スポーツ・クロスオーバーは、ジャガーの刺激的な新しい方向性を示すものです。その目的は、当社の新しいアーキテクチャーにハイライトを当てるためで、このモデルは我々がiQ[AI]と呼ぶインテリジェントなアルミニウム製アーキテクチャーを採用しています。これを技術的基盤とし、今後、ジャガーのラインアップ、市場での可能性、お客様へのアピールを劇的に充実させていくつもりです。iQ[AI]により、当社のラグジュアリーモデルの技術がより求めやすい価格帯のセグメントへ展開され、新開発の超高効率エンジンと組み合わせて、グローバルスタンダードを打ち立ててゆきます。こうした実用的価値に加え、クラスをリードするダイナミクス性能と、ジャガーデザインの特質ともいうべきピュアなラインが生むフォルムの美しさとの融合をもってして、将来へ向けた飛躍的前進の方程式が出来上がります。」
ジャガー・グローバル・ブランド・ディレクター、エイドリアン・ホールマーク

 この新しいiQ[AI]アーキテクチャーを採用した最初の市販モデルは、プレミアムC/Dセグメントの新型セダンとなります。グローバルでは2015年に導入を予定しており、同セグメント初となるアルミニウム製モノコック構造を持つモデルとなります。

 パワーユニットには、異なる能力と出力をもつエンジンが幅広く用意されますが、すべてが、ドライバビリティを犠牲にすることなく、感動的なまでの性能を提供し、最新鋭の革新的な燃費効率技術を採用しています。エンジンラインアップには、ジャガー・ランドローバーが英国で建設中の新エンジン工場で造られる予定の高出力のガソリンおよびディーゼルユニット、ならびに、Fタイプに搭載されているパワフルなV6ガソリンユニットが含まれ、軽量構造の貢献によるクラス最高レベルの比出力を備えています。こうした特性により、ジャガーは気持ちを高揚させるほどの性能と、300km/h(186mph)を超える最高速度、100g/km以下のCO2排出量を実現する、多種多様なモデルを提供できるのです。

 C−X17コンセプトは、このアーキテクチャーを用いて製造できるモデルの多様性を例示しています。アルミニウム製アーキテクチャーをベースにした4人乗りスポーツ・クロスオーバーは、流麗なラインとスポーティなデザイン、そして洗練されたラグジュアリーに、安心感を高めるドライビング・ポジションを中心とする強化された柔軟性を融合させています。デザイン・ディレクター、イアン・カラムが監修し、刺激的なプロポーション、ピュアなフォーム、美しいラインを持つC−X17は、どこから見ても紛れもなくジャガーなのです。

 C−X17は、低い車高、最適化された重心、そしてトルク・ベクタリング・バイ・ブレーキングに代表される最新鋭の車両ダイナミクステクノロジーの採用により、洗練されたオンロード・ダイナミクスとセダンのようなハンドリング性能を提供します。トルク・ベクタリング・バイ・ブレーキングは、ブレーキシステムを使い、コーナリング時の駆動輪へのエンジントルク配分のバランスを制御することによって、アンダーステアを抑制しグリップを最大化するインテリジェント・システムです。

 「我々はC−X17を、まっさらな状態から一連の明確な原則に沿ってデザインしました。ジャガーをジャガーたらしめている強い思いに通じる原則とは、刺激的なプロポーション、クリーンなライン、フォームのバランスです。自己主張が強くパワフルである一方、美しい官能性を醸し出すC−X17は、大胆なまでに紛れもなくジャガーです。」
ジャガー・デザイン・ディレクター、イアン・カラム

 全長4,718mm、全高1,649mmのC−X17は、ボディ外形寸法的には明らかにクロスオーバーですが、デザイン的には既存のジャガー・ラインアップとの強いつながりが感じられます。例えば、グリルはラグジュアリーセダンのジャガーXJの特徴的なノーズを進化させたデザインであり、サイド後部の立体的なラインは、多方面から高評価を獲得してきたスポーツカー、Fタイプのデザインを強く連想させます。低いスタンスと全体のプロファイル、23インチのアロイホイールが相まって、C−X17はスポーティで積極的な存在感を示します。一方、LEDヘッドランプや「J」の形に光るランニングライト、そして大型フロントインテークに取り付けられたフロストガラスのフォグライトは、C−X17の強い意志を表現します。C−X17のエクステリアはメタリックのセシウムブルーで塗装されており、ウィンドウは特に光沢を施したグロスブラックフレームで縁どられ、5本スポークのアロイホイールは「ダークアトラス」グラファイトでペイントされたグロスブラック仕上げとなっています。

 C−X17のインテリアには、バケットシートが4つ配されています。これらのシートはラグジュアリーな雰囲気を醸し出していることはもちろん、立体的かつ軽量な外観になるようデザインされています。ユニークなルーフには美しい輪郭のベーンが取り付けられており、乗員に特徴的な“楕円形の”パノラミックビューを提供する一方、外観は流れるようなルーフラインを維持しています。また、通常はリアのトランクスペースのフロアに収納されている2つのレジャーシートは、レクリエーションの際にはリアハッチを開け、フロアから起こして外側に向けて開いて使うことができます。トーチやカメラといった、アクティブなライフスタイルをサポートするアクセサリーはトランクスペースの中の収納用コンパートメントに収められています。

 C−X17のインテリアは、本物の高級素材と伝統的なクラフトマンシップ、そしてモダンな仕上げ技巧が一体となったものです。インストルメントパネル、シート、アームレスト、ドア、フロア、トランク内には、漆黒のコノリー製サドルレザーと、オーキッド色のコノリーレザーがコンビで使われており、サドルレザーに施されたステッチが心地良い感触を提供しています。メインのレザーパネルでは、千鳥格子に型貫き加工されたレザーパッチが繊細なレイヤー効果を生み出しています。銀白色のルテニウム、圧延アルミニウム、そしてアルマイト処理が施された艶消しブラックメタル仕上げが、C−X17のインテリアにダークトーンのインパクトを与えています。ドアは光沢のある黒で仕上げられています。

 インストルメントパネルからリアシートまで、車の縦方向に走るセンタートンネルには、インタラクティブ・サーフェス・コントロールが組み込まれています。これは、連続した透明アクリルガラス製のパネルの下に一連のタッチスクリーンを配した、乗員用のインタラクティブ・マルチ・インフォテインメントハブで、安全な車内wi−fiネットワークを介し乗員同志がつながり合い、体験を共有できるものです。さらにソーシャルメディアを通じて外の世界とつながることもできます。C−X17のプレミアム・デジタル・カーオーディオシステムは、イギリスのオーディオ専門メーカー、Meridian(メリディアン)が、この車のために特別に設計したものです。さらに、センターコンソールは、ヘッドアップ・ディスプレイのプロジェクターとしても使用できるよう構成されています。


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新開発アルミニウム製アーキテクチャー:将来の基盤

 iQ[AI]は単なる車両アーキテクチャーではなく、ジャガーブランドにとっては革新的な将来の基盤となる全く新しい理念であり、ジャガーが世界市場で高い成長が見込めるプレミアム市場をターゲットとし、製品ポートフォリオを大いに拡充させることを可能にするものです。

 この新しいアーキテクチャーを採用した最初のジャガー車は、C/Dセグメントのプレミアムセダンで、2015年以降に全世界での導入が計画されています。このセグメント初となるアルミニウム製モノコックボディによる新型セダンは、英ソリハルの超ハイテク新工場で生産され、新たな雇用を創出し、サプライヤー各社に大きなビジネスチャンスを提供します。

 このアルミニウム製アーキテクチャーは、拡大縮小可能なモジュラー式で、高い柔軟性を誇り、従来よりも幅広いモデルと派生モデルを造ることが可能になります。軽量かつ高剛性であり、またサステナビリティに対するジャガーの真摯な取り組みを強調する、例えば、ほぼ100%リサイクル素材から作られた新しい高強度合金といった革新的技術を取り入れています。

 このアーキテクチャーは、ジャガーのエンジニアチームが確立させた車両特性のすべてを取り込めるよう、注意深く開発されました。製品はすべて、真のジャガー車の性能を示す一方で、新しいアーキテクチャーの持つ柔軟性とスコープにより、各モデルの個性がより確実に担保されます。ジャガーのデザインおよびエンジニアの両チームは、開発当初から密接に連携して作業に当たり、この車両設計に対する汎用性と、インテリアも十分満足のいくパッケージング提供を確実なものにしました。

 このアーキテクチャーが提供するプラットフォームとしてのフレキシビリティにより、ジャガーのデザイナーとエンジニアチームは、「想像可能なことなら何でも創り出せる」という信条を実践する手段を手に入れ、技術面あるいは製造面での制約を大幅にとりはらい、新たな製品ポートフォリオを実現することが可能になります。新しいアーキテクチャーは、独創のキャラクター、息を飲むほどに見事なデザイン、比類なき車両ダイナミクス、パフォーマンスとラグジュアリーといった、ジャガーが高い評価を得ている分野で妥協することなく、大幅な量産体制に移行することを可能にします。さらに、新しいアーキテクチャーがもつフレキシビリティは、同じ製造ラインで同時に異なるモデルを生産することを可能にします。高度に効率のよい最先端の生産工程は、個々のモデルに対する市場での需要レベルに合わせ、それぞれの生産台数を迅速に調整することも可能にします。

パワートレーン

 将来のジャガー車には、排気量と出力の異なる複数種類のエンジンが幅広く用意されますが、すべてのユニットに共通しているのは、ドライバビリティやフィーリングを犠牲にすることなく、感動的なまでの性能と最新の革新的高効率化テクノロジーを採用していることです。全面新設計の4気筒ディーゼルおよびガソリンエンジンを搭載する最初の製品となる新型セダンでは、ジャガーがCO2排出量で100g/kmの壁を初めて破ることを可能にします。こうした先進的な高出力エンジンは、ジャガー・ランドローバーが5億ポンドの投資の一環として英国ウエスト・ミッドランズ州ウルヴァーハンプトンに2015年オープンを予定して建設中の新しいエンジン工場で生産されます。

 これらの車両は、ジャガーのスポーツカー、Fタイプに採用されているパワフルなV6ガソリンエンジンも搭載できるように設計されています。このエンジンは軽量アーキテクチャーと相まって、Fタイプ同様、クラス最高の比出力を実現します。一連のエンジンは包括的な能力を発揮する中、両方の世界のベストな部分を提供します。つまり、スポーティな走り、クラスをリードする燃費とCO2排出量が実現するのです。


C−X17のダイナミクス:俊足かつ確かな走り

 スポーツ・クロスオーバーとして、C−X17は極めてドライバーにフォーカスした車です。オンロード走行を重視し、低い車高と最適化された重心、そして軽量アルミニウム製ボディにより、乗用車並みの優れたドライビング・ダイナミクスと、高速走行時でも極めてリラックスした状態で享受できる俊敏性をも備えています。また、C−X17は、トルク・ベクタリング・バイ・ブレーキングに代表される最先端のダイナミクステクノロジーを搭載しています。このシステムは、車両のコーナリングダイナミクスを常時モニターし、必要に応じてアンダーステアを抑制し、グリップを最大化すべく、ブレーキシステムを賢く利用し車輪へのエンジントルク配分を最適化します。

 最低地上高213mmで、インテリジェントなAWDシステムを備えたC−X17は、悪路や様々な天候条件のもとでも、信頼できる能力と強化されたグリップ力を提供します。ジャガーのインテリジェントなAWDシステムはグリップレベルとドライバーの操作を常時モニターし、フィードフォワード制御によるトルク配分を行い、スリップに対し予防的および反射的に対応し、滑りやすい路面でもドライバーにより大きな自信と車両の安定性を提供します。通常のグリップ状態では、このシステムは駆動力を後輪に優先的に配分し、すべてのジャガーが享受している高い評価そのままに、ダイナミックなドライビング体験を提供します。


エクステリアデザイン:プロポーションの美しさ

 ジャガーにとってクロスオーバーは新たな領域であるが故、デザイン・ディレクターのイアン・カラムと彼のチームは、C−X17が伝統あるジャガーのデザインバリューであるピュアなフォーム、美しいライン、バランスのとれたプロポーションの各点で妥協しないことを確認しました。クロスオーバーに期待される実用性に同意するにしても、C−X17はスタイリッシュ、スポーティ、かつエキサイティングでなければならなかったのです。そして、街にあふれるたくさんの車の中で直ちに人目を惹く存在でなければならず、ジャガーならではの時を超えた洗練性を保つ必要がありました。

 C−X17は、ダイナミックで完璧にバランスのとれたプロポーション、サイドから見て低い輪郭と大きなホイールを備え、パワフルでどっしりしたスタンスとなっています。フォームの面からは、なめらかな流線型で、誇張したり目立ったりすることよりもピュアなラインに帰結しています。左右に“パワーバルジ”を持つ長いボンネットと人目を惹くグリルがスパルタンな容貌を創り出しています。グリルはXJにヒントを得ており、ヘッドランプはC−X17のセダンの姉妹車を髣髴させ、その結果、親しみを感じさせる特徴的なジャガーの顔が安心感を生むと共に、ユニークな魅力も伝えています。グリルは六角形のパターンを採用しており、その構造の中に配されたアルミニウムの小さなパネルが閉じられた場合には、C−X17のエアロダイナミック特性が強化されます。

 C−X17の2つの「ハートライン」は、横から見るとはっきり見て取ることができます。メタルのかすかなクリースが光を捉える2本のクリーンでシンプルなデザインラインは、ショルダーと後部の膨らみを視覚的につないでいます。サイドのウィンドウは長さが強調され、全体の流線型をいっそう引き立てています。

 車両後部は明らかにスポーツカーとしてのデザイン処理がなされており、ヒップの膨らみ、テールゲート、そして細部のすべてが官能的なジャガーFタイプを連想させます。C−X17のルーフラインは途中から急に後方に勾配し、クロスオーバーのスポーティな「止まっている時にもスピードを感じさせる外観」に一役買っている急傾斜角のリアウインドウを経て、特徴的なカンチレバー式のスポイラーでクライマックスに達します。

 エクステリアは光沢のあるセシウムブルーで塗装されており、ウィンドウのライナーは光沢のあるブラックです。唯一光っている金具部分は左右のバッジのみとなっており、いっそうダークな色調のスポーティな外観となっています。23インチの大径ホイールは、今回限りの5本スポークデザインで、C−X17の悠然としたスタンスを強調しています。ホイールは、「ダークアトラス」グラファイトグレイ仕上げで、スポークにグロスブラックの仕上げが施されています。


インテリアデザイン:職人技とテクノロジー

 「C−X17のデザインは時を超えた普遍的なものでありながら、絶対的に最新のものでもあります。ラグジュアリーなタッチと最先端の技術的アイディアがあふれる革新的なキャビンの中で、クラフトマンシップがモダンな技巧と出会ったのです。」
 ジャガー・アドバンストデザイン・ディレクター、ジュリアン・トムソン

 C−X17のインテリアでは、ハイエンドのインタラクティブ技術と、一流の伝統的手法で巧みに加工された素材が出会い、その結果、広々として開放感にあふれた、ラグジュアリーと洗練味を備えたキャビンとなりました。

 C−X17は4人乗りで個別のバケットタイプのシートを備えています。シートのポジションはクロスオーバーにしてはやや低めで、キャビンの中に深く座っているという感覚を乗員に与えます。この軽量ユニットのシートは、立体的で自立しているように見え、キャビンの開放感を視覚に訴えています。

 広いトランクスペースの床下には2つのレジャーシートが格納されており、車が停まりリアハッチが開かれた状態の時、引き起こして外側に向けて使うことができます。圧延アルミニウムの強固な造りで、コノリー・サドルレザーで仕上げられているこれらのシートは、ヒンジで巧みに留められ、車が停車中、実用的なシートエリアを提供します。トーチやカメラなど、アクティブなライフスタイルをサポートするアクセサリーは、トランクスペースに設けられた収納用コンパートメント内のレザーケースに収めるようになっています。

立体パノラミックルーフ

 キャビン内の開放感は、C−X17のユニークなパノラミックルーフによっていっそう高められています。C−X17のデザインチームは、ルーフの内側を、美しい形状のベーンをフロントからリアまでにつなげて施すことにより形成しました。ベーンは隙間なく並行して配され、ヘッダーとルーフレールに組み込まれています。これらは低い側にぴったりと沿って形成されているため、いっそう余裕あるヘッドルームが作り出されています。また、楕円形のスペースが生まれるように配置されているため乗員はルーフいっぱいに広がる上空を見ることができ、開放感を味わうことができます。ベーンの上側はガラス・ルーフのスムーズなラインに沿っており、C−X17が持つ流線型のエクステリアラインを維持しています。

プレミアム・デュアルトーン・レザートリム

 C−X17のインテリアは、伝統的な高級素材とモダンな仕上げ技術の融合ともいえます。デザインチームは、押出し成形アルミのランプシェードや格子フレームのスツール、鮮やかなカラーコントラストを巧みに使う高級レザーシューズ、ジャケット、そしてハンドバッグなど、実に様々な品物から着想を得ました。

 その結果、シート、インストルメントパネル、フロア、ドア、トランク内は、漆黒のサドルレザーと、オーキッド色のレザーパネルとを重ね合わせるようにして仕上げられています。英国の有名なレザー専門メーカーで、高級車のキャビンで使われている職人技の代名詞ともいえるコノリーによって、C−X17向けの特製レザーパネルが作られました。厚さ3mmのサドルレザーは、伝統的な仕立て業で用いる素材からヒントを得た千鳥格子の形に型貫き成形されているほか、乗員が表面に触れた時の感触を高めるためステッチが帯状に施されています。このため、C−X17のインテリアは、高級でエレガントな雰囲気の中に、コンテンポラリーな味付けがなされています。

 ドア内側はグロスブラック仕上げである一方、メタル部分は、磨き加工で光沢を出す代わりに銀白色のルテニウム(プラチナ系の素材)を用いており、キャビンの持つさりげないプレミアム感にマッチする、より落ち着いた色調で仕上げられています。

マルチ・パッセンジャー・インタラクティビティ

 C−X17は、ダッシュボードのセンターコンソールからリアシートまで、車の縦方向に走るセンタートンネルに設置した独自のインタラクティブ・サーフェス・コンソールにより、インタラクティビティを新たなレベルに引き上げました。透明アクリルガラス製のパネル内に、相互接続した複数のタッチスクリーンが連なって収められており、「メディアシャトル」が安全な車内Wi−Fiネットワークを介し、リアシートの乗員と、ドライバーおよび助手席乗員とをつなぎます。

 インタラクティブ・サーフェス・コンソールを使い、乗員は自らのモバイルデバイスから写真、ビデオ映像、音楽ファイルなどをアップロードし他の乗員と共有できるほか、フェイスブックやツイッター、インスタグラムなどのソーシャルメディアにアップすることも可能です。タッチスクリーンと直感的に操作できるユーザーインターフェースを使い、フロントとリアシートの乗員は情報を“フリック”して前方や後方に送り、お互いにやりとりすることができます。C−X17の乗員間での共有を実現したインタラクティブ・サーフェス・コンソールは、技術および情報の観点から、リアシートの乗員にもフロントシートの乗員と同じようにフォーカスし、多感覚に訴える同じ体験を4人全員が楽しむことを可能にしました。

 C−X17は、英国の超高級オーディオ専門メーカー、メリディアンがこの車のために開発した12台のスピーカーを用いたオーディオシステムを搭載しています。C−X17のインテリア開発チームと密に協力して設計されたこのオーディオシステムは、極めて高評価を獲得してきたメリディアンのデジタルサウンド・プロセシング・テクノロジーを採用しています。メリディアンのトライフィールド・テクノロジーは、聴き手のひとりひとりが自分の為だけに演奏されているのではないかと感じるような、全体を包み込むような音場を創り出します。リアセンタートンネルに配されたサブウーファー・ドライブユニット、ダッシュボード内のツイーター、A/Bピラーに組み込まれたスピーカー、ドアに組み込まれたツインスピーカー、リアスピーカー、さらにはフロントシートのヘッドレスト最上部の頭の高さに位置するスピーカーを含むユニークなオーディオシステムのおかげで、C−X17の各乗員は最良の正統的な音を楽しみ、他に例を見ないイン・カー・オーディオ体験をすることができるのです。

 C−X17のインストルメントパネルには、ヘッドアップ・ディスプレイにツインダイヤルで切り換えが可能なTFTコンソールが設置されています。ヘッドアップ・ディスプレイは最近の戦闘機で使われているのと類似したシステムで、フロントガラスに重要な情報を映し出しドライバーのすばやい視認を可能にします。

 ギアシフトはルテニアム仕上げのロータリーダイヤル式で、作動時にせり上がり、Road、Sport、またはAll−Roadの間でドライビングモードを切り替える際のインターフェースの役を果たします。コンソール上に配された圧延アルミニウムのベント、シート、ドアは、グリルメッシュと同じパターンとなっています。


<C−X17 テクニカルスペシフィケーション>

 ■寸法(mm)
  全長:4718
  ホイールベース:2905
  全高:1649
  全幅:1959
  地上最低高:213


 *製品画像は添付の関連資料を参照


<読者からの問い合わせ先:>
 ジャガーコール(フリーダイヤル)0120−050−689(9:00〜18:00、土日祝日を除く)


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