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伊フェラーリ、フランクフルトモーターショーでスポーツカー「458 スペチアーレ」を公開

2013-09-14

「458 スペチアーレ」フランクフルト・モーターショーでデビュー

最新スペシャル・シリーズ・モデルのエンジン、アクティブ・エアロダイナミクス、サイドスリップ・アングル・コントロールを世界初公開
フェラーリ史上最もエクスクルーシブな、シリーズ集大成となるニューモデル


 2013年9月10日、ドイツ・フランクフルト発 フェラーリは、第65回フランクフルト・モーターショーにおいて、これまでのV8エンジンのシリーズ集大成となるモデルを発表します。この最新モデル「458 スペチアーレ」は、これまでに数々の受賞に輝いた458のクーペおよびスパイダーの頂点に立つ、超高性能スポーツカーです。
 今回発表されるモデルは、フェラーリが、これまで進めてきた継続的な投資の成果を示すものです。フェラーリはこれまでの5年間、プロダクト開発に14億ユーロを投じ、また今後5年間の投資資金として20億ユーロの用意があります。もちろん、この投資額には、フォーミュラ1の開発費用は含まれていません。しかし、フォーミュラ1において得た技術開発や知識は、プロダクトモデルに幅広く応用されており、本日発表する新型「458 スペチアーレ」もこの例に倣って造り上げられました。

 すべてのフェラーリにおけるスペシャル・シリーズと同様に、「458 スペチアーレ」には各種の最先端技術が搭載されています。こうした最新技術によって、「458 スペチアーレ」は、究極のドライビング・エモーションを追い求めるオーナーの方々に向けて設計されたユニークなモデルとして際立っています。この最新モデルにおける技術革新には、モデルの特徴となっているエンジン、アクティブ・エアロダイナミクス、電子制御に関するフェラーリの特許技術をはじめ、数々の世界初のテクノロジーが採用されています。

 フェラーリのエンジニアチームの緻密な開発作業により、「458 スペチアーレ」と「458イタリア」の技術的な違いは、前モデルの「チャレンジ・ストラダーレ」と「430 スクーデリア」のスペシャル・シリーズにおける性能差から比較しても、さらに大きく広げられています。

 一般道からサーキットまで、「458 スペチアーレ」のステアリングを握れば、あらゆるインプットに機敏に反応するばかりでなく、過度な操作があった場合でも、あくまで自然に応答するという性能の高さを瞬時に実感できます。徹底したハンドリング・バランス調整によって、これまでのV8エンジン・フェラーリの中でも、最も高いレベルの性能を発揮します。

 フェラーリの自然吸気V8エンジンの中で最高のパワーを誇るエンジンは、9,000rpmで605CVの出力を発揮し、リッター当りの出力は135CV/Lとレース専用パワーユニットのレベルに達しています。このエンジンは、フォーミュラ1チームと同じ装置とプロセスを用いて、フェラーリ社内の鋳造施設で製造されました。F1デュアルクラッチ・トランスミッションには新たな制御ロジックが搭載され、息をのむような加速感にさらに磨きがかけられました。また、ファスト・ダウンシフトによって、シフト・ダウン時のレスポンスもさらに改善されました。

 このモデルの大きな特徴のひとつに、フェラーリが特許を持つ、フロントとリアに装備したモバイル・エアロダイナミクス・ソリューションがあります。これによって、ダウンフォースが必要となるコーナリング時と、ドラッグを最小に抑えなければならない高速直進時において、前後のエアロダイナミクスの異なる設定が可能となりました。
 「458 スペチアーレ」のダウンフォース(CI値)は0.53と非常に優れています。また、このアクティブ・エアロダイナミクス機能によって、CI値が高いにもかかわらず、CD値もわずか0.35と低く抑えられました。

 「458 スペチアーレ」は、ビークル・エレクトロニクス分野における、フェラーリのリーダーシップを再確認させるモデルとなりました。例えば、サイドスリップ・アングル・コントロール(SSC)は世界初の技術です。ヨー角(偏揺れ)、操舵角、速度をデータ処理して横方向の加速度を算出する新しいアルゴリズムによって、SSCは瞬時に車のサイドスリップ角を計算し、基準データと比較します。そして、これらのデータを基に、F1−Trac(トラクション・コントロール)とE−Diff(電子デファレンシャル)を総合的にコントロールし、スムーズかつ制御可能なパワー・オーバーステアを実現します。

 このモデルに搭載されたブレンボ製ブレーキ・システムは、その全パーツが「ラフェラーリ」で導入されたソルーションによって開発されました。また、このモデルのために特別に開発されたミシュランのパイロットスポーツ・カップ2タイヤは、ドライ・コンディションにおけるシングルラップ性能、複数ラップでの安定した性能、およびウェット・コンディションにおけるグリップなどを最適化するために、ミシュランとの集中合同プログラムによって微調整がほどこされました。

 車輌重量は1,290kgと非常に軽量なため、パワーウェイトレシオは2.13kg/CVと極めて優秀です。この優れたパワーウェイトレシオが、3.0秒という圧倒的な0−100km/hの加速性能と、わずか1分23.5秒という優れたフィオラーノ・サーキットでのラップタイムを実現しました。

 フェラーリ・スタイリングセンターは、ピニンファリーナと協力して、これまで以上に性能志向のボディをデザインしました。ボディワークには、主にこのモデルのスポーティーな性格を強調する変更が加えられています。また、フェラーリを特徴づけるスタイリングおよびエレガントという基準を損ねることなく、エアロダイナミクス特性を強化するために多大な努力が払われています。

 コックピットはシンプルで、レーシングカーであることを強く感じさせる雰囲気を備えています。インテリアは、アルカンターラや、カーボンファイバーなどの軽量高級素材を主に用いながら、フェラーリならではの洗練されたクラフトマンシップを感じさせます。すべてのコントロールをステアリングの左右に配したドライバー中心のエルゴノミクス・レイアウトは、ドライバーにとって理想的な角度に配置されたブリッジによって、ギアボックス・コマンドをさらに強化しています。


現行レンジ

 フェラーリを代表する性能志向のスポーツカーとして、今回のフランクフルト・モーターショーでは、インテリアをブラック、エクステリアをフェロメットとした「F12ベルリネッタ」、インテリアをサッビア、エクステリアをネロステラート・カラーとした「458 スパイダー」が、「458 スペチアーレ」とともに展示されます。また、フェラーリGTの伝統を伝えるモデルとして、高性能で多彩な機能性を併せ持つコンバーチブル・モデルの「フェラーリ・カリフォルニア 30」も展示します。「フェラーリ・カリフォルニア 30」のエクステリアはビアンコ・イタリア、コックピットはネロ・デイトナ仕上げで、その横には、パノラミック・ルーフを装備した、ロッソ・マラネッロ仕上げの4シーターで、4WDモデルの「FF」が並びます。

 フェラーリの各モデルは、排出ガス削減と燃費改善への多大な投資により、環境面においても最先端の性能を備えています。平均出力は100CV向上させる一方で、CO2排出量は40%も削減しています。

 フェラーリは、全世界62カ国で事業を展開しながら、プランシング・ホース(跳ね馬)のブランドを象徴するエクスクルーシブ性を維持し、ブランドとプロダクトが持つ高い価値を維持していくことをビジネス戦略としています。そして、ユニークで卓越したサービスもこの戦略に貢献しています。

 フェラーリは、そのサービスの一つとして、車輌に自分の個性を反映させたいと望むお客様のご要望にお応えするために、テーラーメイド・プログラムを導入しています。今回のモーターショーでは、このテーラーメイドのアトリエをブースに設置しました。ここには、エクステリアをグリージョ・アブダビで仕上げ、ディテールにビンテージのグリージョ・フェロ・メットを配した「FF」を展示します。このモデルのキャビンには、豪華なトリミングを施したソウル・アレサの温もりを感じさせる、深い色合いのしなやかなフラウレザー、洗練されたエレガントなファブリックであるソラロを用い、ラグジュアリーな虹色仕上げを施し仕上げられています。またウッド・パネルのトリムとL字型のステッチが、このモデルのユニークな魅力を際立たせます。


 ※製品画像は添付の関連資料を参照

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