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矢野経済研究所、車載用センサーの世界市場に関する調査結果を発表
車載用センサの世界市場に関する調査結果 2013
〜ADAS向けセンサが牽引役となり、2020年まで市場は拡大基調が続く〜
【調査要綱】
矢野経済研究所では、次の調査要綱にて車載用センサの世界市場について調査を実施した。
1.調査期間:2013年3月〜2013年7月
2.調査対象:半導体メーカ、カーエレクトロニクスメーカ、センサメーカ
3.調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話・e−mailによるヒアリング、ならびに文献調査併用
<車載用センサとは>
車載用センサとは、自動車の各種システムを制御するために必要な情報(回転、角度、圧力、衝撃、速度、物体)を検知するためのデバイスを指す。本調査では、エンジンを制御するパワートレイン、電動パワーステアリングやブレーキなどのシャーシ/セイフティ、ヘッドライトやエアコンなどのボディ、ADAS(Advanced Driving Assistant System:先進運転支援システム)、HV(Hybrid Vehicle)/EV(Electric Vehicle)などの制御系別に搭載分野を分類した。
また、センサデバイスの種類は磁気センサ、半導体によるMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)センサなどがあり、本調査では乗用車および車両重量3.5t以下の商用車に搭載されるデバイスを対象とする。
【調査結果サマリー】
◆2013年における車載用センサの世界市場は、前年比7.7%増の2兆121億円となり、特にADAS(先進運転支援システム)向けセンサの需要が急激に拡大と予測
2013年の車載用センサの世界市場規模(メーカ出荷金額ベース)を、前年比7.7%増となる2兆121億円と予測する。特に、2012年から本格的に市場が立ち上がったADAS向けセンサは、車両前方の物体を検知するカメラ、レーダーを中心に需要が急激に高まっており、2013年の市場規模(メーカ出荷金額ベース)は前年比80.2%増となる1,815億円に成長すると予測する。
◆2020年における車載用センサの世界市場は、環境規制や燃費向上、安全システムの義務化などがプラス要因となり2兆8,846億円になると予測
車載用センサは、環境規制や燃費向上に必要となるパワートレイン向けやHV/EV向け、安全システム義務化によってシャーシ/セイフティ向け、ADAS向けの需要が伸び、2020年の世界市場規模(メーカ出荷金額ベース)は2兆8,846億円になると予測する。2012年から2020年までの年平均成長率(CAGR)は5.6%となる。
◆ADAS(先進運転支援システム)向けセンサが市場を牽引し、2012年から2020年までの年平均成長率(CAGR)は20.2%に達すると予測
今後はADAS向けセンサが市場を牽引し、2020年の世界市場規模(メーカ出荷金額ベース)は4,399億円まで拡大すると予測する。2012年から2020年までのADAS向けセンサ市場の年平均成長率(CAGR)は20.2%になり、車載用センサの世界市場全体に占める割合も、2012年の5.4%から2020年には15.2%まで拡大する。
【【資料発刊】
資料名:「2013 車載用センサデバイスのマーケット分析」
http://www.yano.co.jp/market_reports/C55104600
※リリースの詳細は添付の関連資料「オリジナルリリース」を参照