アジレント、任意波形発生器向けにストリーミング機能とマルチチャネル化拡張機能を発表

アジレント・テクノロジー、任意波形発生器向けにストリーミング機能と、マルチチャネル化拡張機能を発表
実環境に近い波形発生を実現



　アジレント・テクノロジー株式会社（社長：梅島　正明、本社：東京都八王子市高倉町９番１号）は、「Agilent　M８１９０A　任意波形発生器」にストリーミング機能とマルチチャネル化拡張機能を追加することを発表します。ストリーミング機能により長時間再生が可能となり、マルチチャネル化拡張機能により最大１２チャネルの同期した信号発生が可能となります。レーダーや広帯域伝送アプリケーションにおいて、より実環境に近い波形発生が可能となります。

　ストリーミング機能およびチャネルマルチチャネル化拡張機能により、M８１９０Aを活用した高度なシミュレーションが現実のものとなりました。たとえば、レーダーアプリケーションにおける航空機のフライトシミュレーションは、従来、１度に数ミリ秒しか行うことができませんでしたが、今回の機能拡張により全フライト時間のシミュレーション可能となりました。リアルタイムで発生した事象を元に信号シナリオを変更することが可能となり、より現実的な試験を実現しています。M８１９０Aではメモリに新たな波形をダウンロードしながら、波形を発生することが可能です。既存の任意波形発生器の制限を打破し、テスト効率の大幅改善につながります。このストリーミング機能はM８１９０Aの標準機能として提供します。

　従来、任意波形発生器の信号波形をリアルタイムで変更することはできませんでした。このたび、当社独自のASICにより、M８１９０Aが発生する信号の振幅、周波数、位相を即座に変更することが可能となりました。パラメータ変更のたびに、時間のかかる波形ダウンロードが終了するのを待って測定を行う必要がなくなりました。波形発生中にパラメータを変更できるため、効率的なマージン試験を行うことが可能です。

　マルチチャネル化拡張機能を利用するには、今回発表の１UサイズのAXIeモジュール「Agilent　M８１９２A　同期モジュール」が必要です。このモジュールは、レーダー試験、位相アレイアンテナなどの複雑な信号のシミュレーション、多チャネルMIMO通信の出力源など、マルチチャネルを要するアプリケーションに最適です。

　当社のデジタル・フォトニック・テスト事業部担当ジェネラルマネージャのユルゲン・ベック（Jurgen　Beck（※））は次のように語っています。
　「M８１９０Aは信号品質の高さでも定評がありますが、このたび提供を開始する新機能により、さらに実環境に近い試験が可能となります。従来の課題を克服し、効率性や再現性の高い測定が可能となります。長時間にわたる信号も、多チャネルの信号も、優れた品質で発生させることが可能となりました。」

　※「Jurgen　Beck」の正式表記は、添付の関連資料を参照

　無限時間の信号再生機能を可能にするストリーミング機能は無償のファームウェア・アップグレードにより利用可能となります。M８１９２A同期モジュールはM８１９０Aとは別モジュールとなっており、M８１９０Aの新規購入時に搭載することも、既存のM８１９０Aに追加することも可能です。

＜販売価格等＞
　＊販売価格（発表日時点での税抜き参考価格です）：
　　M８１９０A　任意波形発生器７９０万円から
　　M８１９２A　同期モジュール１４５万円
　＊販売開始日：２０１３年９月６日
　＊出荷開始予定時期：M８１９２A　２０１３年１０月

＜関連情報＞
　M８１９０A　任意波形発生器についての詳細：
　http://www.agilent.co.jp/find/M8190

　※製品画像は添付の関連資料を参照


＜アジレント・テクノロジーについて＞
　アジレント・テクノロジー（NYSE：A）は、化学分析、ライフサイエンス、診断、エレクトロニクス、コミュニケーション市場における世界のプレミア・メジャメント・カンパニーであり、またテクノロジー・リーダーでもあります。２０，５００名の従業員を擁し、１００カ国以上でビジネスを展開しています。アジレントは、２０１２年１０月期、６９億ドルの売上高を達成しました。アジレント・テクノロジーの情報は、以下のウェブサイトでご覧ください。
　http://www.agilent.co.jp


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