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太陽誘電、車載向けメタル系パワーインダクター2シリーズを来月から量産開始

2013-09-10

太陽誘電:車載向けメタル系パワーインダクタ「MCOIL(TM)」商品化
―自動車電装や産業機器市場に向けて、信頼性試験AEC−Q200に対応―


 太陽誘電株式会社(代表取締役社長:綿貫 英治、本社:東京都台東区)は、自動車電装や産業機器市場からの強い要望に応えるため、メタル系パワーインダクタ「MCOIL(TM)(エムコイル)」の「MDMK2020」(2.0x2.0x1.2mm)、「MDMK4040」(4.0x4.0x1.2mm、いずれも高さは最大値)に高信頼性カテゴリーを設け、新たに2シリーズを商品化しました。
 これらの商品は、テレマティックス(注1)などの自動車電装や基地局通信装置などの通信インフラ設備、FA・ロボット、M2M(注2)といった産業機器などの電源回路向けチョークコイル用途のパワーインダクタです。いずれの商品も、車載用電子部品の信頼性試験規格であるAEC−Q200(注3)に対応した評価試験を実施しています。
 2013年7月より、中之条工場(群馬県吾妻郡中之条)にてサンプル出荷を開始し、10月から量産を開始します。当社サンプル価格は1個100円です。

 近年の自動車は、テレマティックスなど従来になかった機能の搭載が進んでいます。その結果、各機能を制御するECU(注4)の搭載数が増加するとともに、省エネ性能を高くするため、多数の電子部品を搭載して高効率な電源回路を備えるようになっています。そういった自動車をはじめ、産業機器などに搭載される電子部品に求められるのが、高温、長寿命、高品質といった高信頼性です。
 そこで太陽誘電は、スマートフォンなど民生機器向けで高い評価を得ているメタル系パワーインダクタ「MCOIL(TM)」のラインアップ拡大に取り組みました。「MCOIL(TM)」に使用されている金属系磁性材料は一般的なメタルコンポジット材料と比較した際に有機系バインダーを含んでおらず、高い透磁性と絶縁性を有しているため、高温での使用にも適しており、高信頼性市場から求められるニーズに応えることができます。
 今回、メタル系パワーインダクタ「MCOIL(TM)」に使用温度範囲が−40℃から125℃でAEC−Q200に対応した商品ラインアップを追加。今後も150℃対応など自動車をはじめとした高信頼性市場からのニーズに応えられるよう、順次ラインアップを拡大していきます。
 また、急増するニーズに応えるため、メタル系パワーインダクタ「MCOIL(TM)」シリーズの増産計画を9月より前倒しし、合計で月産3億個の量産体制を構築しました。今後2014年3月末までには同4億個体制へと拡大を予定しています。

 ※「MCOIL」は、日本およびその他の国における太陽誘電株式会社の登録商標または商標です。

 これらの商品は、10月1日から幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区)で開催される「CEATEC JAPAN 2013」の太陽誘電ブースにて展示します。


■用途
 インフォテイメントシステムやボディー、コンフォートなどの自動車電装、基地局通信装置などの通信インフラ設備、FA・ロボット、M2Mといった産業機器などの電源回路向けチョークコイル用途


【高信頼性メタル系パワーインダクタ「MCOIL(TM)」の主な特性について】
<高信頼性MDMK2020シリーズ>
 形名:「MDMK2020T ***MM V」(***は公称インダクタンス値が入ります。)
 公称インダクタンス値:0.47μH〜4.7μH
 外形寸法:2.0±0.15×2.0±0.15×高さ1.2mm(高さは最大値)
 定格電流(typ):1050mA〜2450mA

<高信頼性MDMK4040シリーズ>
 形名:「MDMK4040T ***MF V」(***は公称インダクタンス値が入ります。)
 公称インダクタンス値:0.47μH〜2.2μH
 外形寸法:4.0±0.2×4.0±0.2×高さ1.2mm(高さは最大値)
 定格電流(typ):2900mA〜5400mA


■用語解説
 (注1)テレマティックス
  自動車など移動体に搭載された無線通信システムのこと。「安全・安心・快適」の追求のため、エアバックと連動した通報システムやリアルタイムで交通状況を反映するナビゲーションシステムなどさまざまな機能の搭載が進んでいる。

 (注2)M2M(Machine−to−Machine)
  無線通信などのネットワークを介して相互に通信可能な機械、あるいはそのネットワークシステムの総称。人感センサーや温度計などのデータを収集し、照明や空調を管理するビル管理システムやスマートメーターで電力の使用状況をリアルタイムに把握し、より効率的な送電網を実現するスマートグリッドなどさまざま用途に広がりを見せている。

 (注3)AEC−Q200(AEC:Automotive Electronics Council)
  AECは、米国の大手自動車・電子部品メーカが集まって作られた車載用電子部品の信頼性および認定基準の規格化のための団体。AEC−Q200は、受動部品(コンデンサ、インダクタ等)を対象とした信頼性試験規格。

 (注4)ECU(Electronic Control Unit、電子制御ユニット)
  自動車に搭載されているさまざまな機能を制御するモジュールのこと。最先端の車種では100個近く搭載されている。


 ○商品画像は添付の関連資料を参照

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