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アジレント、大容量メモリのポータブル・ロジック・アナライザーを発表
アジレント・テクノロジー、ポータブル・ロジック・アナライザ新製品を発表
大容量メモリで業界最高速のタイミング・キャプチャを実現
アジレント・テクノロジー株式会社(社長:梅島正明、本社:東京都八王子市高倉町9番1号)は、「Agilent 16850シリーズ高性能差動ポータブル・ロジック・アナライザ」を発表します。大容量メモリでの業界最高速のタイミング・キャプチャを実現しており、デジタルシステムの迅速なデバッグに貢献します。ポータブル・ロジック・アナライザとしては業界で初めて、シングルエンドおよび差動プローブ・オプションを両方提供しています。
今回発表のロジック・アナライザ新製品のデモンストレーションは、こちらでご覧いただけます。
http://www.agilent.com/find/16850-series_video
当社のオシロスコープ&プロトコル事業部担当バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャのジェイ・アレキサンダ(Jay Alexander)は次のように語っています。
「システムの高速化に伴い、開発者の皆様は大容量メモリで、ますます高速なタイミング測定を、従来以上に多チャネルで実施する必要があります。このニーズにお応えすべく開発したのが16850シリーズ ロジック・アナライザです。これに加え、多彩なプローブ・オプションを提供することで、様々なデジタルシステムにおいて、迅速なデバッグを可能にしております。」
高速デジタル機器の開発者は、ロジック・アナライザを活用して、システムのデバッグや設計検証を加速しています。通常、タイムアウト信号やエラーフラッグなど、トラブルの兆候が見られる箇所でトリガをかけて測定を行っています。しかし、根本原因となる箇所は、トリガポイントよりもかなり前の段階で生じていることも多くなっています。16850シリーズの大容量メモリでの高速タイミング・キャプチャを使えば、時間的にさかのぼり、トラブルの根本原因となっている箇所のデータを解析することが可能です。サンプリング分解能に優れているため、タイミングによる問題と機能面による問題との切り分けにも役立ちます。これにより、デバッグや検証プロセスにかかる時間を短縮し、開発製品の迅速な市場投入につながります。
2.5GHz(ギガヘルツ)、400ピコ秒のタイミング測定分解能(フルチャネル使用時)、最大128MSa(メガサンプル)のメモリ搭載の16850シリーズロジック・アナライザは、市場に流通する他のポータブル・ロジック・アナライザと比べて、1.5倍以上高速なタイミング・キャプチャを実現しています。メモリ長も2倍となっています。
Agilent 16850シリーズのステート・スピードは標準で700Mbps(メガビット/秒)、オプションで1400Mbpsとなっています。ユーザは、標準2MSaから最大128MSaの中で、必要なメモリ長オプションを選択することが可能です。ステート・スピード、メモリ長とも、購入後のアップグレードに対応しています。
Agilent 16850シリーズは1.4GHzのトリガ検出回路を搭載しています。高速回路の解析や、設定が難しい条件でのトリガ設定、トラブルの根本原因の迅速な発見に役立ちます。
Agilent 16850シリーズは、様々なバスや信号に対応した測定ソリューションとなっています。ロジック・アナライザ・インタフェースと一体化したFPGAダイナミック・プローブ・アプリケーションは、ザイリンクス社およびアルテラ社のFPGAの内部信号を、大容量ステート・キャプチャで簡単に捕捉することが可能です。
今回のロジック・アナライザ向けとして、フライングリード・プローブや汎用的なMictorコネクタ用プローブなど、低価格なプローブを新開発しました。また、当社のモジュール型ロジック・アナライザ用として提供している既存の90ピンコネクタプローブも利用可能です。これにより、ポータブル・ロジック・アナライザでDDR BGAプロービングやDDRスロット・インタポーザ・プロービングが可能となりました。
数多くの組み込みシステムで、DDR2やDDR3メモリが利用されています。16850シリーズロジック・アナライザでは、ステートモードを利用して、メモリアドレスや制御バスのトレースを低価格で行うことが可能です。また、メモリバスのデコードや、コンプライスンス試験やパフォーマンス解析ツールの利用も可能となります。16850シリーズは、DDR2 1333およびDDR3 1333メモリのアドレスバス、制御バスのステート解析が可能です。
<販売価格等>
*販売価格(発表日時点での税抜き参考価格です):
○添付の関連資料を参照
*販売開始日:2013年9月4日
*出荷開始予定時期:2013年9月中旬
<関連情報>
「Agilent 16850シリーズ 高性能ポータブル・ロジック・アナライザ」についての詳細:http://www.agilent.co.jp/find/16850-series
製品ビデオ:http://www.agilent.com/find/16850-series_video
○製品画像は添付の関連資料を参照
<アジレント・テクノロジーについて>
アジレント・テクノロジー(NYSE:A)は、化学分析、ライフサイエンス、診断、エレクトロニクス、コミュニケーション市場における世界のプレミア・メジャメント・カンパニーであり、またテクノロジー・リーダーでもあります。20,500名の従業員を擁し、100カ国以上でビジネスを展開しています。アジレントは、2012年10月期、69億ドルの売上高を達成しました。アジレント・テクノロジーの情報は、以下のウェブサイトでご覧ください。
http://www.agilent.co.jp
※このプレスリリース中の「アジレント・テクノロジー」、「アジレント」、「当社」は、文脈により、「アジレント・テクノロジーズ・インク」、その日本法人や各国の法人、グループ全体を指すことがあります。
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