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矢野経済研究所、照明市場に関する調査結果を発表
照明市場に関する調査結果 2013
〜LED照明へ需要が大きくシフト、新規参入が増加し競争が激化〜
【調査要綱】
矢野経済研究所では、次の調査要綱にて国内の照明市場の調査を実施した。
1.調査期間:2013年2月〜5月
2.調査対象:照明関連メーカー、電設資材卸事業者、業界団体、協会等
3.調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話アンケート、ならびに文献調査併用
<照明市場とは>
本調査における照明市場とは、白熱灯や蛍光灯、高圧放電灯、LEDを光源とする照明器具・ランプで、建築物に付随する照明や道路照明など一般照明用途として使用されるものを対象とする。自動車用途や産業用途、機械器具類等の照明を除く。
【調査結果サマリー】
◆2012年の一般照明用途の照明総市場は、前年比118.1%の1兆264億5,000万円
2012年の一般照明用途の照明総市場規模は、前年比118.1%の1兆264億5,000万円(メーカー出荷金額ベース)となった。市場は、2011年に続いて二桁台の成長を遂げており、東日本大震災以降の省エネニーズの高まりを追い風に急速に拡大した。
◆2012年のLED照明市場は、前年比195.0%の4,204億円
節電・省エネに対する社会的機運の高まりを背景に、エネルギー効率に優れるLED照明への需要のシフトは顕著に生じており、2012年の一般照明用途のLED照明市場規模は、前年比195.0%の4,204億円(メーカー出荷金額ベース)となった。2013年以降も省エネニーズは高水準を維持しており、LED照明を牽引役として、一般照明用途の照明市場規模は今後も成長していくと考える。
◆LED照明への新規参入が続き、メーカー間の競争が激化
LED照明は、LEDチップや電源回路、導光板、他の部材を外部調達しアッセンブルすれば、製品を生産でき、参入障壁が比較的低い特性がある。LED照明市場が大幅な成長を遂げるなか、電子部品や制御機器、住宅メーカーまでさまざまな事業者の新規参入が続いている。照明器具専業メーカーやファブレスメーカーも大胆に事業をLED照明にシフトしてきており、メーカー間の競争も日増しに激しさを増している。
【資料発刊】
資料名:「2013年版 照明市場の展望と事業戦略」
http://www.yano.co.jp/market_reports/C55102600
*リリースの詳細は、添付の関連資料「オリジナルリリース」を参照