ウェザーニューズ、オホーツク海の「流氷見頃予報」を発表

ウェザーニューズ、今冬の「流氷見頃予報」発表
今シーズンの流氷、昨年より見頃期間長く、３月中旬まで楽しめそう
〜オホーツク海の海氷量、平年より３割少なく、昨年より１割多い〜



　株式会社ウェザーニューズ（本社：東京都港区、代表取締役社長：草開千仁）は、１月１３日（木）、冬の風物詩である流氷を多くの方に楽しんでいただくため、オホーツク海における今シーズンの流氷見頃予報の発表および、携帯サイト「ウェザーニュース」で流氷コンテンツを開始しました。当社のグローバルアイスセンターの見解では、現在、オホーツク海の流氷はサハリン南端から順調に南下しており、早ければ来週中にも枝幸〜紋別で流氷初日（＊１）を迎える見込みです。また、知床半島のウトロでは、昨年より見頃期間は長く、３月中旬まで楽しめる予想です。携帯サイト「ウェザーニュース」内では、シーズン中の見頃予報の他、風などの影響で日々の変動が大きい流氷を見逃すことがないよう、当日と週間の流氷予報を毎日更新し、最新の情報をお届けします。また、利用者から寄せられる流氷の写真や報告もサイト内で紹介し、多くの方と流氷を追い、楽しんでいきます。


携帯サイト「ウェザーニュース」
ＵＲＬ：http://wni.jp


◆知床半島のウトロは、昨年より見頃期間が長く、３月中旬まで楽しめそう
　現在、オホーツク海の流氷は、サハリン南端（アニワ岬）から少し南まで南下しています。現時点の流氷南端の位置としては平年並みで、南端付近の流氷の広がり具合は昨年以上です。オホーツク海全体の海氷量（＊２）は平年の７割程度で、昨年よりは１割程度多くなっています。今後、冬型の気圧配置や北海道を通過する低気圧に伴う北風と、サハリン東岸を南下する海流の影響で流氷は順調に南下する予想です。それにより、早ければ来週中にも枝幸〜紋別で流氷初日を迎える見込みです。その後、沿岸の流氷の範囲は宗谷海流に乗って拡大し、ウトロで１月下旬に、枝幸、紋別、網走で２月上旬に、根室では２月中旬に見頃を迎える予想です。ウトロでは、昨年より見頃期間は長く、３月中旬まで流氷を楽しめる見込みです。道東沿岸で流氷の勢力が持続するためには、沿岸付近の水温が十分低いことと、北部から多くの流氷が寄せてくることが必要です。今年は、道東沿岸の水温は昨年より低めですが、オホーツク海全体の流氷量が少ないと予想されます。冬型の気圧配置が卓越し、北風が強く吹くようであれば沿岸に十分な量の流氷がやってくる可能性があります。最新の流氷予報を参考に、出かけると流氷を楽しむことができそうです。

　＜流氷見頃予報　２０１１＞

　　※添付の関連資料を参照

　＜１／１３（木）現在の流氷の位置＞

　　※添付の関連資料を参照


◆絶好の流氷見頃をメールでお知らせ！
　携帯サイト「ウェザーニュース」では、流氷が見られる絶好のチャンスを逃すことなく楽しんでいただくため、最新の流氷情報を携帯電話のメールにてお知らせする『流氷来たよメール』を開始しました。
　『流氷来たよメール』は、道東の沿岸地域にお住まいの方や流氷を見に出かけた方などから、“流氷を見た”や“流氷が接岸しそう”などの流氷に関する有力情報が得られた際に、その内容をメールでお届けします。流氷を見に出かける予定の方は、メールを事前に登録しておくだけで最新の流氷情報を得ることができ、お出かけの計画に役立てることができます。


◆利用者から流氷の写真が続々集まる『流氷の世界』
　携帯サイト「ウェザーニュース」内の『流氷の世界』では、毎年流氷を楽しみにしている方に役立つコンテンツを利用することができます。シーズン中の見頃予報はもちろん、毎日更新される、当日と週間の流氷予報で最新の情報をチェックすることができます。また、利用者から続々と寄せられる写真つきの流氷のリポートもサイト内で掲載し、お出かけが難しい方も写真を見ることで、冬の風物詩である流氷をより身近に感じて楽しむことができます。また、現在、道東の沿岸を撮影している『流氷ライブカメラ』では、２４時間リアルタイムで流氷の様子を確認することができます。
　ウェザーニューズでは、今後も利用者にとって役立つ流氷情報をお届けするため、利用者からの声を活かして、流氷情報のバージョンアップを順次図っていきます。

　＜サイト画像＞

　　※添付の関連資料を参照


＊１）流氷初日は、漂流してきた流氷が視界内の海面で初めて見られた日のこと。
＊２）海氷は海面が氷結してできた氷。流氷は海氷だけでなく、河川から流れ出てきた氷や氷山も含む海上を漂っている全ての氷を指す。