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日本IBM、「IBM Flex System」を強化するハードウェア・コンポーネントなど発表

2013-08-12

Smarter Computing実現に向けPureSystems製品群のラインナップ強化
IBM i向けのITインフラ最適化の支援や集約率を2倍にしたノードなどを発表


 日本IBM(社長:マーティン・イェッター)は、クラウド、ビッグデータ/アナリティクス、ソーシャル、モバイル等のトレンドに対応する次世代インフラのビジョン「Smarter Computing」の実現に向け、「IBM(R) PureSystems」製品群の「IBM Flex System」(※1)を強化するハードウェアコンポーネントおよびソフトウェアを発表します。「IBM Flex System」は、仮想化を前提に設計されたオープンなブレード型システム基盤で、今回の発表にはIBM iユーザーの選択肢を広げるPOWER7+搭載コンピュート・ノード「IBM Flex System p260」や、従来比2倍のサーバー集約率を実現するx86コンピュート・ノード「IBM Flex System x222」、さらにOpen Flow対応のスイッチなどが含まれます。本日より日本IBMおよびIBMビジネスパートナーから販売し、本年9月10日から順次出荷を開始します。

 ITが企業変革を実現するために、企業のITインフラは、昨今飛躍的に増加を続けるビッグデータを処理できるビッグデータ設計および、処理特性に応じ最適な資源配置を自動化する新コンピューティング・モデル「Software Defined Environment(SDE)」(※2)のコンセプトを視野に入れた設計である必要があります。また、それらを構成するテクノロジーがオープンテクノロジーであることもITインフラに柔軟性を持たせる観点で重要となっており、今回発表する製品群は、これら3つの新要件を備えています。

 「IBM Flex System p260 コンピュート・ノード」は、IBM iを利用しているお客様が周辺のx86サーバーやストレージとともにIBM Flex Systemへ統合することで、企業全体のITインフラを最適化し、利用効率の向上や運用負荷の低減、迅速なITサービスを実現するクラウド環境の構築を支援するコンピュート・ノードです。IBM iユーザーは、従来のPOWER7モデルと比較して20%性能向上したPOWER7+4.0GHz(最大4コア)を搭載するFlex System p260により、Flex Systemとしては初めてエントリーモデル向けIBM iライセンス体系が利用可能になりました。また、仮想サーバーを集約するプラットフォームとしての信頼性を向上させるため、従来はFlex System p460のみに対応していたデュアルVIOS構成が可能になりました。Flex System p260の価格(税別)は、141万5,600円(クロック数 4.0GHz メモリー8GBの場合)です。

 「IBM Flex System x222 コンピュート・ノード」は、1台のサーバー筐体に2ノード(2台分)のサーバー・マザーボードを収納でき、x86プロセッサー(Intel Xeon E5−2400 ファミリー)を1ノード当たり最大2個搭載可能なため、1サーバー筐体に合計4プロセッサー搭載可能です。また、1シャーシの中に最大28ノードを集約でき、従来の2倍のサーバー集約率を実現します。高集約化の需要の高い仮想化統合、デスクトップクラウド基盤、サーバー統合などに適したコンピュート・ノードです。高集約化の実現により、ビジネス拡大に合わせたシステム増強や他のワークロードの集約が可能となり、運用管理負荷の軽減やコストの削減だけでなく、さらなるビジネス拡大に向けた戦略的投資を行うことができます。Flex System x222の価格(税別)は、62万2,300円からです。

 その他、本日発表するハードウェアコンポーネントソフトウェアは次の通りです。

○POWERプロセッサー搭載のコンピュート・ノード

 IBM Flex System p460 コンピュート・ノード
  従来モデルと比較して20%性能向上したPOWER7+プロセッサーを新たに搭載し、同等構成でより多くの処理が可能となりました。

 IBM Flex System p270 コンピュート・ノード
  熱効率を高めることで、従来モデルと比較して同じスペースに50%多くのPOWER7+プロセッサー資源を搭載。デュアルVIOSにも対応し、仮想化環境におけるサーバーの信頼性を高めています。

○x86コンピュ−ト・ノード・オプション

 IBM Flex System PCI拡張ノード
  科学、金融、製造分野で多く利用されるテクニカル・コンピューティングや、デスクトップ・クラウドのパフォーマンスを向上させる最新GPU(Graphics ProcessingUnit)対応の機能強化しました。最新GPUを搭載したPCI拡張ノードを接続することにより、コンピュート・ノードの性能を向上させることができます。

○ネットワーキング
 IBM Flex System Fabric SI4093 System Interconnect
  最大で58ポートを搭載し、初期投資を抑えつつ企業の成長に合わせてネットワーク規模を段階的に向上させられるスケーラビリティの高いネットワーク・モジュールです。

 IBM Flex System Fabric EN4093R
  最新のIBM Networking OSの適用により、OpenFlow対応可能となる機能強化をしました。既に当製品をお使いのお客様に対しても、OpenFlow環境を容易に構築することが可能です。IBM Flex SystemでOpenFlow環境を構築したいお客様に最適なスイッチです。

 IBM Flex System EN6131 40Gb Ethernet スイッチ
 IBM Flex System EN6132 40Gb Ethernet アダプター
  コンピュート・ノードまでエンド・トゥー・エンドでEthernet 40GbpsをサポートするスイッチとIOアダプターで、 Webアプリケーション、証券取引や高い集約度の仮想化ソリューションなど、低遅延でなおかつ高いネットワーク帯域を必要とする用途に適しています。

○管理ソフトウェア

 IBM Flex System Manager v1.3
  最大16シャーシまで、また、最大5000エンドポイント(管理対象)まで、仮想リソースと物理リソース共に管理できるように機能拡張しました。


 IBMは、昨年4月のPureSystems発表以来、継続的に新製品、推奨アーキテクチャーを発表しソリューションラインナップを拡充してきました。今後もPureSystems、Flex Systemに最新のテクノロジーを搭載し続け、お客様のシステム変革、Smarter Computingの実現に向け、IBMビジネスパートナーとともに支援を続けていきます。


(注釈)
 *1:IBM Flex System:エキスパート・インテグレーテッド・システム「IBM PureSystems」製品群であり、サーバー、ストレージ、ネットワーク、統合管理ソフトウェアなどをお客様の要件に応じて柔軟に組み合わせて活用することができる、仮想化を前提に設計されたブレード型基盤
    http://www.ibm.com/systems/jp/flex/

 *2:Software Defined Environment(SDE)については、
    http://www.ibm.com/jp/press/2013/06/1101.htmlをご覧ください。


以上


 IBM、IBM ロゴ、ibm.com、IBM Flex System、IBM Flex System Manager、POWER、POWER7、POWER7+、PureSystemsは、世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corp.の商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点でのIBMの商標リストについては、http://www.ibm.com/legal/copytrade.shtmlをご覧ください。
 Intel、およびXeonは、Intel Corporationまたは子会社の米国およびその他の国における商標または登録商標です。


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