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IDC Japan、モバイル/クラウド/サービス化が国内印刷ページ数に与える影響を発表
モバイル/クラウド/サービス化が
国内印刷ページ数に与える影響を発表
・オフィスの印刷ページ数は、モバイルを含めた複合要因によってゆるやかな減少へ
・タブレットが紙を代替することによって、印刷ページ数が激減する現象は見られない
・デジタル情報をプリントする理由は多様で、特に顧客提供情報への印刷ニーズは高い
IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1‐13‐5、代表取締役:竹内正人、Tel代表:03−3556−4760)は、国内モバイル/クラウド/サービス化がオフィスプリント環境、そして印刷ページ数に与える影響について発表しました。本調査では、IDCが2013年5月に実施したモバイル/クラウド/サービス化がオフィスプリント環境に与える影響についてのエンドユーザー調査結果、米国における同様調査との比較、国内の先進的オフィス改革事例のヒアリング結果についてまとめたものです。そして、これらの分析結果に基づいて、今後のオフィスレーザー印刷ページ数への影響、スマートフォンやタブレットから直接印刷するページ数を予測しています。
今回の調査の結果、スマートフォンまたはタブレットを使用しているユーザー(モバイルユーザー)とPCのみを使用しているユーザーとでは、ワークスタイルに違いが見られることがわかりました。モバイルユーザーは、通常オフィス以外での業務遂行が多い傾向があります。そして、今後この傾向はさらに進み、自宅での業務が増えると予測しています。また、電話/Web会議を多用する傾向も見られます。PCとモバイル機器で同一のアプリケーションを使用することが多く、一つのアプリケーションを業務遂行環境に応じた適切な機器から利用していることがわかります。
モバイルユーザーは、PCのみを使用しているユーザーよりも、ページボリューム、カラー比率共に高い傾向があります。これは、モバイルユーザーの方が活発なビジネス活動を行っていることが主な理由である考えられますが、少なくともモバイル機器の利用が直接的にページボリューム減少につながるわけでは無いという点で興味深い結果となりました。よく言われているように、タブレットが紙を代替することで、ページボリュームが激減するという単純な現象は見られませんでした。
また、モバイルユーザーがデジタル情報をプリントする目的は多様であり、顧客に提供するための情報など付加価値の高いプリントについては、プリントするニーズが高いという結果が得られました。また、読みやすさ、書き込みやすさも重要な要因となっています。一方で、PC、スマートフォンやタブレットからのアクセスで十分で、プリントする必要を感じないとする意見もありました。さらに、環境への配慮やコストもプリントを抑制する理由となっています。国内ページボリューム全体に与える影響という視点で見ると、モバイル/クラウド/サービス化だけでなく、高解像度大型ディスプレイの普及、環境やコストといった複合的な要因が、印刷ページ数に影響を与えていくものと予測されます。
IDC Japan イメージング,プリンティング&ドキュメントソリューション グループマネージャーの石田 英次は「今回の調査を通じて、タブレットが紙を代替することで、オフィス印刷ページ数が劇的に減少するという単純な現象は発生しないことが明らかになった。将来のオフィスレーザー印刷ページ数は、モバイル機器の影響に加えて、高解像度大型ディスプレイの普及、MPS(Managed Print Services)の普及、環境意識といった複合的な要因によって、緩やかな減少傾向を見せるだろう」と分析しています。
今回の発表はIDCが発行したレポート「2013年 モバイル/クラウド/サービス化がオフィスプリント環境に与える影響:国内Page Volumeの2013年〜2017年の予測」(J13591001)にその詳細が報告されています。本レポートでは、モバイル/クラウド/サービス化が国内印刷ページ数に与える影響について、詳細な分析が行われています。
【レポートの詳細についてはIDC Japanへお問い合わせください】
<参考資料>
デジタル情報をプリントする理由
※添付の関連資料を参照
【IDC社 概要】
International Data Corporation(IDC)は、ITおよび通信分野に関する調査・分析、アドバイザリーサービス、イベントを提供するグローバル企業です。49年にわたり、IDCは、世界中の企業経営者、IT専門家、機関投資家に、テクノロジー導入や経営戦略策定などの意思決定を行う上で不可欠な、客観的な情報やコンサルティングを提供してきました。
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