Article Detail
富士経済、「メイクアップ」「ボディケア」化粧品国内市場の調査結果を発表
"メイクアップ""ボディケア"化粧品国内市場を調査(3)
◆メイクアップ 2013年見込 4,728億円(前年比0.6%増)◆
ファッションではネオンカラーが流行 はっきりとした色が好まれリップカラーが6年ぶりに拡大
◆ボディケア 2013年見込 1,637億円(前年比3.1%増)◆
サンタン・サンスクリーン 315億円 通年の使用広がりジェルタイプ・スプレータイプが人気
総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋小伝馬町 社長 阿部 界 03−3664−5811)は、2013年2月から6分野44品目の化粧品の国内市場について、3回に分けて調査を行った。その第3回目の調査結果を報告書「化粧品マーケティング要覧2013 No.3」にまとめた。
この報告書ではメイクアップ10品目、ボディケア7品目の国内市場を調査分析した。なお、第1回目のスキンケアとフレグランスは4月15日に、第2回目のヘアケア・ヘアメイクとメンズコスメティックスは5月9日に発表している。
<調査結果の概要>
1.メイクアップ市場
2012年 前年比 2013年見込 前年比
4,698億円 100.8% 4,728億円 100.6%
メイクアップ市場は2008年以降縮小が続いていたが、2012年は震災による一時的な需要低迷からの反動が見られ、前年比0.8%増の4,698億円と5年ぶりに拡大した。また、毛穴や色むらのない均一な肌色をベースとした、ナチュラルで健康的な表情のメイクがトレンドとなり、拡大に転じた品目も多く見られた。
ベースメイクでは、ファンデーションの縮小が続いているが、手軽さとお買い得感からBBクリーム(ファンデーションの内数)が2008年頃より需要を獲得し2013年には200億円を突破すると見込まれる。また、フェイスパウダーはBBクリームの定着や、テカリやべたつき防止のための仕上げとして使用される機会が増加し、拡大している。
メイクアップベース(化粧下地)は、BBクリームや化粧下地効果を併せ持つ日中用乳液などへの需要シフトにより縮小が続いていた。しかし、節電により夏場の皮脂過剰に伴うメイク崩れに悩む層が増加したことや、毛穴、シミ、そばかす、小じわなどの悩みをカバーできる高機能品の投入が相次いだことから、2012年は前年比5.4%増と拡大した。また、2012年12月には資生堂がメイクを専用クレンジングではなくお湯で簡単に落とせる「フルメイクウォッシャブルベース」を発売し、画期的なコンセプトで需要を取り込んでおり、2013年は2桁増が見込まれる。
ポイントメイクでは、アイメイク中心から、リップやチークなども使用したメイクにトレンドがシフトしており、2012年はチークカラーが2桁増となった。2013年はファッションでネオンカラーが流行っていることから、健康的でより華やかなメイクが好まれ、口元にもはっきりとした色を取り入れる動きが進み、リップカラーが6年ぶりに拡大すると見込まれる。
また、アイメイクに関しても、自然な目元が好まれるようになり、アイラッシュ(つけまつげ)の需要もひと段落し、マスカラへの回帰が見られた。また、アイラッシュで薄くなったまつげをケアする意識が高まったことで、トリートメントマスカラが拡大しており、スキンケアアイテムを展開する通販メーカーや、育毛シャンプーを展開するアンファーなど新規参入が相次いでいる。
2.ボディケア市場
2012年 前年比 2013年見込 前年比
1,588億円 103.4% 1,637億円 103.1%
2012年のボディケア市場は前年比3.4%増の1,588億円となった。ボディクリーム・ローションやボディシャンプーは、主に化粧品系ブランドからの投入されていた「香り」や「リラクゼーション」を訴求したパーソナルユース商品がトイレタリー系ブランドからも投入され、市場が活性化している。
サンスクリーンは、ボディケアに対する関心の高まりから、通年での使用が広がっており、軽いつけ心地でしっかり肌を保護するジェルタイプや、「サンカット」(コーセーコスメポート)など髪や背中、メイクの上から簡単にケアできるスプレータイプが人気となっている。2012年シーズン前半は不調であったが、9月になっても北日本、東日本を中心に気温の高い日が多く使用期間が長くなったことで市場が拡大し、300億円を突破した。2013年もシーズン初めの5月のゴールデンウィークが天候に恵まれ、順調なスタートを切っており、市場拡大が見込まれる。
3.化粧品市場
2012年 前年比 2013年見込 前年比
2億2,983億円 101.1% 2億3,220億円 101.0%
スキンケア、フレグランス、ヘアケア・ヘアメイク、メンズコスメティックス、メイクアップ、ボディケアの6分野44品目の化粧品市場は、震災の影響で需要が減少した反動により2012年は拡大し、前年比1.1%増の2億2,983億円となった。2013年は引き続き1%以上の増加が見込まれ、5年ぶりに2億3,000億円を超えると見られる。
<調査対象>
メイクアップ10品目:<ベースメイク>
メイクアップベース、ファンデーション、フェイスパウダー
<ポイントメイク>
アイシャドウ、アイライナー、アイブロウ、マスカラ、チークカラー、リップカラー、ネイルカラー・ネイルケア
ボディケア7品目:リップクリーム、サンタン・サンスクリーン、除毛・脱毛剤、ボディシャンプー、ボディクリーム・ローション、ボディマッサージケアクリーム、バスプロダクツ
<調査方法>
富士経済専門調査員による対象企業及び関連企業・団体等への直接面接取材
<調査期間>
2013年4月〜5月
以上
資料タイトル:「化粧品マーケティング要覧2013 No.3」
体裁:A4判 310頁
価格:書籍版 100,000円(税込み105,000円)
PDF/データ版 110,000円(税込み115,500円)
書籍版・PDF/データ版 120,000円(税込み126,000円)
調査・編集:株式会社 富士経済 東京マーケティング本部 第一統括部 第二部
TEL:03−3664−5821 FAX:03−3661−9514
発行所:株式会社 富士経済
〒103−0001 東京都中央区日本橋小伝馬町12−5 小伝馬町YSビル
TEL:03−3664−5811(代)FAX:03−3661−0165
e‐mail:info@fuji-keizai.co.jp
この情報はホームページでもご覧いただけます。
URL:http://www.group.fuji-keizai.co.jp/ https://www.fuji-keizai.co.jp/