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新日鐵住金、耐津波安全性向上の鹿島製鉄所製銑地区センター改築に着手
鹿島製鉄所製銑地区センターの改築について
〜津波に強いピロティ構造を採用〜
当社は、7月22日に、鹿島製鉄所製銑地区センター(事務所)の改築工事に着手しました。鹿島製鉄所は東日本大震災により一部の生産・出荷設備等が損傷しましたが、今回の製銑地区センターは耐津波安全性向上等の特徴をもたせた構造物とし、製鉄所の製銑地区周辺で働く人々の安全・安心を確保する予定です。
今回の製銑地区センターには、一般社団法人日本鉄鋼連盟が提唱する耐震・耐津波防災拠点ビルのコンセプトである「ピロティ構造」を採用しました。ピロティ構造には、下層階部分の壁を無くして吹き抜け空間とすることで津波の破壊力を回避することが出来るという特徴があります。
また、柱には当社と片山ストラテック(株)等が共同開発したEGコラム(高効率なエレクトロガスアーク溶接を採用した円形鋼管柱)、梁には当社の建材主力商品であるハイパービーム(R)(外法一定H形鋼)とスマートビーム(R)(溶接軽量H形鋼)が使用されています。鋼構造は短工期で経済性に優れ、大きなスパンを取ることができるため柱の少ないフレキシブルな空間を実現できます。
当社は今回の実績等を踏まえ、今後も災害に強い鋼構造建築の提案に努めてまいります。
【鹿島製鉄所製銑地区センターの概要】
・構造 :地上3階建
・建築面積 :約1700m2
・着工 :2013年7月
・完工 :2014年8月
・通常時の利用者数 :約100人
・発災時の最大避難想定者数:約1400人
※「完成予想図」は添付の関連資料を参照