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IPA、4月〜6月のコンピューターウイルス・不正アクセスの届出状況と相談受付状況を発表
プレス発表 コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況および相談受付状況[2013年第2四半期(4月〜6月)]
IPA(独立行政法人情報処理推進機構、理事長:藤江 一正)は、2013年第2四半期(4月〜6月)のコンピュータウイルス・不正アクセスの届出(*1)状況および相談受付状況をまとめました。
URL:http://www.ipa.go.jp/security/txt/2013/q2outline.html
1.コンピュータウイルス届出状況
2013年第2四半期[4月〜6月]の届出件数は1,734件(内、感染被害届出は0件)と、2013年第1四半期[1月〜3月]の1,803件から約4%の減少となりました。また、2013年第2四半期の検出数は67,330個と、2013年第1四半期の56,210個から約20%の増加となりました。
ウイルス別検出数では、W32/Mydoom、W32/Netskyの増加が目立ちました。
2.不正プログラム上位10種類の検出状況
2013年第2四半期[4月〜6月]の不正プログラム上位10種類の合計検出数は、23,527個と、2013年第1四半期[1月〜3月]の28,462個から約17%の減少となりました。特にインターネットバンキングのID/パスワードを窃取するBancosは約64%減少しています。
その他、正規のソフトウェアなどを装って感染を試みるTrojan/Horse、偽セキュリティソフトの検知名であるFakeav、広告を画面に表示させるAdwareが多く検出されました。
3.コンピュータ不正アクセス届出状況
2013年第2四半期[4月〜6月]の届出件数は合計51件(前四半期比約189%)でした。そのうち被害があった件数は50件(前四半期比185%)と全体の約98%を占めています。また、これら実被害があった届出のうち原因が判明しているものは、古いバージョン使用・パッチ未導入が10件、ID・パスワード管理不備が5件、設定不備が1件、などでした。
4.相談受付状況
2013年第2四半期[4月〜6月]のウイルス・不正アクセス関連の相談総件数は3,800件でした。そのうち「ワンクリック請求」に関する相談が843件、「偽セキュリティソフト」に関する相談が230件、「スマートフォン」に関する相談が110件、などでした。
◆詳細は以下のURLからご覧ください。
URL:http://www.ipa.go.jp/security/txt/2013/q2outline.html
<脚注>
(*1)コンピュータウイルスの届出は、通商産業省(現・経済産業省)のコンピュータウイルス対策基準に基づき1990年4月にスタートした制度です。その後、不正アクセスの届出が1996年8月に同省のコンピュータ不正アクセス対策基準によりスタートしました。両制度の届出機関は、いずれもIPAが指定されています。
コンピュータウイルス対策基準:
http://www.meti.go.jp/policy/netsecurity/CvirusCMG.htm
コンピュータ不正アクセス対策基準:
http://www.meti.go.jp/policy/netsecurity/UAaccessCMG.htm