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富士フイルム、フィリピンの「光学レンズ」新工場が本格稼働開始
デジタルカメラ・プロジェクター・監視カメラの高性能レンズ需要増に対応
フィリピン「光学レンズ」新工場 本日より本格稼働
富士フイルム株式会社(社長:中嶋 成博)は、デジタルカメラやプロジェクター、監視カメラに用いる高性能レンズの新たな中核生産拠点となるFUJIFILM Optics Philippines Inc.(富士フイルムオプティクスフィリピン、社長:原田 明憲)を本日より本格稼働させます。
富士フイルムは、デジタルカメラや光学レンズを扱う光学・電子映像事業を重点事業の1つとして位置付け、取り組みを強化しています。
光学レンズは、デジタルカメラ、携帯電話やスマートフォン、放送用TVカメラ、監視カメラ、プロジェクターなど、民生用から業務用まで幅広い製品で使用され、今後も新興国を中心に世界的に成長が見込まれている分野です。又、デジタルカメラ、プロジェクター、監視カメラなどの高性能化に伴い、光学性能に優れたレンズの需要が高まっています。
このような中、光学レンズの生産能力増強のため、電力・物流などのインフラが整備されていて、若い優秀な人材が豊富なフィリピンに新工場を設立しました。今回の新工場は、光学レンズの研磨やコーティングなどの加工から組立までを一貫して行います。平成24年11月に着工、約7ヶ月間という非常に短い予定工期をさらに短縮し、5月下旬に生産を開始。本日より本格的に量産稼働をスタートいたします。新工場には、ガラスレンズの表面をナノオーダーで高精度に研磨する「レンズ研磨機」や、反射防止用多層薄膜を形成する「真空蒸着機」などの生産設備を導入し、デジタルカメラ・プロジェクター・監視カメラの高性能レンズを生産していきます。
今後、段階的に生産設備を増強することで、平成27年度には従業員を600名規模まで、生産能力を18百万枚/年まで引き上げ、伸長する光学レンズの需要に対応していきます。尚、総投資金額は23億円です。
富士フイルムは、独自の開発設計力、高度な製造技術力や品質管理に基づいたフジノンブランドの製品を世の中に提供し、多様化するお客様の幅広いニーズに対応してきました。今後も、光学デバイス分野のリーディングカンパニーとして、市場ニーズにマッチした製品を開発・発売し、本分野のさらなる発展に貢献していきます。
<新工場の概要>
1.会社名:FUJIFILM Optics Philippines Inc.
2.所在地:マニラ南部ラグナ州(カーメルレイ工業団地)
3.総投資金額:23億円
4.生産品目:デジタルカメラ、プロジェクター、監視カメラの光学レンズの加工・組立
5.設立:平成24年6月29日
6.敷地面積:5.3ヘクタール
<新工場の外観写真>
※添付の関連資料を参照