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武田薬品、米ジンファンデル社とアルツハイマー病のバイオマーカーに関するライセンス契約を締結

2011-01-13

アルツハイマー病のバイオマーカーにかかるZinfandel Pharmaceuticalsとのライセンス契約について


 武田薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、以下「武田薬品」)とZinfandel Pharmaceuticals(所在地:米国ノースカロライナ州ダーラム、以下「ジンファンデル社」)は、このたび、健常高齢者におけるアルツハイマー病のリスクを予見しうるバイオマーカーであるTOMM40アッセイの開発、製造、使用、商業化について、全世界での独占的ライセンス契約を締結しましたのでお知らせいたします。

 TOMM40は、国際的に著名な薬理遺伝学者であり、ジンファンデル社のCEOであるDr. Allen Rosesのチームが発見したバイオマーカーであり、5年以内にアルツハイマー病を発症するリスクの高い高齢者を特定できる可能性があります。武田薬品とジンファンデル社は、健常高齢者を対象として、TOMM40の検証を行い、アルツハイマー病の発症リスクの高い高齢者を対象に、ピオグリタゾン(武田薬品が販売している2型糖尿病治療剤アクトスの活性成分)の臨床試験を実施します。

 本契約により、ジンファンデル社は、契約一時金として9百万米ドル、開発マイルストンとして最大で78百万米ドル、および販売マイルストン、ロイヤリティを受け取ることになります。

 ジンファンデル社CEOのDr. Allen Roses は、「当社は、薬理遺伝学とTOMM40の可能性について検討を重ねてまいりました。今回の武田薬品との提携により、アルツハイマー病の治療法に向けて大きな一歩を踏み出すことができたと大変喜ばしく思っています。」と述べています。

 武田薬品の取締役であり研究開発統括職である大川滋紀は、「近年、アルツハイマー病については、早期治療による進展遅延、および予防への関心が高まっています。今回のパートナーシップにより、アルツハイマー病の発症リスクの高い健常高齢者において有益な治療法開発に取り組めることを大変うれしく思っています」と述べています。


アルツハイマー病について>
 アルツハイマー病は、徐々に進行する認知障害(記憶障害、見当識障害、学習障害、注意障害、空間認識機能や問題解決能力障害等)により、日常生活が著しく損なわれる脳疾患であり、世界中で1800万人の人々が苦しんでいます。

<武田薬品について>
 武田薬品は、研究開発型の世界的製薬企業を目指して、自社研究開発を強化するとともに、ライフサイクルマネジメントの推進、導入・アライアンスの積極展開を通じて研究開発パイプラインの充実を図り、経営理念である『優れた医薬品の創出を通じて人々の健康と医療の未来に貢献する』の実現に努めています。詳細については、 http://www.takeda.co.jp/ をご覧ください。

<ジンファンデルについて>
 ジンファンデル社は、ノースカロライナ州ダーラム市に本社を置く非上場会社です。薬理遺伝学を活用しアルツハイマー病のリスク予測を改善することで、効果的な治療法の開発に取り組んでいます。

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