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信越化学、米国で塩ビモノマーと塩ビ樹脂の生産能力を増強

2013-06-25

シンテック社 生産能力拡大を決定


 信越化学の米国子会社であるシンテック社(会長・創業者:金川千尋)は、ルイジアナ州での電解、塩ビモノマーおよび塩ビ樹脂の生産能力の増強を決定しました。増強する生産能力は塩ビモノマー約30万トン/年、カ性ソーダ約20万トン/年、塩ビ樹脂約30万トン/年で、増設後のシンテックの塩ビ樹脂の生産能力は、ルイジアナ州の工場の既存分とテキサス州の工場を併せて295万トン/年となります。完成は2015年頃を目指し、投資額は5億ドル(約500億円)と見込まれ、シンテック社の自己資金で賄う計画です。

 シンテックは、米国内に加えて中米、南米を始めとする新興国の顧客への拡販を積極的に進めています。その結果、2012年12月期は前期に比べて2.2倍となる経常利益551百万ドルを上げ、過去最高益を更新しました。プラクマン工場で実施した総投資額2500億円に上る塩ビの原料からの一貫生産工場が高稼働を継続し、増益に大きく貢献しました。
 シンテックがこの大型投資を決断した2004年当時、米国では天然ガスの高騰が続いていて、それが恒久化するという考えが趨勢でした。その中で同社は「米国にはエネルギー問題を解決する力がある」と確信して一貫工場の建設を進め、2008年から順次稼働を開始、2011年夏に全ての工事が完了しました。
 一方、米国ではシェールガスの採掘技術が確立され、天然ガス国際競争力を取り戻しました。シェールガス革命とも称されるブームが起きる前に踏み切ったこの投資が、シンテックの最高益に大きく貢献しました。
 シンテックは、自社で一貫生産できる体制を生かし、世界最大の塩ビ樹脂メーカーとして世界の塩ビ需要の拡大に応えてまいります。


以 上


 ※塩ビ樹脂生産能力の「表」や工場の位置地図は添付の関連資料を参照

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