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日本百貨店協会、5月の全国百貨店売上高概況を発表
平成25年5月全国百貨店売上高概況
I.概況
1.売上高総額 4,847億円余
2.前年同月比 2.6%(店舗数調整後/2か月ぶりプラス)
3.調査対象百貨店 85社243店(平成25年4月対比±0店)
4.総店舗面積 6,233,755m2(前年同月比:−0.9%)
5.総従業員数 82,188人(前年同月比:−3.7%)
6.3か月移動平均値 10−12月−0.5%、11−1月0.2%、12−2月−0.4%、
1−3月1.5%、2−4月1.3%、3−5月2.1%
[参考]平成24年5月の売上高増減率は−1.0%(店舗数調整後)
【5月売上の特徴】
2か月ぶりのプラスとなり、増加率も2.6%と3月(3.9%)に次ぐ高い水準で推移した。
今年5月は、低気温だった上旬までは衣料品の動きが鈍かったものの、中旬以降の気温上昇に伴い、クールビズを含む主力の初夏物ファッション商材(衣料品:+1.6%)が勢いを取り戻したほか、年初から高い伸びを示している宝飾品・高級時計(美・宝・貴:+23.3%)やラグジュアリーブランド(身のまわり品:+4.4%)など高額品も引き続き好調であった。また、好天に恵まれたGWには各店の催事企画が好評でファミリー客を中心に賑わいを見せたほか、母の日商戦のギフト需要も活況であったことなどから、増勢気運を回復することができた。
その他当月の特徴的な動向としては、増床・改装効果のある東京や大阪など大都市(10都市:+4.3%)が5か月連続で前年をクリアしたこと、住宅需要の活況を背景に家具(+4.6%)が4か月連続でプラスしていること、訪日外国人はタイなど東南アジアの急伸と円安効果によって、拡大基調(売上:+122.7%/客数:+85.7%)が続いており、前月に次いで過去二番目となる売上高(約33億2千万円/全国44店免税売上ベース)を記録したこと、などが報告されている。
【要因】
(1)天候:気象庁発表「5月の天候」の特徴は以下のとおり(一部抜粋)
◇上旬は強い寒気が流れ込んだため、全国的に気温がかなり低くなった。中旬以降持ち直し、下旬には南から暖かい空気が流れ込み気温はかなり高くなった。また、東・西日本では高気圧に覆われ晴れた日が多かった。
(2)営業日数増減30.9日(前年同月比+0.1日)
(3)土・日・祝日の合計10日(〃±0日)
(4)入店客数増減(回答店舗数で見る傾向値/前年同月比/有効回答数134店舗)
[1]増加した:41店、[2]変化なし:29店、[3]減少した:64店
(5)5月歳時記(GW、子供の日、母の日)の売上(同上/有効回答数115店舗)
[1]増加した:26店、[2]変化なし:59店、[3]減少した:30店
(6)翌月売上見通し(回答店舗数で見る傾向値/有効回答数168店舗)
[1]増加する:38店、[2]変化なし:77店、[3]減少する:15店、[4]不明:38店
<全国百貨店 売上高速報 2013年05月>
※添付の関連資料「平成25年5月全国百貨店売上高概況」を参照
II.地区別の動き
1.10都市売上動向4.3%(5か月連続プラス)
2.10都市以外の地区売上動向−0.7%(店舗数調整後/2か月連続マイナス)
【地区別売上前年比の寄与度とトレンド】
※添付の関連資料「平成25年5月全国百貨店売上高概況」を参照
III.商品別の動き
主要5品目では、身のまわり品と雑貨が7か月連続、衣料品と食料品が2か月ぶり、家庭用品が3か月ぶりのプラスと14か月ぶりに全品目がプラスとなった。また、美術・宝飾・貴金属が9か月連続、菓子が5か月連続、家具が4か月連続、化粧品が3か月連続のプラス、紳士服・洋品、婦人服・洋品、惣菜が2か月ぶりのプラスとなった。
【商品別売上前年比の寄与度とトレンド】
※添付の関連資料「平成25年5月全国百貨店売上高概況」を参照
※以下の資料は添付の関連資料を参照
・第3表 地区別商品別売上高
・第4表 地区別商品別売上高(対前年増減(−)率)
・第5表 従業員数および売場面積等