東芝情報システム、モバイル機器向け高速スイッチング電源の試作に成功

東芝情報システム、モバイル機器向け
高速スイッチング電源の試作に成功


　◆既存ICの約４倍のスイッチング周波数で周辺部品の小型化が可能
　◆負荷応答時間の短縮化と低負荷時の低消費電力化を実現
　◆さまざまな半導体ファウンドリ向けにカスタマイズが可能


　東芝情報システム株式会社（本社：川崎市川崎区、取締役社長：恩地　和明）は、リチウムイオンバッテリを使用するスマートフォンやタブレットなどの低電圧小型モバイル機器向けに最適な、１．８V出力の高速スイッチング電源の開発に成功しました。

　低電圧小型モバイル機器の分野では、負荷応答時間が短く、周辺部品の小型化が可能な高効率電源ICが求められており、これまで同分野向け電源ICとしては、６MHz程度までのスイッチング電源ICが実用化されています。弊社は自主開発の技術を基に、これからのニーズを先取りした高速スイッチング電源を開発しました。

　今回弊社が開発した高速スイッチング電源は、独自に開発した回路方式、フィードバック制御技術により、従来製品より高いスイッチング周波数と高い効率を両立しています。スイッチング周波数は従来製品の４倍となる約２４MHzまで上昇させることに成功、外付け周辺部品（コイルやコンデンサ）を約１／２に小型化することを可能にしました。また、負荷応答時間も従来製品の半分以下となり、低電圧化が進む小型モバイル機器向けに最適な電源コアです。

　台湾TSMC社（Taiwan　Semiconductor　Manufacturing　Company　Limited）のプロセスで本電源コアを組み込んだチップを試作、評価の結果、上記性能が達成できていることを確認しました。今回開発に成功した電源コア技術を基に、周波数重視、効率・応答性能重視などお客様のニーズに合った最適な電源IC設計ソリューションを提供いたします。

　弊社の得意分野であり今後のスマート社会におけるICT化の広がりにより需要が高まるアナログLSI（電源制御、センサー、ドライバ）設計の技術力をより高め、これからも業界をリードするLSIソリューションを提供していきます。


以上


【東芝情報システムについて】
　東芝、東芝ソリューショングループの一員として、ヘルスケア分野、組込みシステム分野、LSI分野、システムインテグレーション分野で、お客様のニーズに最適なソリューションを提供しております。詳細については次のサイトをご覧ください：http://www.tjsys.co.jp（日本語）


　当社グループは、「地球内企業」として持続可能な地球の未来に貢献するため、「東芝グループ環境ビジョン２０５０」を策定し、総合環境効率を２０００年度基準で２０５０年度までに１０倍に高める目標を掲げています。この実現に向け、「東芝がモノを作るときのエコ"Green　of　Process"」、環境性能No．１製品の創出など「東芝の作る製品がエコ"Green　of　Product"」、効率の高いエネルギー供給機器の開発などの「エネルギーの低炭素化技術で貢献するエコ"Green　by　Technology"」、さらに「基盤活動を継続的に向上する"Green　Management"」の４つのGreenで地球との共生と豊かな価値の創造を共に推進する取り組みを行っていきます。
　当社グループは、こうした環境への取り組みを一層加速するとともに、広く訴求するため、「ecoスタイル」をグローバル統一ブランドと定めています。


＜お客様からのお問い合わせ先＞
　東芝情報システム株式会社
　LSIソリューション事業部
　E−mail：TJlski-sui@tjsys.co.jp