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アークレイ、積水メディカルのBNP測定装置と専用診断薬を販売開始
BNP測定装置の販売で積水メディカルと提携
心疾患の診療サポートをさらに強化
アークレイ株式会社(本社:京都市中京区)は、積水メディカル株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:福田睦)とBNP測定装置「ラピッドピア(R)」ならびに専用診断薬「ラピッドチップ(R) BNP」の販売協力契約を締結しました。6月17日(月)より、全国の医療機関に向けて販売を開始します。
アークレイ株式会社(以下、アークレイ)がこのたび販売するBNP測定装置「ラピッドピア」は、専用試薬「ラピッドチップBNP」を使用し、心不全の臨床的指標として有用とされるBNP(1)を簡単・迅速に測定できる小型・軽量の装置です。
近年、心不全の発症率の上昇により、その指標であるBNPの検査数は年々増加傾向にあります。「ラピッドピア」・「ラピッドチップBNP」は、採血から約15分という速さで、簡単にBNPの定量測定ができます。心不全が疑われる患者さまの緊急搬送時や外来診療の現場において、即座に測定結果を出すことが可能で、薬剤投与などの治療方針決定の一助となり、診療効率の向上にもつながります。
アークレイは、長年POCT(Point of Care Testing:即時検査)(2)製品の開発に力を入れ、クリニックや小規模病院を中心に販売してきました。このたびの販売提携により、自社の持つPOCT製品に加えラインナップを充実させることで、医療現場における生活習慣病診断や治療のサポートをさらに強化します。
1)BNP(Brain Natriuretic Peptide)
脳性ナトリウム利尿ペプチドの略で、主として心室から血液中に分泌されるホルモン。心臓に負荷がかかると分泌が促進されて血中BNP濃度が上昇し、心負荷の程度を反映することから、心不全の病態把握および診断に有用な指標とされています。
2)POCT(Point of Care Testing)
開業医や専門医の診察室、病棟、外来患者向け診療所などの「患者に近いところ(ベッドサイドなど)」で行われる検査の総称。
【主な特長】
○簡単操作
全血・血漿どちらの検体も前処理なしで簡単にBNPの定量測定ができます。
○迅速測定
測定時間は約15分。サーマルプリンタの内蔵により、迅速な結果報告が可能となります。
○小型・軽量
小型(A4サイズ)・軽量(1.4kg)で、クリニック内の小スペースでも場所を取ることなく設置できます。
*製品画像・測定方法・概要などは添付の関連資料「リリースの詳細」を参照