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パテント・リザルト、ステア・バイ・ワイヤー技術の参入企業に関する調査結果を発表
ステア・バイ・ワイヤー 特許総合力トップ3は
ジェイテクト、トヨタ自動車、日産自動車
株式会社パテント・リザルトはこのほど、日本に出願されたステア・バイ・ワイヤー技術について、特許分析ツール「Biz Cruncher」を用いて参入企業に関する調査結果をまとめました。
ステア・バイ・ワイヤーは、ドライバーのステアリング操作を機械的にタイヤに伝える従来の方式とは異なり、ステアリング操作をセンサーで検知し、アクチュエーターによりタイヤを動かすシステムです。本調査ではステア・バイ・ワイヤー関連技術の特許を集計し、各個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」をベースとして、特許の質と量から総合的に見た評価を行いました。
その結果、「総合力ランキング(注1)」では、1位 ジェイテクト、2位 トヨタ自動車、となりました。2013年内にいち早く市販車に採用する予定の日産自動車は3位となり、個別力では1位となっています(表1、図1)。5位はアイシン精機となりましたが、アドヴィックス、NTNが僅差で並んでいます。
【ステア・バイ・ワイヤー 特許総合力トップ5】(表1)
※添付の関連資料「表1」を参照
1位ジェイテクトの注目度の高い特許には、車輪の横方向グリップ度を推定することによる車両制御技術が挙げられ、同社は本特許も含めアドヴィックス、アイシン精機との共同出願が多く見られます。
2位トヨタ自動車は、ステア操作以外も含めたアクチュエーターの統合制御に関する技術が、3位日産自動車は、ステア・バイ・ワイヤー制御におけるバックアップシステムに関する技術が注目度の高い特許として挙げられます。
図2は総合力上位5社の出願件数推移、図3は2008年から2011年までの各年末、及び2013年4月末現在における総合力、及び有効特許件数(取り下げ、拒絶、失効でない、各時点で有効であった特許(未登録含む))の推移です。図2からジェイテクト、トヨタ自動車が先行していたことが分かります。一方、図3を見ると日産自動車が有効特許件数を増やし、併せて権利者スコアが増加しています。権利者スコアが横ばい傾向となる企業が多い中、日産自動車が唯一上昇傾向にあることから、他社に先駆けた実用化の背景には特許についての戦略的な強化もあったのではないかと考えられます。
本分析の詳細については、簡易コンサルレポートの「特定技術分野の競合分析:ステア・バイ・ワイヤー」に掲載しています。(《コース1》税込99,800円/《コース2》税込31万5000円)。特許分析ツール『Biz Cruncher』を使うと、ご自身でも詳細な分析が可能です。
(注1):総合力の評価では、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を機関ごとに集計し、パテントスコアが50点以上のものを合算しています。50点以上のものだけを集計している理由は、パテントスコアが低くても特許件数が多いことによって総合力が上がってしまうことを防ぐためです。
【調査対象範囲】
1993年から最新2013年4月末までに公開された特許公報が対象。公開、登録、公表、再公表のすべてが対象で、登録と、公開・公表・再公表が重複している場合は、登録を優先。企業等の集計単位は権利者ベースとする。
【価格】
≪コース1≫
「全体俯瞰 競合分析」:99,800円(税込) 納期:1週間
≪コース2≫
「全体俯瞰 競合分析」+「個別企業分析(主要5社)(*)」:31万5000円(税込) 納期:2週間
*「個別企業分析」の対象企業5社につきましてはご相談に応じます。
【レポート収録内容】
コース1、2共通コンテンツ
ステア・バイ・ワイヤーの分野における
・出願件数の推移
・企業別 出願件数ランキング(権利者ベース)
・ステータス状況
・パテントスコア分布
・権利者スコアマップ
・パテントスコア上位10件の特許リスト
・権利者スコアマップ経時変化
・経過情報から見た主要企業比較
・引用情報から見た主要企業の注目企業・公報
・発明者分析
コース2
コース1に個別企業分析(主要5社)を追加。
【納品形態】
冊子1冊。CD−ROMにレポートのPDF、分析に使った特許公報リストCSVを収録。
レポートのサンプルは下記を参照。
http://www.patentresult.co.jp/img/c-reportB.pdf
*個別特許の経過情報付きリストをご希望の場合は、別途お見積もりいたします。
※参考資料は添付の関連資料を参照