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双日、デリー〜ムンバイ間の貨物専用鉄道敷設工事を受注

2013-06-13

双日、デリー〜ムンバイ間貨物専用鉄道の軌道敷設工事を受注
〜円借款案件における契約規模として過去最大級〜



 双日株式会社(以下、双日)はインドのラーセン&トゥーブロ社(Larsen&Toubro Ltd.、以下、L&T社)と共同で、インド政府傘下のインド貨物専用鉄道公社から、デリー〜ムンバイ間貨物専用鉄道(Western Dedicated Freight Corridor、以下、DFC西線)の軌道敷設工事626kmを受注致しました。契約金額は約1,100億円で、円借款案件における契約規模として過去最大級です。

 本件は、首都デリーと商業都市ムンバイの間に総延長約1,500kmの貨物専用鉄道を建設するDFC西線建設事業における最初の大型契約となります。受注区間はインド北部ハリアナ州レワリと西部グジャラート州イクバルガー間で、付帯する土木工事、貨物駅や橋梁の建設等を含みます。

 双日はL&T社と共同で主契約者となり、関係会社である株式会社メタルワンを通じて高い耐久性を誇る日本製熱処理レールを調達するほか、コンソーシアム・リーダーとしてプロジェクト管理などを行います。パートナーであるL&T社は、プロジェクトの設計・施工・管理などを行います。工事は2013年の夏に着工し、2017年夏に完工予定です。

 DFC西線はインドの国家プロジェクトであると同時に、日印が共同で推進する「デリー〜ムンバイ間産業大動脈(DMIC)構想」(※注)の根幹をなす事業であり、日印経済協力の象徴的案件と位置付けられています。

 デリーを中心とする北部はインド随一の消費地であると同時に産業の集積が進み、一方のムンバイを中心とする西部地域はインド最大のコンテナ港ジャワハルラール・ネルー港(Jawaharlal Nehru Port Trust、以下、JNPT港)を抱えています。DFC西線は、急増が見込まれる北部と西部の間の貨物輸送を担ってインドの経済発展に貢献します。また、路線周辺には250を超える日系企業の拠点があると言われており、現地に進出している日本企業への寄与も期待されます。

 双日とL&T社では、DFC西線の他区間の軌道敷設工事や電化工事等の受注を目指すほか、同じく日印両政府が計画している高速鉄道事業等での協業も視野に入れています。双日の鉄道プロジェクト事業は、豊富な実績のある米国に加え、インドを最重点市場と位置付けており、今回の受注を契機に更なる事業の拡大を目指します。


【インド デリー〜ムンバイ間貨物専用鉄道(DFC西線)】

 *DFC西線計画路線図は添付の関連資料を参照


※注:デリー〜ムンバイ間産業大動脈(DMIC)構想 日印が共同で推進する総合産業インフラ開発プロジェクト。DFC西線を軸に、その両側150km以内に産業ベルトを立ち上げる構想で、工業団地や物流基地の整備が推進されている。


<参考>
 会社名:ラーセン&トゥーブロ社
      Larsen&Toubro Ltd.
      (ムンバイ証券取引所、ナショナル証券取引所に上場)
 本社:インド ムンバイ
 概要:1938年創業のインド最大のゼネコン兼総合エンジニアリング会社。
      道路、鉄道、橋梁、港湾、空港、水処理、ビル・工場建設などに豊富な実 績を持つ。売上高約1兆円。
 会社名:インド貨物専用鉄道公社 Dedicated Freight Corridor Corporation of India Ltd.
 本社:インド デリー
 概要:インド鉄道省が、インド国内に貨物専用鉄道を建設し、維持・運営するために2006年に設立した公社。

以上


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