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富士通ソフトウェアテクノロジーズ、オフショア開発向けソースコード静的解析ツールの新版を販売開始
オフショア開発に適した品質監査技法をツール化
〜「PGRelief」の適用により、委託開発のQCDリスクを低減〜
株式会社富士通ソフトウェアテクノロジーズ(代表取締役社長:天野 宏、本社:横浜市港北区)は、C/C++および、Java(R)のソースコード静的解析ツール「PGRelief(ピージーリリーフ)」の新バージョン「PGRelief 2013」を販売開始します。
「PGRelief 2013」では、当社がこれまで実施した100システム以上のソースコード診断経験や10年以上のオフショア開発の品質管理で培ったノウハウを元に、ソフトウェアの品質課題に加えて改善策をレポートする品質監査支援機能を、ソースコード静的解析ツールで初めて搭載しました。
これにより、ソースコード単位だけではなく、機能/システム全般での改善点の把握を可能とし、特にオフショア等の外部委託に対する品質監査のスピード、精度向上に大きく貢献します。
国内のソフトウェア開発は、人手不足・コスト削減を背景にオフショア開発が急速に拡大していますが、品質不良や納期遅延により、必ずしも期待した効果が出ていません。原因の1つは、製造工程(コーディング)を含めた品質判断があいまいで、ソースコードに混入したバグの多くが後工程(試験)で検出されていることにあります。
この問題を解決すべく「PGRelief 2013」では、ソフトウェア全体に渡る改善策を早く高精度で抽出する品質監査支援機能を提供します。これまでの製造工程における品質判断は、オフショア側の申告(レビュー結果等)によるものが中心でした。今回の「PGRelief 2013」では、オフショア側の申告に頼らず、生産物であるソースコードのみで客観的な品質判断・改善案をレポートします。これにより、委託元主導の品質改善を図ることができます。
当社オフショア開発に適用したところ、開発スキルやソースコードの弱点ポイントの把握が可能となり、ソースコードのレビュー強化・構造見直しやテスト項目の拡充が行われるようになりました。これにより前工程で品質が高まった結果、試験工程における品質不良率(バグ発生率)が約20%低減、納期遅延も無くなりました。
【「PGRelief 2013」のエンハンスポイント】
1.品質監査支援機能の追加(PGRelief C/C++,PGRelief J)
個々のソースコードのチェック結果をプロジェクトや機能単位でまとめ上げ、品質に問題があるプロジェクトや機能、その理由や改善方法を診断レポートとして生成します。
・ソースコードの品質評価
品質特性や問題特性の観点やメトリクスと指摘内容の相関関係から、ソースコードに内在する問題や改善策をレポートします。リスクとリスクを回避するための解決策がわかります。
・ソースコードの静的検証作業評価
静的解析結果の検証状況とコーディング規約の適用状況をレポートします。コーディング品質の良し悪しがわかります。
2.欠陥や非互換に対する検出強化(PGRelief C/C++,PGRelief J)
・PGRelief C/C++での強化:
C/C++プログラミングにおける重大な欠陥の一つにファイルへの操作誤りがあります。PGRelief 2013では、より強力にファイルへの操作誤りを検出できるようにチェックルールを追加し、これまで以上に安全、安定したアプリケーション開発を可能とします。
・PGRelief Jでの強化:
Android(TM)を利用したアプリケーション開発の増加に伴って、品質問題が多く報告されています。近年では、セキュリティ脆弱性に関する問題が増えています。PGRelief 2013では、セキュリティ脆弱性を検出できるようにチェックルールを追加し、これまで以上に安全、安定したアプリケーション開発を可能とします。
3.解析対象の追加(PGRelief C/C++,PGRelief J)
・PGRelief C/C++での強化:
マイクロソフト社製 Microsoft(R) Visual C++(R) 2010のプログラムの解析が可能になりました。
・PGRelief Jでの強化:
JDK(R) 7.0で開発したプログラムの解析が可能になりました。
【販売価格及び出荷時期】
「PGRelief C/C++ 2013」および、「PGRelief J 2013」
製品名 :ノードロックライセンス
販売価格(税別):380,000円より
出荷時期 :即日
上記以外の製品およびアップグレード&サポートサービスをご用意しております。
詳細は下記の関連Webサイトをご参照ください。
【販売目標】
・PGRelief C/C++ 2013
2014年度末までに、2,000ライセンス出荷
・PGRelief J 2013
2014年度末までに、2,000ライセンス出荷
【関連Webサイト】
・http://jp.fujitsu.com/fst/services/pgr/
「PGRelief C/C++ 2013」紹介サイト
・http://jp.fujitsu.com/fst/services/pgr-java/
「PGRelief J 2013」紹介サイト
【商標について】
・Microsoft、Visual C++は、米国 Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
・OracleとJavaは、Oracle Corporation及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。
・Androidは、Google Inc.の登録商標です。
・その他の記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
<本リリースに関するお問い合わせ先>
・一般の方のお問い合わせ先
お問い合わせフォーム(https://www-s.fujitsu.com/jp/group/fst/contact/inquiry.html)
以上