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帝国データバンク、ガソリンスタンド経営業者の倒産と休廃業・解散動向の調査結果を発表
特別企画:ガソリンスタンド経営業者の倒産、休廃業・解散動向調査
2012年度は、約250社が消滅
〜ガソリンスタンド過疎地増加懸念〜
<はじめに>
ガソリンスタンドの減少が止まらない。経済産業省資源エネルギー庁が昨年7月に発表した資料によると、2011年度末時点での全国の給油所の数は、3万7743ヵ所。ピークであった1994年度末に比べ、4割近く落ち込んでおり、特に近年の減少傾向は著しい。2010年6月には「危険物の規制に関する規則」(翌年2月施行)が改正されたが、同規則により、40年以上前に設置された貯蓄用地下タンクなどは、腐食のおそれが高いとしてその改修が義務付けられた。結果として、改修の期限であった今年1月末までに改修費用を捻出できないガソリンスタンドが続出し、廃業に追い込まれている。
帝国データバンクは、2006年度から2012年度の間で倒産(法的整理)または休廃業・解散によって市場から消滅したガソリンスタンド経営業者を集計、分析した。
◇「休廃業」とは、企業活動を停止している状態を指す(官公庁等に「廃業届」を提出して企業活動を終えるケースを含む)。調査時点では当該企業の企業活動が停止していることを確認できているが、将来的な企業活動再開を否定するものではない
◇「解散」とは、企業が解散した場合を指す。主に、商業登記等で解散を確認
◇「休廃業・解散」は、企業活動停止が確認できた企業のなかで、倒産(任意整理、法的整理)に分類されないケース
<調査結果(要旨)>
1.2012年度のガソリンスタンド経営業者の倒産は47件発生し、前年度(56件)と比べ16.1%の減少
2.2012年度の休廃業・解散件数は205件(前年度比+7.9%)判明。4年ぶりに前年度を上回った。
3.休廃業・解散件数は、倒産件数の約4倍で推移している。
※グラフ資料は添付の関連資料を参照
※以下、調査結果詳細は添付の関連資料を参照
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