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小田急電鉄、来秋運行予定の箱根登山電車新型車両デザインを発表

2013-06-11

車窓からの雄大な自然を間近に感じる箱根観光の看板列車
箱根登山電車新型車両デザイン決定!
【2014年秋、運行開始予定】

〜イメージカラーの赤系の色彩を基調に、箱根の自然にマッチした外観〜


 箱根登山鉄道株式会社(本社:神奈川県小田原市社長:和田雅邦)では、箱根登山電車新型車両の検討をすすめておりましたが、このほど、車両デザインおよび概要がまとまりましたので、お知らせいたします。
 当社における新型車両の導入は、1989年以来、25年振りとなります。


 ※イメージ画像(1)は添付の関連資料を参照


 新型車両のデザインコンセプトは“伝統と現代性を併せ持ち、箱根の風景に溶け込むデザイン”としています。特に、車両前面には大型ガラス、側面には上下に大きく広がる展望窓を採用しており、箱根の雄大な自然が乗車しながら間近に体感できます。また、外観の色彩は、従来から登山電車のイメージカラーでもあり、箱根の四季の景観の移ろいにも呼応する深い緋色や茜色をベースとした「バーミリオンはこね(Vermillion Hakone)」を基本色に、登山電車としての力強さを表現するシルバーを前面と側面に配色しました。
 一方室内は、箱根旅行の楽しさを演出する空間を心掛けています。車窓から取り込んだ豊かな自然の風景をより効果的に見せるよう、腰壁に木目調の化粧板を使用するほか、座席窓台、肘掛やテーブル等には強化木を採用。座席シート材や床には赤を基調とした暖色系をメインに配色するなど、車内全体に落ち着いたやさしい雰囲気を醸成しています。
 さらに、箱根登山電車初となるVVVFインバータ制御の採用による使用電力の削減に加え、室内照明・前照灯などの照明にLEDを採用し、オイルフリー型の電動空気圧縮機も搭載するなど、環境対策への取り組みも進めてまいります。
 なお、VVVFインバータ制御装置や単車車両構造など多くの新規設計項目があり、予定よりも設計に時間を要したことから、当初の計画よりも竣工・営業開始は半年ほど遅れる見込みで、現時点では2014年11月ごろの営業運転開始を予定しています。
 箱根登山電車新型車両の概要は、次ページのとおりです。




1.車両外観デザイン

(1)コンセプト
 車両の四方から、箱根の雄大な自然景観を車内に取り込めるよう、運転席前面には大型ガラス、側面には上下に大きく広がる展望窓を配置しました。90年を超える山岳鉄道としての歴史の積み重ねを感じさせる伝統に、現代的な雰囲気を並存させ、箱根の風景に溶け込むデザインとしました。

(2)カラースキーム
 箱根の自然にもマッチする日本の伝統色でもある深い“緋色(ひいろ)”や“茜色(あかねいろ)”をベースとし、ネーミングは「バーミリオンはこね(VermillionHakone)」としました。
 さらに、このベースカラーを際立たせ、登山電車の力強さやメカニカルな印象を表現するために、前面と側面にシルバーを配色しています。また、側面窓継ぎ目をダークグレーにすることで、従来車よりも大きな開口部を強調しています。車体下部には白を配色し、車体が台車や機器類から浮き上がるような雰囲気を醸成しています。


2.車両内観デザイン

 ※イメージ画像(2)は添付の関連資料を参照


(1)コンセプト
“箱根旅行の楽しさ”を演出する車両を追及。大きな窓から取り込んだ箱根の雄大な自然をより効果的に見せる内装デザインとしました。
(2)特徴等
  1)座席窓台等には強化木、腰壁にも木目調の化粧板を使用し、座席や床にも赤を基本とした暖色系を中心に配色するなど、車内全体に暖かく、落ち着いたやさしい雰囲気を醸成しています。
  2)室内灯には電球色のLED 照明を採用しました。LED の間接光による柔らかな光と、側天井や車内案内表示器周辺のホワイトを基調としたカラーリングにより、室内全体
を穏やかな明るさで演出しています。
  3)座席シート材は、外板色に合わせた赤系統を基調とし、肘掛等には強化木を使用します。見た目のみならず触感にも柔らかな印象を与えるように工夫しています。
  4)ボックス席には、大型のテーブルを配置し、掘り込み式のカップホルダーも準備しました。材質も、窓台と合わせた明るい色調の強化木を使用し、くつろぎの空間を提供します。また、出入口付近の座席は折畳むことができ、最繁忙期には折畳むことで立席定員を増加させ、混雑緩和に取り組みます。
  5)車両の両端が乗務員室となりますが、空調装置の搭載場所を室内から屋根上に変更することで、従来と同等の客室スペースを確保しました。また、強羅側の乗務員室後部に車いすスペースを設置し、バリアフリー化を推進します。


3.車両概要
(1)形式       3000形
(2)編成       1両固定編成(編成長約14.0m)
(3)製造両数    2両
(4)総製作費    約8億円(2両分)
(5)竣工       2014年4月(予定)
(6)営業運転開始 2014年11月(予定)

 ※当社初となるVVVFインバータ制御装置や単車車両構造など多くの新規設計項目があり、予定よりも設計に時間を要したため、昨年5月に発表した竣工・営業開始時期が半年ほど遅れる見込みです。


4.車両デザイン 岡部憲明アーキテクチャーネットワーク

※ 本ニュースリリースに記載の情報は、2013年6月5日時点の計画であり、今後、営業開始までの間にそれぞれの計画に変更等が生じる場合がございます。


以上

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