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東京ガスなど、運転効率が大幅向上の高性能ガス焚き簡易貫流蒸気ボイラーを開発

2013-06-10

高性能ガス焚き簡易貫流蒸気ボイラの開発について
〜三位置制御でとことん省エネ 新型『エコボーイ(EB−160N)』〜


 株式会社サムソン(香川県観音寺市、社長:吉岡龍示、以下「サムソン」)、東京ガス株式会社(東京都港区、社長:岡本毅、以下「東京ガス」)、大阪ガス株式会社(大阪府大阪市、社長:尾崎裕、以下「大阪ガス」)、および東邦ガス株式会社(愛知県名古屋市、社長:安井香一、以下「東邦ガス」)は、換算蒸発量(※1)200kg/h以下の小容量機種では業界で初めて燃焼三位置制御(※2)を装備し、ボイラ運転効率(※3)を大幅に向上した『ガス焚き簡易貫流蒸気ボイラ(※4) EB−160N』(以下、「新型ボイラ」)を共同で開発し、8月1日から販売します。

 簡易ボイラは、取扱資格が不要で誰でも使用できることから市場で稼働している台数も多く、クリーニング店から食品工場まで幅広い分野で利用されています。小容量の簡易ボイラは、これまで燃焼量を100%と0%(運転停止)の2段階で制御するシステム(ON/OFF制御)が採用されており、蒸気の使用量が少なくなると100%と0%の運転を繰り返して蒸気量を調整していました。ボイラは、停止後、再起動する際、安全のためにボイラの炉内を換気する必要があり、この時、熱が排気としてボイラ外に排出されるため熱損失が発生します。そのため、このような運転を減少させることは、ボイラ運転効率を高めることに繋がります。

 このたび開発した新型ボイラは、燃焼量を100%、50%、0%の3段階で制御する燃焼三位置制御を新たに採用しました。これにより、蒸気負荷が100〜50%までは100%と50%運転によって、負荷が50%を下回る場合は50%と0%運転によって蒸気量を調整するため、従来機よりも、ボイラ運転効率の低下を低く抑えます。また、燃焼ガスフローを改良して接触伝熱量を向上させた新型缶体設計(※5)により定格時のボイラ運転効率を90%までアップ(従来機は88%)させています。

 これらの結果、ボイラ運転効率が従来機より約7%向上(50%負荷時)し、ランニングコスト・環境負荷の低減に寄与することができます。


※1:ボイラの能力を表す指標。100℃の水を100℃の蒸気に変える場合の蒸気量
※2:燃焼量を100%/50%/0%で調節することにより、蒸気発生量を調節する制御システム。
※3:実際の負荷変動時におけるボイラの運転、停止を含めた長時間使用での総合的なボイラ効率。
※4:貫流ボイラは、管によって構成され一端から給水し、他端から蒸気として送り出す方式のボイラ。小型軽量で保有水が少ないため短時間で起動できる。
また、貫流ボイラは最高使用圧力、伝熱面積などにより、ボイラ、小型ボイラ、簡易ボイラに区分される。簡易ボイラはその中で最も規模が小さく、取扱い資格は不要である。
※5:新型缶体設計


 *参考画像、仕様などは添付の関連資料を参照


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サムソン 環境負荷 名古屋市 観音寺市

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