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フリースケール、32ビット・マイクロコントローラ・ファミリ「Kinetis KL02」の量産出荷開始

2013-06-07

フリースケール、世界最小サイズのKinetis KL02マイクロコントローラの量産出荷を開始

さまざまなアプリケーションの「頭脳」となり、「モノのインターネット」を加速する世界で
最もエネルギー効率に優れたマイクロコントローラ・シリーズの最新製品


 フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区下目黒1−8−1、代表取締役社長:ディビッド M.ユーゼ、以下 フリースケール)は、32ビット・マイクロコントローラ・ファミリ「Kinetis(キネティス)KL02」(http://www.freescale.com/ja/webapp/sps/site/prod_summary.jsp?code=KL0&uc=true&lang_cd=ja)の量産出荷を開始しました。さまざまなアプリケーションで新次元の処理性能とエネルギー効率を実現し、「Internet of Things (IoT):モノのインターネット(https://community.freescale.com/community/the-embedded-beat/blog/2013/02/15/the-potential-and-pitfalls-of-the-internet-of-things-white-paper)」を加速します。非常に小さなサイズのKL02デバイスは、消費電力が極めて少なく、主要な競合製品に比べて6倍以上のエネルギー効率を達成しており、超小型のバッテリ駆動型製品に理想的です。

 ターゲット・アプリケーションとしては、ポータブル民生用機器、センサ・ノード、ウェアラブル・デバイス、さらには経口摂取型(http://www.wired.com/design/2013/02/freescales-tiny-arm-chip/)ヘルスケア・センサなどがあります。このような製品の「スマート・デバイス化」が進み、「モノのインターネット」のエコシステムに組み込まれるようになると、サイズと消費電力を抑えつつ、タブレットやスマートフォンなど、現在普及しているネットワーク対応機器と同等のコネクティビティを実現することが必要になります。

 フリースケールの副社長兼マイクロコントローラ部門担当ジェネラル・マネージャであるジェフ・リースは、次のように述べています。「モノのインターネットIoTの導入が現実的となってきた今、市場では、消費電力を増やすことなく処理能力を高めたマイクロコントローラが、さまざまなサイズ、さまざまな価格帯で求められています。36uA/MHzという極めて高効率の低消費電力ラン・モードを備えた新しいKL02ファミリ・マイクロコントローラは、このようなニーズを満たすよう設計されています。小型、高エネルギー効率、低価格のKinetis 32ビット・マイクロコントローラという“頭脳”を組み込むことで、これまではスタンドアロン型で“無口”だったさまざまな機器が、ネットワーク接続に対応し、急速に拡張するIoTの実現に貢献します。」

 今回の発表は、2012年前半にフリースケールが初めてARM Cortex−M0+コア搭載のKinetis Lシリーズを発表(http://www.freescale.co.jp/pressrelease/article.php?id=638)してから維持してきた勢いを継続するものです。フリースケールは現在、66種のKinetis Lシリーズ・デバイスをポートフォリオに揃えており、この数は今年度中に2倍近くに達するものと見込まれています。この拡充により、ARM Cortex−M0+プロセッサをベースとする業界最大のマイクロコントローラ・ポートフォリオが形成され、110種以上のARM Powered(R)マイクロコントローラが選択可能になり、広範なパッケージ・オプションと比類のないスケーラビリティが提供されます。

 新しいKL02ファミリは、世界で最もエネルギー効率に優れたマイクロコントローラであるKinetis Lシリーズの中でも最高のエネルギー効率を誇る製品です。Kinetis Lシリーズ・マイクロコントローラは、フリースケールが仕様の策定と開発のリーディング・パートナーを務めた(http://www.freescale.co.jp/pressrelease/article.php?id=638)32ビットARM(R)Cortex(TM)−M0+プロセッサをベースとしています。Kinetis KL02マイクロコントローラ・ファミリは、Cortex−M0+コアの優れたエネルギー効率を基盤に、Kinetis Lシリーズの消費電力水準をさらに押し下げます。

 超高エネルギー効率のKL02ファミリは、15.9 CoreMark/mA(*)の性能を実現し、他のKinetisマイクロコントローラと同様、自律的なスマート消費電力ペリフェラル(今回の場合、ADC、UART、タイマ)、10種類の柔軟な消費電力モード、幅広いクロック/電力ゲート制御を備えており、電力損失を最小化します。低消費電力のブート・モードにより、ブート・シーケンスやディープ・スリープからのウェイクアップの際の瞬時的な消費電力増加を抑制します。この仕組みは、ポータブル機器によく利用されるリチウムイオン(Li−Ion)バッテリなど、ピーク電流に制限があるバッテリを活用したシステムの場合に役立ちます。


 Twitterでツイートしよう:「Small but powerful Kinetis KL02 MCUs from @Freescale now available. Most energy−efficient MCUs in the Kinetis portfolio are ideal for IoT.」
 https://twitter.com/intent/tweet?text=Small+but+powerful+Kinetis+KL02+MCUs+from+@Freescale+now+available.+Most+energy-efficient+MCUs+in+the+Kinetis+portfolio+are+ideal+for+IoT.


<Kinetis KL02ファミリの主な特長>
 .低消費電力ラン・モードにおいて36uA/MHzのデバイス電流
 .低消費電力のブート・モードにより、ブート・シーケンスやディープ・スリープからのウェイクアップの際の瞬時的な消費電力増加を抑制
 .超高効率15.9 CoreMark/mA性能
 .48MHz ARM Cortex−M0+コア、1.71V〜3.6Vの動作電圧
 .ビット操作エンジンにより、高速でコード効率に優れたビット指向の演算を実現
 .32KBのFlashメモリ、4KBのRAM
 .高速12ビット・アナログ・デジタル・コンバータ
 .高速アナログ・コンパレータ
 .低消費電力のUART、SPI、2×I2C(※)
 .モータ制御など、幅広いアプリケーションに対応する強力なタイマ
 .−40℃〜+105℃の動作温度範囲(CSPパッケージの場合、−40℃〜+85℃の動作温度範囲)

 ※「2×I2C」の正式表記は添付の関連資料を参照


<世界クラスの開発ツール>
 Kinetis KL02ファミリは、エントリレベル製品の設計で極めて重要となる低価格と使いやすさという要件を満たし、32ビット・ソリューション導入の障壁を取り除きます。

 Kinetis KL02ファミリは、FRDM−KL02ZフリースケールFreedom開発プラットフォーム(http://www.freescale.com/ja/webapp/sps/site/prod_summary.jsp?code=FRDM-KL02Z)や、MQX(TM)LiteリアルタイムOSコンポーネントを含むProcessor Expertソフトウェア開発ツールによってサポートされており、他にも広範なARMエコシステムのサードパーティ製開発リソースが利用できます。

 マイクロコントローラI/Oピンへのアクセスを容易にするフリースケールFreedom開発プラットフォームは、業界標準のフォーム・ファクタに、リッチなサードパーティ拡張ボード・オプションを組み合わせています。オープン・スタンダードの内蔵シリアル/デバッグ・インタフェース「OpenSDA」により、使いやすいマスストレージ・デバイス・モードFlashプログラマ、仮想シリアル・ポート、標準的なプログラミング/実行制御機能が実現します。


<価格と供給>
 KinetisマイクロコントローラのMKL02Z32VFM4(48MHz、32KB)とMKL02Z16VFM4(48MHz、16KB)は現在出荷中で、10万個購入時の1個あたりの参考価格は75セント(USD)です。また、24ピンと16ピンのQFNパッケージが第3四半期に出荷を開始する予定です。2013年2月の発表(http://www.freescale.co.jp/pressrelease/article.php?id=695)以来好評を得ている最も小型のKL02デバイス、MKL02Z32CAF4Rチップ・スケール・パッケージ(CSP)マイクロコントローラは、7月に出荷を開始する予定です。フリースケールでは、今後数ヶ月の間に、Flashメモリやペリフェラルのオプションを追加し、Kinetis Lシリーズをさらに拡充する予定です。


 ※製品画像は添付の関連資料を参照


<オンライン・セミナ(近日開催)>
 フリースケールは、「“モノのインターネット”時代のエネルギー効率化」と題したライブ・オンライン・セミナ(英語)を6月11日(米国東部夏時間正午)に開催します。このセッションでは、エネルギー効率に優れた組込みプロセッサ設計のテクニックを紹介し、低消費電力製品と高エネルギー効率製品の違いについて説明します。セミナの詳細と登録方法については、こちら(http://seminar2.techonline.com/registration/wcIndex.cgi?sessionID=freescale_jun11139a)の登録ページをご覧ください。


<フリースケール・コネクテッド・インテリジェンス>
 フリースケール・コネクテッド・インテリジェンスは、「モノのインターネット」が秘める可能性を現実化します。フリースケールは、終端ノードの組込みインテリジェンスから、クラウドにつながるネットワークに至るまで、スケーラブルでシステムに焦点を置いた処理性能とコネクティビティを提供する類を見ない能力を備えており、フリースケール・コネクテッド・インテリジェンスはそれを反映したものです。フリースケール・コネクテッド・インテリジェンスは、ハードウェア、ソフトウェア、サービス、パートナーシップ、専門知識を結合して、インテリジェント・システムの設計を簡素化し、「モノのインターネット」時代の技術革新を促進します。


 (*)CoreMark 1.0:108.69(IAR for ARM V6.50、−−debug −−endian=little −−cpu=Cortex−M0 −e −−fpu=None −Ohs −−use_c++_inline。コード:内部Flash、データ:内部RAM、スタック。プロセッサ動作周波数:48MHz、動作電圧:3.0V)


フリースケール・セミコンダクタについて>
 フリースケール・セミコンダクタ(NYSE:FSL)は、先進の自動車、民生、産業、およびネットワーク市場において、業界を牽引する製品を提供する組込みプロセッシング・ソリューションの世界的リーダーです。マイクロプロセッサ、およびマイクロコントローラ、センサ、アナログ製品やコネクティビティといった私たちの技術は、世界中の環境、安全、健康を向上させ、そしてそれらをよりつなげるイノベーションの基盤となります。また、オートモーティブ・セーフティ、ハイブリッドや電気自動車、次世代のワイヤレス・インフラストラクチャ、スマートエナジー、ポータブル医療機器、家電やスマート・モバイル製品といったアプリケーション向けの製品を提供しています。フリースケールは、テキサス州オースチンを本拠地に、世界各国で半導体のデザイン、研究開発、製造ならびに営業活動を行っています。詳細は、http://www.freescale.com/jaをご覧ください。


 FreescaleならびにFreescaleのロゴマークは、米国、またはその他の国におけるフリースケール社の商標、または登録商標です。文中に記載されている他社の製品名、サービス名等はそれぞれ各社の商標です。ARM、CortexならびにARM Poweredは、ARM Limitedまたはその関連会社の商標または登録商標です。

 (C)2013フリースケール・セミコンダクタ・インク

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