IDC　Japan、２０１３年第１四半期　国内サーバー市場動向を発表

２０１３年第１四半期　国内サーバー市場動向を発表

　・市場規模は、前年同期比４．４％減の１，２０２億円。x８６サーバーが２四半期連続のプラス成長
　・出荷台数は、同９．３％減の１３万９千台。x８６サーバーは４四半期連続のマイナス成長
　・富士通が、５四半期連続の首位。NEC、HP、IBM、日立製作所が続く
　・今後、x８６サーバーでは、クラウドやサーバー仮想化の広がりの影響が強くなる



　IT専門調査会社　IDC　Japan　株式会社（所在地：東京都千代田区九段北１‐１３‐５、代表取締役：竹内正人、Tel代表：０３−３５５６−４７６０）は、２０１３年第１四半期（１〜３月）の国内サーバー市場動向を発表しました。これによると、２０１３年第１四半期の国内サーバー市場規模は１，２０２億円で、前年同期にあたる２０１２年第１四半期から４．４％縮小しました。一方、出荷台数は、１３万９千台で、前年同期から９．３％の減少でした。

　今期は、x８６サーバーの平均単価（総出荷額÷総出荷台数）が急伸しました。今期のx８６サーバーの平均単価は、５４万円で前年同期から２０％上昇しました。サーバー仮想化の広がりにより、サーバーのメモリーやハードディスクの搭載量が増加し、平均単価を押し上げました。今期は、x８６サーバーの平均単価上昇により、x８６サーバーの出荷台数はマイナス成長でしたが、出荷額はプラス成長となりました。
　一方、メインフレームは、今期も金融業や官公庁向けに大型案件がありました。しかし、前年同期にあった多数の大型案件規模には及ばず、５四半期ぶりのマイナス成長となりました。また、RISCサーバーは前年同期のHPC用途向け大型案件の反動からマイナス成長、IA６４サーバーは通信キャリア向け大型案件が一巡しマイナス成長でした。

　ベンダー別では、富士通が５四半期連続の首位でした（図）。富士通は、前四半期に続きプラス成長でした。今期は、x８６サーバーとメインフレームがプラス成長でした。x８６サーバーは、官公庁向けに大型案件がありました。また、メインフレームは、金融業向けに大型案件がありました。２位は、NECでした。今期は、メインフレームで金融業と官公庁向けに大型案件がありました。３位は、HPでした。今期は、ビジネスサーバーで、金融業と運輸業向けに大型案件がありました。４位は、IBMでした。同社のx８６サーバーは５四半期ぶりのプラス成長でしたが、メインフレームとRISCサーバーは、ふるいませんでした。５位は、日立製作所でした。x８６サーバーはプラス成長でしたが、メインフレームは前年同期にあった大型案件の反動から大幅減でした。

　IDC　Japan　サーバー　リサーチマネージャーの都築　裕之は「国内サーバー市場では、x８６サーバーの出荷動向に変化がみられる。２０１１年〜２０１２年は、スマートフォンの普及に伴い、ソーシャルやゲームといったコンシューマを対象としたインターネットビジネス向けの出荷が好調であった。しかし、２０１２年後半からは、インターネットビジネス向けの大口案件の規模縮小が顕著に表れており、サーバーインフラ増設に一服感がある。また、サーバー仮想化の普及による出荷台数の減少と、平均単価の上昇傾向が表れている」と説明しています。

　今回の発表はIDCが発行する「国内サーバー市場　２０１３年第１四半期の分析」（J１３２２０３０２）」にその詳細が報告されます。本データは、２０００年以降の国内サーバー市場の出荷実績を、製品分野別、ベンダー別、価格帯別、オペレーティングシステム別、ソケットケイパビリティ別など、多種のセグメントでご提供しています。

【詳細についてはIDC　Japanへお問い合わせください】

＜参考資料＞

　※添付の関連資料を参照


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