F５ネットワークス、クラウド環境向けアプリケーション配信の新管理ソリューションを発表

F５、クラウド環境向けアプリケーション配信の
新しい管理ソリューション「BIG−IQ　Cloud」を発表

〜パブリック／プライベート／ハイブリッドのクラウド環境を問わず、
アプリケーションに優れた自動化、オーケストレーション、コントロールの機能を提供し、
クラウド・インテリジェンスを実現〜


　F５ネットワークスジャパン株式会社（本社：東京都港区、代表取締役社長：アリイ・ヒロシ、以下F５）は本日、パブリック／プライベート／ハイブリッドなどのクラウド環境を問わず、アプリケーション配信／ネットワーク・サービスに、統一した操作環境を備え、高速で設定を再利用できるクラウド向け管理ソリューション「BIG−IQ(TM)　Cloud」を発表しました。BIG−IQ　Cloudは、拡張可能なモジュラ型のアーキテクチャで提供され、直観的な操作性、優れた柔軟性、拡張性の高い管理性によりF５のBIG−IPRファミリの集中管理を実現します。F５はこれら新製品の提供などにより、アプリケーションレイヤ（L４−７）におけるSDNの実現や、Software−defined　Datacenter（ソフトウェア定義のデータセンタ）環境の優れたインテリジェンス（クラウド・インテリジェンス）とプログラマビリティの実現を目指します。


＜BIG−IQ　Cloudの詳細について＞
　企業ではITインフラの俊敏性向上とコスト削減に向けて、アプリケーションのクラウド環境への移行を進めています。その一方で、ITシステム全体の可視性を維持しながら、クラウドへ移行するメリットを十分に享受するには、個別のオーケストレーション・ツールや管理ツールを利用しなくてはなりません。

　BIG−IQ　Cloudは、企業が既存のアプリケーション・アーキテクチャと新たなクラウド・ソリューションの統合を進めるにあたってのさまざまな課題を解決します。BIG−IQ　Cloudは、業界をリードするBIG−IPの多岐にわたるアプリケーション配信管理機能や可視性を生かし、ネットワーク・サービスの価値向上と管理機能の拡充を実現します。


　BIG−IQ　Cloudの特徴は以下の通りです。

・クラウド環境におけるアプリケーション配信とネットワーク・サービスに優れたオーケストレーション機能を提供
　BIG−IQ　Cloudは、クラウド環境を含むシステム全体でネットワーク・サービスを統合し、管理を簡素化します。例えば、BIG−IQ　CloudとVMwareのネットワーク仮想化技術を連携させることで、ネットワーク・サービスをVMwareのワークフローに組み入れることができるため、アプリケーション配信とネットワーク・サービスのプロビジョニング・プロセスを簡素化できます。また、BIG−IQ　CloudのREST　API（クラウド・コネクタ）を利用し、F５のテクノロジーと既存の管理ツールやクラウド向けオーケストレーション・ツールを統合できるため、拡張したITインフラやリソースの管理をカスタマイズして実行できます。また、ネットワーク仮想化ベンダーは、BIG−IQ　CloudのノースバウンドAPIを利用して、BIG−IQ　Cloudと自社のネットワーク仮想化技術を統合し、アプリケーション配信とネットワーク・サービスの調整や、プロビジョニング機能の提供が可能になります。

・自動化されたネットワーク・サービスのプロビジョニング
　これまで、BIG−IQ　Cloudのような自動化ツールを使わずに手動でITシステムの設定を行うには数週間から数か月の時間を要していましたが、BIG−IQ　Cloudにより、新たなユーザやシステムの設定においても数分間で迅速にアプリケーションや関連サービスの導入、利用が可能になります。また、F５が提供するiApps(TM)のテンプレートを活用することで、特定アプリケーションの組み合わせやビジネスの優先度、利用可能なITリソースなどに合わせて、簡単にサービスの生成、更新、最適化など、ライフサイクルの管理が可能になります。

・アプリケーションをモニタリングするためのマルチテナントのポータル機能、一元管理
　使いやすい管理ダッシュボードにより、個別に管理されたアプリケーション配信とネットワーク・サービスの提供に加え、アプリケーションの状態をモニタリングできます。これにより、IT管理者は障害を効率的に解決するための可視化が可能になり、また障害箇所をシステムから切り離して分析できます。これは、アプリケーションのパフォーマンス低下や障害をピンポイントで検知することが求められるパブリック・クラウド環境に企業アプリケーションを移行する際に必要不可欠な機能です。またこの機能により、クラウド・プロバイダーは顧客に提供するアプリケーション・サービスの差別化や優先付けが可能になるため、リソースの利用状況を可視化できるとともに、新たなサービス開発などを通じてさらなる売り上げ獲得機会を創出できます。

　これらの特長により、BIG−IQ　Cloudは企業やクラウド・プロバイダー向けに、クラウドなどサービスの利用環境を問わずに、統一した操作環境から、即座に利用可能なアプリケーション配信とネットワーク・サービスを提供します。また、素早いクラウドリソース活用のニーズに応えるクラウド・バースティングなどにも最適なソリューションです。さらに、BIG−IQ　Cloudにより、IT環境の運用を簡素化し（スムーズなアプリケーション導入、簡素化された管理、手動作業の削減など）、生産性の向上や構築コストの削減とともに、クラウド環境向けのアプリケーション配信システムの構築に必要となる膨大な時間を大幅に削減できます。


＜製品についての販売開始時期、価格情報＞
　２４０万円（税別）〜
　F５　BIG−IQ　Cloudの出荷開始予定日は２０１３年６月５日です。


＜補足資料＞
　・BIG−IQ　Cloud
　http://www.f5networks.co.jp/product/bigiq/cloud.html


■F５ネットワークスについて
　F５ネットワークスは、世界中のITをより快適に繋ぐために最適なソリューションを提供しています。F５は企業のニーズに応え、データセンタやクラウド環境で急増する音声、データ、映像などのトラフィック、モバイルワークやアプリケーションの急増などによってもたらされる企業のビジネスチャンスを最大限に生かすための支援を行います。世界中の大手企業、サービス・プロバイダ、政府機関などの顧客が、アプリケーションやサービスの配信とその信頼性の確保、そして人々を繋げるためのソリューションとして、F５の「Intelligent　Service　Framework」を選択しています。F５に関する詳細は、http://www.f5networks.co.jpをご覧ください。

　F５、BIG−IP、BIG−IQ、iAppsは、米国およびその他の国におけるF５　Networks，　Inc．の商標またはサービスマークです。その他、本文中に記載のすべての社名および製品名は、各社の商標です。