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アシックス、歩行時につまずきにくくした歩き始めの赤ちゃん用シューズを発売
つまずきにくい、歩き始めの赤ちゃん用シューズを発売
株式会社アシックス(本社:神戸市、社長:尾山基)は、子ども用品のシリーズ「SUKU2(スクスク)」から、靴底のつま先部分を高くするなどにより歩行時につまずきにくくした、歩き始めから約3ヶ月までの赤ちゃんに対応したシューズ「ファブレ FIRST MSII(ファブレファーストエムエスツー)」を、12月28日から全国の百貨店、スポーツ用品店で発売します。
メーカー希望小売価格は5,040円(本体4,800円)で、初年度は約15,000足の販売を予定しています。
○写真
※添付の関連資料を参照
今回発売する商品は、お客さまから多く寄せられる「歩き始めで、まだ、すぐつまずいてしまうのが心配」といった声に応えるために開発したものです。靴底の形状を工夫したのが特徴で、先端に丸みを持たせ、つま先と路面に適度な空間ができるよう設計し、歩行時につま先が引っかかりにくいようにしています。また、歩き方が不安定でさまざまな角度から着地することから、靴底まわりの角全体に丸みを持たせ、しっかり着地できるようにしています。
アッパー内側と中敷きは、低刺激で水親和性が高く、吸汗速乾性に優れた素材「メディエル」(※)を採用し、かかと部は、3種類の高分子を配合したやわらかくへたりにくいクッション材「P3(ピースリー)クッション」を内蔵し、着地時の衝撃をやわらげています。
着脱しやすいようベロ部が大きく開くようにし、面ファスナーを使った2本のベルトを付けてホールド性を容易に調節できるようにしています。
淡いベージュをベースに、ピンクまたはブルーを配色した2タイプを用意しています。
当商品の開発にあたり、当社では、歩き始めの赤ちゃんがつまずく原因を調べる中で、歩行中のつま先部が路面に対してどの程度の高さにあるかを示す「フットクリアランス」に着目。歩き始めの赤ちゃんは、力が弱く足を高く持ち上げるのが困難、体軸が安定せず、どちらかの足に重心が乗りがち、などによりつま先と路面の間の距離が短くなっていることが分かりました。当商品は、このような研究、分析を踏まえて開発しています。
※メディエル:生体への適合性が求められる医療分野にも使用されている「EVOH(エチレンビニルアルコール共重合体)」を原料とした繊維です。
※参考画像は関連資料を参照
○当社ファーストシューズの特徴
当社では、2005年11月から、歩き始めから約3ヵ月の赤ちゃんに対応したシューズを発売しています。歩き始めから6ヵ月後までの赤ちゃんの歩行変化を毎月動画で記録、分析して得られた下記の特徴を考慮して設計しています。
・ 大人の歩き方とは違い、歩隔が広く手を左右に広げてバランスを取りながら歩く。
・ 前への重心移動よりも横への重心移動が大きく、右手と右足、左手と左足が同時に前へ出る2軸歩行である。
・ 歩き始めて3ヵ月経つと、歩隔は徐々に狭まり、効率のよい前後の重心移動に近づいてくる。
「歩き始めから約3ヵ月」という短期間に対応したシューズにも関わらず、年間約7万足を販売しています。
○子ども用品事業について
当社は、着地時の衝撃が少なく足指が自由に動かせる“土の上の「はだし」”をテーマに、子ども用シューズ「SUKU2」シリーズを1997年の冬から展開しています。子ども特有の足の動きや骨格などの研究を重ねて開発し、実際に使用した子どもや保護者から大変好評を得ています。
2004年2月からは、小学生の身体や運動の発育発達、足の形状などの研究を通して、この年代の足の特徴に合わせた機能を持つ「WAN×TEN(ワンテン)」を展開しています。運動能力を発揮できるスポーツシューズの機能に加え母趾の外反変形から足を守る機能を持ち、「SUKU2」シリーズを卒業した子どもに好評を得ています。
また、2007年3月からは、独自のカッティングで動きやすく、肌触りが良く吸汗性のある素材を採用するなど、子どもが素肌感覚で気持ちよく遊ぶための機能を持たせた子ども服を展開しています。
2010年度の子ども用品事業は16億円(前年対比102%)の売上を予定しています。
○商品仕様
※添付の関連資料を参照
≪この資料に関するお問い合わせ先≫
一般消費者 :お客様相談室
TEL.0120−77−6338(東京)