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MM総研、2012年度通期国内タブレット端末出荷台数の調査結果を発表
2012年度通期国内タブレット端末出荷概況
■2012年度通期タブレット端末出荷台数は568万台(前年度比104.3%増で2倍以上)
■Appleが298万台/52.5%でメーカー別・OS別シェア3年連続首位を獲得
■Wi−Fiモバイルタブレット(画面8インチ未満)が急成長で市場を牽引
■2013年度タブレット端末出荷台数は690万台(21.5%増)と予測
MM総研(東京都・港区、所長・中島 洋)は5月23日、2012年度通期(12年4月〜13年3月)の国内タブレット端末出荷台数の調査結果を発表した。出荷台数は前年度比104.3%増の568万台となり、前年度278
万台から倍増した。
半期別にみると、上期193万台(前年同期比82.1%増)、下期375万台(118.0%増)となった(データ1)。
◆メーカー別・OS別出荷台数は3年連続でAppleが1位
2012年度通期のメーカー別台数・シェアではApple(298万台/シェア52.5%)が1位を獲得。2010年度より3年連続で1位を獲得した。2位はドコモ向け回線タブレット「ARROWSシリーズ」や同シリーズのWi−Fiモデルも投入している富士通(47.9万台/8.4%)となった。3位は下期のタブレット市場を牽引した端末の1つであるGoogleブランドのタブレット「Nexus7」を製造する台湾ASUS(エイスース)(47万台/8.3%)。4位はKindleタブレットを3モデル投入したAmazon(34万台/6.0%)となった。
以下、5位はドコモ向け回線タブレット「GALAXY Tab7.7Plus(SC−01E)」を投入した韓国Samsung(24.5万台/4.3%)、6位は自社製品に加えてNTT東日本が提供する「光iフレーム2」を製造する東芝(24.4万台/4.3%)、7位はNTTドコモ向け回線タブレット「MEDIASシリーズ」「LifeTouchシリーズ」を展開するNEC(23.9万台/シェア4.2%)となった。
OS別にみると、iOS(298万台/52.5%)、Android(241万台/42.4%)、その他(29万台/5.1%)の順となった。iOS(Appleのみ)のシェアは2010年度シェアより22.7ポイント減少した。2012年度下期にはシェア50%を下回ったが、通期では52.5%で過半数を維持して上述の通り3年連続で1位となった。
MM総研では2013年度のタブレット端末出荷台数を前年度比21.5%増の690万台と予測。その後も2014年度840万台、2015年度950万台と拡大傾向が続くと予測(データ1)。Wi−Fi環境の整備が進んでいることに加えて、スマートフォンのテザリング機能やモバイルWi−Fiルーターなどのモバイルデバイスを介したインターネット接続が更に増加していくことで、引き続きWi−Fiモバイルタブレットが市場を牽引していくと分析。更にはホームタブレットを中心としたビジネス利用の拡大や、教育現場への普及が期待される。
【タブレット端末の定義】以下を条件としてMM総研による分類(2013年5月現在)
(1)Wi−FiもしくはWi−Fi+3G(以上)の通信機能を搭載
(2)動画・音楽・電子書籍などのコンテンツを利用できるマルチメディア機能を搭載
(3)7インチ以上のディスプレイを搭載
(4)スマートフォン同様のOS(iOS・Android・Windows RT)を搭載
※今後の製品投入状況に応じて変更する可能性があります
「ホームタブレット」・・・画面サイズ8インチ以上(約10インチが多い)
「モバイルタブレット(手のひらタブレット)」・・・画面サイズ8インチ未満(8インチ未満の2画面端末を含む)
【データ1】2012年度通期 国内タブレット端末出荷台数
【データ2】2012年度通期 タブレット端末のメーカー別出荷台数・シェア
*添付の関連資料「参考資料」を参照