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矢野経済研究所、新エネルギー用パワーコンディショナー市場に関する調査結果を発表
新エネルギー用パワーコンディショナー市場に関する調査結果 2013
<調査要綱>
矢野経済研究所では、次の調査要綱にて国内新エネルギー用パワーコンディショナー市場の調査を実施した。
1.調査期間:2013年1月〜3月
2.調査対象:パワーコンディショナーメーカ及び販売会社、研究機関等
3.調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話・e−mailによるヒアリング、ならびに文献調査併用
<新エネルギー用パワーコンディショナーとは>
パワーコンディショナー(パワコン)とは、太陽光発電システムや燃料電池において太陽電池(モジュール)などが発電した電気を、家庭等で利用できるように変換する機器のことを指す。本調査では、太陽光発電、風力発電、燃料電池、蓄電池向けの新エネルギー発電システム(住宅用および産業用)に用いられるパワーコンディショナーを対象とした。
<調査結果サマリー>
◆2012年度の新エネルギー用パワーコンディショナー市場規模は940億円と急拡大
2012年度からの再生可能エネルギーの固定価格買取制度の導入により、太陽光発電の需要が堅調な伸びの住宅用に加え、産業用でも急拡大した。2012年度の新エネルギー用パワーコンディショナー市場規模を、前年度比185.9%の940億円(メーカ出荷金額ベース)と見込む。産業用パワーコンディショナーメーカではフル生産が続き、生産能力を相次いで拡充しており、2013年度も好況は続いている。
◆住宅用太陽光発電向けのパワーコンディショナーでは、海外メーカ品の採用が進む
新エネルギー用パワーコンディショナーでは、太陽光発電の発電システム向けが需要の中心となる。とくに、住宅用の太陽光発電システムでは、システムインテグレータや工事業者の間で海外メーカ品のパワーコンディショナーの採用が進んでおり、結果的に海外メーカの国内進出が進んでいる。
◆市場予測:進む低価格化、2015年度には僅かにマイナスとなる1,593億円に
新エネルギー用パワーコンディショナーは、今後も引き続き太陽光発電向けが牽引し、2015年度の新エネルギー用パワーコンディショナー市場規模は1,593億円(メーカ出荷金額ベース)になると予測する。伸長する太陽光発電向けパワーコンディショナーであるが、産業用、住宅用ともに今後は低価格化が進む。
一方で、他分野の新エネルギー用パワーコンディショナーは普及こそ進むが、大きな成長は期待できない。また、2015年度以降は、再生可能エネルギーの固定価格買取制度の見直し内容が、ユーザの導入意欲に大きく影響すると考える。
<資料発刊>
資料名:「2013 新エネルギー用パワーコンディショナー市場」
http://www.yano.co.jp/market_reports/C55103800
※以下、リリースの詳細は添付の関連資料「オリジナルリリース」を参照