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アークレイ、尿蛋白や尿中微量アルブミンを測定可能な全自動尿分析装置を発売
〜高い基本性能で検査現場をサポートします〜
新機能を搭載した全自動尿分析装置を発売
アークレイ株式会社(本社:京都市中京区)はこのたび、全自動尿分析装置「オーションマックスAX−4060」を発売します。5月29日より受注を開始、6月末から出荷開始予定です。
既存機種の高い基本性能をそのままに、新たな機能を付加しました。慢性腎臓病(CKD)(※1)の早期発見に有用な尿蛋白や尿中微量アルブミンを全自動で測定することができ、検査現場の新たなニーズに応えます。
CKDとは、腎臓の機能低下や蛋白尿が継続的に持続する病態を指し、腎不全への移行や透析導入だけでなく、心管疾患を併発するリスクも高いと言われています。日本国内の患者数は1,330万人(※2)(20歳以上の成人の8人に1人)と推計されており、近年は新たな国民病として問題となっています。
CKDの治療においては早期発見が大切であり、そこで重要な役割を担っているのが定期的な尿検査(尿定性検査(※3))です。尿定性検査による尿蛋白や尿中微量アルブミンの測定は、CKDのスクリーニングに有効に活用され、検査ニーズもさらに高まっています。
このたびアークレイが発売する「オーションマックス AX−4060」は、既存機種の高い基本性能をそのまま継承し、検査現場のニーズに応える新たな機能を追加した全自動尿分析装置です。
カラータッチパネルの採用により操作性を高め、また1mLの微量検体で測定できるモードを搭載し、使いやすさを向上させました。さらに、尿蛋白と尿中微量アルブミンを全自動で測定することができ、CKDの早期発見に有用な尿定性検査結果を提供します。
アークレイは、1972年に世界で初めて尿検査の自動化を成功させて以来、約40年にわたり全自動の尿定性検査装置や尿試験紙、検査データ管理システムを市場に送り出してまいりました。これからも新たなソリューションを提供し、検査の現場をサポートします。
※1:CKD=Chronic Kidney Disease
慢性的な腎臓障害を指します。高血圧や糖尿病などの生活習慣病やメタボリックシンドロームとの関連も深く、CKDで腎臓の機能が低下し続けることで、さまざまなリスクが発生します。
※2:日本腎臓学会「CKD 診療ガイド2012」より
※3:試験紙を尿に浸すことによって検査するもので、尿たんぱく・尿糖・潜血などを測定します。
本製品は、第62回日本医学検査学会(2013年5月18日〜19日/高松市)にて展示します。
*製品画像は添付の関連資料を参照
<「オーションマックス AX−4060」 主な特長>
*画像入りの主な特長は添付の関連資料「リリースの詳細」を参照
○CKDの早期発見に有用な「尿蛋白」と「尿中微量アルブミン」の測定が可能
精度の高い腎疾患スクリーニングが可能です。
○高性能の全自動測定と高度な情報処理能力
サンプルラックに検体(尿)をセットしてSTARTキーを押すだけの操作で測定ができます。
また2,700回分の測定結果を記憶するので、必要な結果を簡単にまとめて出力できます。
○高精度で微量検体(尿)が測定できる“点着方式”
検体(尿)はノズルで吸引され、各試験紙に定量点着されますので、少量検体(最低量2mL)でも無理なく測定できます。
さらに通常の半分の量(1mL)で測定できる「微量モード」を搭載しました。
○操作性に優れたカラータッチパネル
操作パネルに7インチカラータッチパネルを採用し、測定結果や装置の状態、操作方法を日本語のメッセージで表示します。
*以下、製品概要などリリースの詳細は添付の関連資料を参照