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帝国データバンク、第9回「金融円滑化法利用後倒産」の動向調査結果を発表
特別企画:第9回「金融円滑化法利用後倒産」の動向調査
4月の金融円滑化法利用後倒産、
過去最多の52件
〜29ヵ月連続で、前年同月比増加〜
<はじめに>
2013年4月の企業倒産は838件で、前月(836件)を0.2%上回ったものの、前年同月(884件)を5.2%下回り、6ヵ月連続で前年同月比減少となった。これは、今年3月に適用期限をむかえた中小企業金融円滑化法に基づいて、約40万社の業績不振企業が金融機関から貸付条件の緩和(返済猶予等)を受けて資金繰りが支えられてきたことが大きい。同法終了後も金融機関の対応は変化しないとしているが、その一方で返済条件を変更しても倒産する企業は多く存在する。
帝国データバンクでは、金融円滑化法に基づく貸付条件の変更等を受けていたことが取材で判明した企業倒産を「金融円滑化法利用後倒産」と定義。「金融円滑化法利用後倒産」は、2009年12月から集計を開始しており、今回は2013年4月までの倒産(負債1000万円以上、法的整理のみ)について分析した。なお、前回調査は2013年4月4日。
【調査結果】
4月の「金融円滑化法利用後倒産」は52件判明。2010年10月の51件を上回り月ベースとしては2009年12月の集計開始以降で最多を記録した。また、前年同月と比較可能な2010年12月以降、2013年4月まで29ヵ月連続で前年同月を上回り、累計780件となった。「金融円滑化法利用後倒産」は、2013年に入ってからも増加傾向が続いている。
※グラフ資料は添付の関連資料を参照
※以下、調査結果詳細は添付の関連資料を参照
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