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東京電力、山梨県大月市の駒橋発電所1・2号機水車発電機の設備更新工事が完了
水力発電所「駒橋発電所1号機」の運転開始について
〜日本で初めて高電圧により長距離送電された駒橋発電所の設備更新〜
当社は、平成21年12月より、駒橋発電所(山梨県大月市)1・2号機水車発電機の設備更新工事を進めてまいりましたが、本日、工事が完了し運転を開始いたしました。
駒橋発電所は、1907年(明治40年)に運転を開始した、相模川水系相模川(桂川[かつらがわ])の水資源を有効活用する、3台の発電機を有する水路式発電所です。また当発電所は、日本で初めて高電圧(55,000V[ボルト]の特別高圧)により長距離送電(早稲田変電所までの76km)された発電所で、長距離送電発祥の地として、わが国の近代化に貢献した水力発電の草分け的存在です。
今回の設備更新では、当発電所に設置されている3台の水車発電機の内、経年による劣化が著しい1号機と2号機を撤去し、それに代わる新たな水車発電機1台(新たな1号機)を設置することにより、最大出力は、従来の21,200kWから1,000kW増加し、22,200kWとなりました。
なお、設備更新により、当発電所の年間発電電力量は、従来に比べて約290万kWh(一般家庭約860世帯分の年間電力需要に相当)増加し、これにより年間約1,000トン(一般家庭約200世帯分の年間排出量に相当)のCO2排出量削減効果を見込んでおります。
当社は、『2020ビジョン』において、低炭素社会の実現に向け、「環境性」「安定性」を兼ね備えた再生可能エネルギーの利用拡大を掲げており、今後も設備更新や水車発電機の技術開発などによる発電効率の向上をはじめ、様々な取り組みを進めてまいります。
以上
添付資料
・別紙:水力発電所「駒橋発電所」の概要
※ 関連資料参照