武田薬品、２０１３年度を起点とした中期成長戦略を策定

２０１３年度を起点とした中期成長戦略の策定について
〜「New　Takeda」としての新たなスタート〜


　当社は、このたび、ナイコメッド社統合後の新たなタケダ（New　Takeda）が目指す２０２０年の姿を示した「ビジョン　２０２０」を策定し、その実現に向けて、２０１３年度を起点とする中期成長戦略をスタートさせました。

　ビジョン　２０２０は、「Better　Health，Brighter　Future」をキーメッセージとして、「Our　Business：すべては人々の健康のために」「Our　Organization：ダイバーシティを力に」「Our　People：情熱を原動力に」の３つの要素から成り、当社が目指す事業の目標を、「革新的な新薬、高品質なブランドジェネリック医薬品、ワクチン、OTC医薬品をお届けすることで、少しでも早く、少しでも多くの人々の願いに応えていく」こととしています。当社はビジョン　２０２０の実現に向け、今般策定した新たな中期成長戦略を、経営陣が、世界中に広がる３０，０００人の多様な従業員と一体となって推進することで、引き続き、グローバル製薬企業として更なる飛躍に挑戦してまいります。

　当社は、２０１０年度から始まった３ヵ年の中期ローリング計画期間において、販売面では、新興国に強固な事業基盤を有するナイコメッド社を買収し、グローバルに販路を拡大するとともに、製品ラインアップの多様化を大きく進展させ、研究開発面では、競争力のある新製品の承認取得と後期開発パイプラインの拡充を着実に進めるなど、一定の成果を収めました。しかしながら、先進国での財政再建を背景とする医療費抑制策の強化、日本市場での想定以上の後発医薬品の浸透などにより、世界の医薬品市場はますます厳しさを増しています。当社は、このグローバルで変化し続ける市場において持続的成長をより確かなものとするために、これまでの戦略を深化・発展させた中期成長戦略を策定しました。

　本中期成長戦略において、当社は、新興国と先進国にわたるグローバルな事業展開、および、サイエンスとビジネスプロセスのイノベーション創出に注力します。新興国事業については、高品質なブランドジェネリック医薬品・OTC医薬品を展開することに加え、中長期には当社の新製品を販路に乗せていくことで同事業を成長ドライバーとして位置づけます。先進国事業については、既存品から新製品を中心とした事業構造への転換を、スピードを上げて進めます。サイエンスのイノベーションについては、医療ニーズが未だ十分に満たされない疾患領域およびワクチンにリソースを重点配分し、世界中の人々が待ち望む革新的な新薬・ワクチンの創出に、引き続き、挑戦してまいります。さらに、販売・製造・研究開発・管理などのあらゆる機能においてビジネスプロセスのイノベーションに全社を挙げて取り組むことで、グローバル製薬企業に相応しい強靭かつ効率的なオペレーティングモデルへの変革を実現し、世界市場での競争力を一層高めてまいります。

　当社は、今年、創業２３２周年を迎えます。これまで長年に亘って培ってきた「タケダイズム（誠実：公正・正直・不屈）」を事業の根幹に据え、異なる背景や価値観を持つ多様な人材が、ビジョン　２０２０を共有することで同じ方向に向かい、本中期成長戦略を全社一丸となって完遂します。当社は、今後も引き続き、法令を遵守し、「優れた医薬品の創出を通じて人々の健康と医療の未来に貢献する」というミッションの実現に向けて事業活動を推進してまいります。

　なお、２０１３年度を起点とした中期成長戦略の概要は、下記の通りです。

　※「２０１３年度を起点とした中期成長戦略の概要」などは添付の関連資料を参照


　「２０１３年度を起点とした中期成長戦略」等に関する詳しい内容については、当社ホームページに掲載される関連資料をご覧ください。
　・本決算情報　http://www.takeda.co.jp/investor-information/results/
　・トップメッセージ　http://www.takeda.co.jp/company/message/


以上