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ローランドディージー、中期経営計画(2013年度−2015年度)を策定
中期経営計画(2013年度−2015年度)の取り組み
このたびローランド ディー.ジー.グループは、2013年度(平成25年度)を初年度とした3ヶ年の中期経営計画を策定いたしましたので、下記のとおりお知らせいたします。
記
1.中期経営計画策定の背景
当社グループは「Imagine.〜イメージをカタチに〜」のビジョンのもと、社会を豊かにする独自のデジタルものづくりツールの提供に努めてまいりました。
これまで社会の急速なデジタル化を背景に、先進国のサイン市場を中心に効率の高い事業を運営し成長を果たしてきましたが、リーマンショック以降は市場の成熟や円高の影響を受け、厳しい事業運営が続きました。
一方、近年の社会ニーズの多様化とデジタル技術の進歩によって、産業から個人まで様々な分野にものづくりの機会が広がり、「ものづくり多様性」の時代が始まっています。加えて、経済のグローバル化によって新興国市場が次々と台頭する中、当社グループの事業活動も先進国を中心としたビジネスから世界全体をカバーするグローバルビジネスへ移行しつつあります。
このような状況に鑑み、今後変化を続ける経営環境においても健全な利益を確保し、新規分野への継続的な投資と挑戦によって持続的成長を実現するために、グループ構造改革「GlobalOne(グローバルワン)」をスタートいたしました。
GlobalOne構造改革の施策および数値計画を中期経営計画としてまとめ、実行してまいります。
2.中期経営計画の基本方針
GlobalOne構造改革を推進し、新たな成長への経営基盤を構築する
3.中期経営計画の重点施策
(1)新たな成長機会の創出
デジタルプリンティング、メディカル、3Dものづくり分野へ経営資源を重点配分し、デジタル技術の利便性を最大限に活かした独自性の高いデジタルソリューションを提供します。同時に、グローバルにマーケティングを強化し、当社グループの強みの活きる市場を創出・育成することで収益性の向上を図ります。
・印刷ニーズの多様化に向けたインクジェットおよび周辺技術の開発
・デンタル事業での顧客層拡大と新興国展開の加速
・新たな3Dものづくり分野でのビジネスモデル開発
・サイン事業での継続的な顧客価値の追求による顧客基盤の維持拡大
・市場ニーズを迅速に製品化するための開発プロセス構築とコア技術の拡充
(2)グローバル・ブランドの強化
当社グループは、ユニークでイノベーティブな製品とグローバルに同質なサービスの提供で高付加価値ブランドを築いてきました。さらに今後は、多様化する顧客のものづくりをトータルに支援し、地域に合った製品、サービス、ビジネスサポートを提供することで、安心と信頼のブランドを一層強化します。そして、デジタルものづくりのグローバル・ブランドを目指し事業の継続性を高めます。
・ユニークでイノベーティブな製品サービスの継続的提供
・環境や安全に配慮した高品質な製品ソリューションの提供
・独自の顧客サポートシステムを中心とするビジネスモデル確立
・PR/IRの積極展開によるブランド価値の向上
(3)多様性に対応するマネジメント
グローバルな事業展開の中で、地域や業界の多様な変化を継続的に事業に取り込み、リスクに強い企業体質をつくります。また、グローバル人材の育成に取り組み、人材の多様性を活かす組織とマネジメント体制に変革します。将来にわたる最も重要な成長基盤として多様性が活きる経営を推進します。
・地域特性に合った製品提供を行なうグローバルものづくり体制の推進
・グローバル市場の3極マネジメントとグループノウハウを活かした新興国市場開拓
・グループ一体化によるサプライチェーンの効率化とコストの最適化
・グループ人材の有効活用とグローバル人材の育成
・GlobalOneに基づく連結経営管理の導入
4.連結業績目標および数値計画
年間売上高成長率10%以上、営業利益率10%以上を目標として事業運営を行なってまいります。
※表は添付の関連資料を参照
5.配当方針
株主の皆さまに対する利益還元を最優先と考え、持続的な成長のための各種投資および連結での業績を勘案しながら、連結配当性向20%を目標に安定した配当の維持に努めてまいります。同時に中長期的な見地から、将来の飛躍に向けた戦略的資金需要に備えるため内部留保の増強に努め、企業体力の強化を図ってまいります。
以上