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ローランド、2014年3月期から3ヵ年対象の中期経営計画を策定
中期経営計画策定に関するお知らせ
当社はこのたび、2014年3月期からの3ヵ年を対象とする「中期経営計画2016/3」を策定いたしましたので、その概要をお知らせいたします。
記
1.中期経営計画策定の背景
ローランドグループには電子楽器事業と、当社子会社であるローランドディー.ジー.株式会社が展開するコンピュータ周辺機器事業のふたつの事業があります。リーマンショック以降、景気の低迷、急速かつ長期の円高など、両事業ともに経営環境が大きく変化し業績に影響を与えています。これまでの経緯を振り返り、課題を明確にし、ローランドグループの今後の展望を中期経営計画としてまとめました。
2.電子楽器事業の中期経営計画の概要
(1)経営ビジョン
[1]創造力を刺激する魅力的なブランドをめざす
[2]音と映像をアクティブに楽しむ人口を拡大する
[3]電子楽器の技術でライフスタイルを豊かにする
(2)中期経営計画の方針
本中期は事業の再構築フェーズと位置づけ、安定した収益基盤を構築するために強みを活かしながら課題に適切に対応する
ローランドの強み
・グローバルレベルの強いブランド
・独創的なデジタル技術
・アートウェア(感性)に裏打ちされた楽器としての製品力
・電子楽器ならではのソリューションによる市場創造力
業績低迷の要因
・市場ニーズとの乖離
・地域ごとのマーケティングの弱さ
・高コスト体質(原価、販管費)
・開発・生産・販売のサプライチェーンが肥大化・冗長化
(3)課題対応
[1]LOW−COST OPERATION 〜 収益力の改善・基盤づくり
平成25年3月期に実施した事業構造改革を継続し、収益力のさらなる改善をはかります。中期的には、調達コスト削減を目指したグローバル購買の推進、間接部門の最適化などによる固定費の削減に注力します。また収益管理体制の強化とともに、平成25年3月期において推進した生産集約体制と、北米、欧州の集約倉庫を基盤としたサプライチェーンマネジメントをさらに推進し、在庫の最適化をはかります。
[2]GLOCALIZATION 〜 地域対応の強化
情報化社会の発展とともに様々な分野でグローバリゼーションがすすむ一方、音楽や楽器は、地域ごとの特色、特性が強く残る分野です。グローバルな展開をすすめながら、同時に地域特性に応じた活動をおこない、販売拡大をはかります。流通の寡占化、ネット販売の拡大など、流通の変化が著しい日本や欧米では、お客様へのダイレクト・アプローチを強化し、電子楽器ならではのソリューション提供により潜在顧客の開拓をはかります。市場が拡大する中国や新興国では、流通整備とともに独自の音楽文化に対応した製品や、音色、伴奏スタイルといったコンテンツの対応をすすめ、市場開拓をすすめます。
[3]INNOVATION 〜 製品力の強化
ローランドは創業以来、独自技術をベースに電子楽器ならではのソリューションで市場を創造、音楽人口の拡大に努めてきました。インターネットやクラウド活用により、電子楽器の可能性はさらにひろがります。独自のデジタル信号処理技術をさらに進化させ、またその技術をカスタムLSIに結集し、コアコンピタンスとして具現化します。目指すのはProduct Innovationの実現です。
既存分野では、市場規模の大きいピアノ、ドラム、ギター関連機器を中心に、より一層の市場ニーズの取り込み、適正価格の設定など、売上の安定化をはかります。またダンスやボーカル、業務用音響・映像機器など、楽器分野の深耕、拡大をすすめます。長期的には、既存市場にとらわれない独自技術の用途展開をすすめ、事業領域の拡大も目指します。
3.コンピュータ周辺器事業
ローランド ディー.ジー.株式会社が本日開示しました別紙「中期経営計画(2013年度‐2015年度)の取り組み」をご参照下さい。
4.定量目標
※添付の関連資料を参照
以 上