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トプコン、送受信タイプの無線機まで一体化する2周波GNSS受信機を発売
最新の信号受信技術を搭載。
送受信タイプの無線機まで一体化する
SOKKIAブランドのGNSS受信機「GRX2」を発売。
株式会社トプコン(本社:東京都板橋区、取締役社長:内田 憲男)は、GPS、GLONASS、QZSS(準天頂衛星)(*1)、Galileo(*2)からの信号を受信する能力を備えた、SOKKIAブランドの2周波GNSS受信機「GRX2」を発売いたします。
GRX2は、最新の技術を搭載し、優れた受信能力を備えたGNSS受信機です。また、アンテナ、受信機に加え、送受信タイプの小エリア無線機までも一体としたオールインワン設計です。ボディーには耐環境性能に優れた軽量なマグネシウムを採用しました。日本におけるGNSSを利用する測量作業に幅広く対応し、測量業務の大幅な効率化・省力化を実現します。
※製品画像は添付の関連資料を参照
【主な特徴】
◎最先端の受信技術による優れた測位能力
GNSSボードに最先端のテクノロジーを採用しました。226チャンネルの受信チャンネルを搭載し、GPS、GLONASSや、QZSS(準天頂衛星)(*1)、Galileo(*2)からの信号を受信する能力が備わりました。また、信号受信能力が大幅に向上され、今まで以上に時間や周囲環境に左右されることのない、高感度で安定したGNSS観測が行えるようになりました。
◎Bluetooth(R)と小エリア無線搭載によるRTKシステム
クラス1のBluetooth(R)無線デバイスを標準で搭載しています。受信機をアンテナタワー等で高所に設置しても、地上からワイヤレスでコントロールできます。また、小エリア無線機も内蔵し(GDMタイプならびにGGDMタイプ)RTK観測時において、基準局、移動局とも面倒な無線機との接続が不要となり、完全ケーブルレスな作業環境を実現します。加えて、コントローラー(オプション)にWi−Fiテザリングが可能なスマートフォンを組み合わせることにより、ネットワーク型RTKにおいてもケーブルレスなシステム構築が可能です。
◎日本語音声とLEDによるガイダンス機能
歴代SOKKIAのGNSS受信機で好評の、日本語音声によるナビゲーション機能を搭載しています。RTKの初期化/解除、バッテリー残量やメモリーの状態などを音声でお知らせします。また、本体には明るい22個のLEDを搭載し、薄暮時や離れた場所からでも、受信機の状態を一目で把握できます。
◎観測データはSD/SDHCカードに保存
大容量のSDHCカードにも対応し、長時間の観測データでも安心して記録することが出来ます。
◎優れた耐環境性能
ボディーには、軽量かつ耐環境性能の高いマグネシウム合金を採用しています。防塵防水性能JIS保護等級IP67に準拠しており、本体内部へ埃や雨の浸入を許しません。耐衝撃性についても考慮した設計となっています。
◎5種類のラインアップ
本製品は、受信性能や無線機の有無により5種類のラインアップを揃え、幅広いニーズに応えます。
GGタイプ GPS/GLONASS 1周波受信機
GDタイプ GPS 2周波受信機
GGDタイプ GPS/GLONASS 2周波受信機
GDMタイプ GPS 2周波受信機小エリア無線機内蔵タイプ
GGDMタイプ GPS/GLONASS 2周波受信機小エリア無線機内蔵タイプ
※参考画像は添付の関連資料を参照
*1 QZSS(準天頂衛星)については、将来の対応を予定しています。
*2 Galileo衛星については、システムが完備され、本格的に商業利用が開始された後に、オプションによるアップグレードにて対応を予定しております。
【その他】
発売時期:2013年5月
販売価格:本体標準価格オープン価格
【用語解説】
■GNSS受信機
測位衛星(米国のGPS衛星、ロシアのGLONASS衛星、日本の準天頂衛星QZSS、EUのGalileo衛星など)からの信号を受信し座標情報を取得する装置。
■準天頂衛星
現在の衛星測位システムでは、都市部や山間部等上空視界の限られる場所において、信号が受信できる衛星数が少なかったり、衛星の配置に偏りがあったりと、安定して観測ができないという問題があります。そこで、常に天頂付近に衛星を配置し、これら問題の解決することを目的に整備を進めているものです。
■RTK
Real Time Kinematicの略。リアルタイムに数ミリ〜数センチ精度で位置座標を算出するGNSS測位手法。
2台のGNSS受信機を使用し、固定局側に設置されたGNSS受信機から移動局側のGNSS受信機へ通信手段を利用して補正データを転送し、リアルタイムに移動局の位置座標を解析します。
■ネットワーク型RTK
観測点付近にあるGNSS固定観測点(電子基準点等)のデータを利用して、観測点付近に想定した仮想基準点の位置での補正情報データを用いて、1台のGNSS受信機によって通常のRTKのように観測を行う方法です。これらデータの取得には、携帯電話等を使ってデータ配信サービス会社のデータセンターへ接続する必要があります。
【株式会社トプコン概要】
代表者:取締役社長 内田 憲男
設立:1932年9月1日
資本金:16,638百万円(2013年3月末現在)
売上高:(連結)97,345百万円(2013年3月期)
上場証券取引所:東京証券取引所第一部〔証券コード:7732〕
社員数:(連結)4,359名(2012年3月末現在)
事業内容:スマートインフラ(測量機器、3次元計測、GIS、移動体制御)、ポジショニング(GPS、マシンコントロールシステム、精密農業)、アイケア(眼科用検査・診断・治療機器、眼科用ネットワークシステム、眼鏡店向け機器)、等の製造・販売