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コマツ、中期経営計画(2013−2015年度)を策定

2013-05-07

中期経営計画(2013−2015年度)「Together We Innovate GEMBA Worldwide」をスタート


 コマツ(社長:大橋徹二)は、このほど2013年4月から2016年3月(2013−2015年度)までの新たな3カ年の中期経営計画「Together We Innovate GEMBA Worldwide」をスタートしました。


 ※参考資料は添付の関連資料を参照


 この名称には、全世界のコマツグループ社員、販売代理店および協力企業などパートナーの皆さんと力を合わせ、お客様の現場をお客様とともに革新し、新しい価値を創造するイノベーションを提供することで、コアビジネスである建設・鉱山機械事業、産業機械事業での成長を目指すという想いが込められています。一人ひとりが「Together We Innovate GEMBA Worldwide」に掲げた重点活動項目に積極果敢に取り組むことで、業績向上に努め、企業価値の向上に結び付けていきます。


1.中期経営計画「Together We Innovate GEMBA Worldwide」の経営目標
 コマツは、「企業価値とは、社会とすべてのステークホルダーからの信頼度の総和である」と考えています。この企業価値を向上させるために、次の経営目標を掲げ、以下2.に定める数値目標の達成に向け経営課題に取り組んでいきます。
 (1)業界トップレベルの収益性・財務体質を目指す。(収益体質の強化により、目標収益ラインを上方にシフトする)
 (2)株主の皆様への利益還元水準を向上させる。
 (3)成長への投資を行いつつ、ネット・デット・エクイティ・レシオ、ROEを改善する。


2.数値目標

 ※添付の関連資料を参照


3.重点活動項目
 新たにスタートした中期経営計画「Together We Innovate GEMBA Worldwide」においては、コマツの強みを活かした「成長戦略」と企業体質の強化を狙う「構造改革」を両輪とした以下の重点活動に取り組むと同時に、株主の皆様への利益還元水準の向上に尽力していきます。
 ハードルの高い重点活動に効果的に取り組むためには、「現場力」すなわち課題を形成し解決するという改善活動を継続する力を持った社員のチームワークが欠かせません。今後も全世界の社員が「コマツウェイ」に基づき業務の改善活動を推進していきます。特に、お客様の「現場」を深く理解し、お客様にとってなくてはならない存在になるための活動(ブランドマネジメント活動)を一層強化していきます。これらの活動を通じ、グローバルな事業拡大に必要な人材の育成に結びつけていきます。


 (1)イノベーションによる成長戦略
  これまで築き上げてきたICT(情報通信技術)、主要コンポーネント(基幹部品)の開発・生産技術、グローバルな販売・サービス網、フレキシブルな調達・生産体制などの強みを今後も進化させていきます。併せて、グループ内外を問わず有望な分野での先進技術を持っている企業とはグローバルレベルで積極的に協同・連携し、ダントツ商品、ダントツサービス、ダントツソリューションを生み出す技術開発を進めることで、お客様の現場をお客様とともに革新し新しい価値を創造する「イノベーション」を、建設・鉱山機械および産業機械の両分野でスピード感を持って起こしていきます。
  次世代商品開発のための開発投資を拡大し、最先端のICTの活用により一層の自動化、無人化を可能にする将来建機の開発、市場導入を促進します。具体的には、チリとオーストラリアの大規模鉱山で稼働する無人ダンプトラック運行システム(AHS)、ブラジルで導入が進む林業機械用フリート管理システム、施工を効率化し、施工全体の管理を促進するICT建機などを引き続き発展させていくと同時に、それに続く成功モデルを増やしていきます。2013年度は、ICT建機の先行モデルとして、中型ブルドーザー「D61EXi/PXi」、中型油圧ショベル「PC210LCi」をそれぞれ米国、欧州を皮切りに導入していきます。
  また、産業機械の分野では、主要コンポーネントの自社開発・生産を進め、革新的な新商品の導入を目指します。2013年度は、高い生産性とランニングコストの大幅な低減を実現した新型の「ファイバーレーザー加工機」を市場導入していきます。


 (2)既存事業の成長戦略
  2014年以降、米国、欧州および日本においてNOx(窒素酸化物)、PM(粒子状物質)の排出量の更なる低減が求められる新たな排出ガス規制(米国ではTier4 Final)が開始されます。エンジン、油圧機器、制御システムなどの自社開発・自社生産という強みと最新技術を融合させ、この規制に対応した商品開発に2013年度も引き続き注力し、円滑な市場導入を目指します。また、補給部品の受発注・物流改革に引き続き取り組むとともに、今後も成長が見込まれる戦略市場と鉱山分野におけるバケットやツース・履帯などの戦略部品の拡販に努めることで、収益の拡大を目指します。2013年度は、油圧ショベルの破砕・解体用のアタッチメントである「エキセントリックリッパー」を米国、中国より世界への導入を進めていきます。
  既存事業においてこれまで取り込めていなかった潜在需要を持つ分野については、他社との積極的な協業も選択肢に入れ強化を図っていきます。
  装着配車台数が本年3月末時点で30万台を超えた「KOMTRAX」は、機能と活用方法を今後も進化させ、「KOMTRAX Plus(鉱山機械管理システム)」および2013年度に導入を予定している部品の状態や交換履歴の把握を可能にする「KOMTRAX Parts」とともに、様々な情報の見える化を実現していきます。加えて、進化するKOMTRAXを最大限に活用することで、速やかな部品供給やサービス活動を実施するとともに、レンタル・中古車の循環事業やリテールファイナンス事業も含めたバリューチェーンを拡大し、お客様の満足度を更に高めていきます。


 (3)土台強化のための構造改革
  コマツグループの売上高はこの10年で約2倍となりましたが、固定費をほぼ一定に抑制しています。今後も成長とコストの分離の方針に基づき、適正な固定費水準を維持していきます。国内生産拠点での電力使用量半減を目標に、生産改革や建屋の統合および更新を推進することにより、生産固定費の大幅な削減を目指します。2013年度は、まず粟津工場(石川県)において、最新鋭の省エネ設備と革新的な生産効率を両立する新建屋建設に着手します。
  また、グローバル販生オペレーションセンタを中心に販売・生産・在庫管理のレベルを向上させるとともに、代理店在庫ゼロ活動の範囲の拡大によって本体・部品の在庫の適正化を進めます。加えて、コマツの現場とお客様の現場の直結化を促進するため人材・組織の配置転換などを実施し、将来の成長に向けた投資のために必要な人材や資源を確保していきます。

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