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セイコーエプソン、防水性・防塵性を備えた産業用途向け慣性計測ユニットを商品化
産業用途に最適な慣性計測ユニット(IMU)
「M−G550−PC」「M−G550−PR」の2機種を商品化
〜CAN、RS−422インターフェースに対応した防水・防塵パッケージ〜
※製品画像は添付の関連資料を参照
セイコーエプソン株式会社(社長:碓井 稔、以下エプソン)は、このたび、慣性計測ユニット(*1)(Inertial Measurement Unit、以下IMU)の新ラインアップとして、産業用途に最適なインターフェースである、CAN(*2)対応の「M−G550−PC」と、RS−422(*3)対応の「M−G550−PR」を商品化しました。
本商品は、産業分野で幅広く採用されているCAN・RS−422インターフェースをそれぞれ標準装備した6自由度(*4)(角速度3軸および加速度3軸)のIMUです。IP67相当の防水性・防塵性を備えた金属筐体にパッケージされているため、耐環境特性の要求される用途での使用が可能です。
両商品ともに、2013年5月からサンプル出荷、2013年7月から量産を開始します。
既に量産中の当社IMU商品「M−G350−PD11」(S4E5A0A0)では、小型・軽量かつ高精度・高安定な性能によりさまざまなお客様から高い評価をいただいています。本商品「M−G550−PC」「M−G550−PR」では、この性能を維持しつつ、お客様の要望の高かった、産業分野で幅広く採用されているCANおよびRS−422インターフェースの装備と、防水・防塵性能を実現しました。
本商品は、自動車・船舶をはじめとしたさまざまな産業分野の製品・システムに、簡単に設置・接続し、屋内・工場といった厳しい環境下でも、データを高精度に計測して、容易に動作制御や検査を行うことができます。
また耐ノイズ性能の高いRS−422インターフェース品「M−G550−PR」では、IMUから離れた場所(例えば200mのケーブル長)での動作計測・制御・検査も可能です。
エプソンは、2013年度を初年度とした3カ年の中期経営計画「SE15 後期 新中期経営計画」の中で、「センシングシステム事業」を新たな事業の一つとして設定しています。「センシングシステム事業」として初めて発表する本新商品は、「高精度センサーにより、人の生活を改善する新しい価値を創造する」という事業方針同様に、お客様の製品・サービスに新たな価値や強い競争力を付加できると確信しています。
■本商品の仕様
※添付の関連資料を参照
■本商品の主な用途
−船舶・自動車など大型機械のモーション計測・振動計測
−カメラ・アンテナなど安定化システムの振動検知・制御
−無人機・無人システムの姿勢検知・制御
(無人航空機、無人探査機、無人地上車両、無人水上艇、無人潜水艇など)
−各種産業機器の振動計測・制御
■展示会への出展について
エプソンは、センサーに関する世界最大級の国際展示会「Sensor+Test 2013」にブースを出展し、本商品の展示およびデモンストレーションも行います。
会期:5月14日〜16日、場所:ドイツ ニュルンベルク、エプソンブース番号:12−392(ホール12)
展示会の詳細は下記ウェブサイトをご参照ください。
http://www.sensor-test.de/welcome-to-the-measurement-fair-sensor-test-2013/
【関連リンク】
本商品の詳細情報は下記ウェブページをご参照ください。
http://www5.epsondevice.com/ja/sensing_system/
【用語説明】
(*1)慣性計測ユニット(IMU)
3軸の角速度センサーと3方向の加速度センサーからなる慣性運動量を検出する装置。主に運動体の挙動の計測・制御を目的として使用。
(*2)CAN(Controller Area Network)
車載機器・産業機器などで使用されるネットワークプロトコル。
(*3)RS−422
産業・工業用途製品などで使用されるシリアル転送のインターフェース仕様。
(*4)自由度
自由に運動できる方向の個数。
以上