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パテント・リザルト、電子制御スロットル技術参入企業に関する調査結果を発表
電子制御スロットル、特許総合力トップ3は
日立オートモティブシステムズ、デンソー、本田技研工業
株式会社パテント・リザルトはこのほど、日本に出願された電子制御スロットル技術について、特許分析ツール「Biz Cruncher」を用いて参入企業に関する調査結果をまとめました。
電子制御スロットルは、アクセルワイヤとスロットルバルブをケーブルでつなぐのではなく、センサーでアクセル踏み込み量を検知し、ECU(エンジコントロールユニット)の命令に従いモーターでスロットルを開く技術で、ドライブ・バイ・ワイヤとも呼ばれれています。本調査では電子制御スロットル技術関連の特許を集計し、各個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」をベースとして、特許の質と量から総合的に見た評価を行いました。
その結果、「総合力ランキング(注1)」では、1位 日立オートモティブシステムズ、2位 デンソー、3位 本田技研工業となりました(表1、図1)。
【電子制御スロットル技術技術 特許総合力トップ5】(表1)
※表1は添付の関連資料を参照
1位トヨタ自動車の注目度が高い特許には、「スロットルバルブ回動のためのアクチュエーターの耐振性向上」に関するものがあります。
2位デンソーは「スロットルバルブ開度制御における制御定数設定手段」に関する技術、3位本田技研工業は「スロットル制御装置が故障した際の吸気量制御」に関する技術の注目度が高くなっています。
総合力上位の企業がどのような課題を持って出願しているかを調べるために、BizCruncherの分析機能である課題解決マトリクスを用いて代表的な課題を抽出し、さらに出願時期で分解しました(図2;円の大きさは出願件数に比例)。日立オートモティブシステムズ、本田技研工業、ヤマハ発動機は「小型」を課題とする出願が多くなっています。この結果から、「小型」を課題とする公報を確認すると、本田技研工業、ヤマハ発動機は2輪用途に関するものが多数含まれています。そのほか、トヨタ自動車の課題として、「トルク」、「レスポンス」が多く、特に近年では「トルク」の割合が増加しています。また、デンソーは「レスポンス」、「コスト」といった課題が多く、特に出願件数が多い期間は「コスト」の割合が高くなっていることが分かります。
本分析の詳細については、簡易コンサルレポートの「特定技術分野の競合分析:電子制御スロットル」に掲載しています。(《コース1》税込99,800円/《コース2》税込31万5000円)。特許分析ツール『Biz Cruncher』を使うと、ご自身でも詳細な分析が可能です。
(注1):総合力の評価では、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を機関ごとに集計し、パテントスコアが50点以上のものを合算しています。50点以上のものだけを集計している理由は、パテントスコアが低くても特許件数が多いことによって総合力が上がってしまうことを防ぐためです。
【調査対象範囲】
1993年から最新2013年2月末までに公開された特許公報が対象。公開、登録、公表、再公表のすべてが対象で、登録と、公開・公表・再公表が重複している場合は、登録を優先。企業等の集計単位は権利者ベースとする。
【価格】
≪コース1≫
「全体俯瞰 競合分析」:99,800円(税込) 納期:1週間
≪コース2≫
「全体俯瞰 競合分析」+「個別企業分析(主要5社)(*)」:31万5000円(税込) 納期:2週間
*「個別企業分析」の対象企業5社につきましてはご相談に応じます。
【レポート収録内容】
コース1、2共通コンテンツ
電子制御スロットルの分野における
・出願件数の推移
・企業別 出願件数ランキング(権利者ベース)
・ステータス状況
・パテントスコア分布
・権利者スコアマップ
・パテントスコア上位10件の特許リスト
・権利者スコアマップ経時変化
・経過情報から見た主要企業比較
・引用情報から見た主要企業の注目企業・公報
・発明者分析
コース2
コース1に個別企業分析(主要5社)を追加。
【納品形態】
冊子1冊。CD−ROMにレポートのPDF、分析に使った特許公報リストCSVを収録。
レポートのサンプルは下記を参照。
http://www.patentresult.co.jp/img/c-reportB.pdf
*個別特許の経過情報付きリストをご希望の場合は、別途お見積もりいたします。
※図1、2は添付の関連資料を参照