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NTTデータ、既存システムのソースコードから設計書を自動再生して提供するサービスを開始
既存システムのソースコード解析および設計書作成を自動化
「設計書リカバリーサービス」を提供開始
株式会社NTTデータは、既存システムのソースコードから設計書を自動再生し提供する「設計書リカバリーサービス」を4月24日より開始します。
長期にわたって運用されるシステムでは人手のかかる設計書整備の不備・不足による保守開発の困難さや有識者依存の業務が問題となっています。また、システム更改を行う場合も仕様が不明確で問題化するケースもあります。システムを正しく理解するために設計書の不備・不足を解消するには、既存システムのソースコードを解析する必要があるため、多大な時間を要していました。
今回提供を開始する設計書リカバリーサービスは、ソースコードを100%自動解析し、設計書を自動で再生するサービスです。また、設計書フォーマットも利用者の要望にあわせてカスタマイズできるため、既存システムと同様の形式で設計書の出力が可能になります。
本サービスについては、長期にわたりシステムを運用している企業向けに広く展開していくと同時に、NTTデータのAMO(注1)サービス「TISAFYS(R)」(注2)との統合をはじめ、海外グループ会社のNTTDATA, Inc.のAMOソリューション「DynAMOSM(ダイナモ)」との連携など、グローバルでの展開も行い、3年間で100件の提供を目指します。
【背景】
システムの保守開発現場では保守運用の為、ソースコードの修正・変更が随時発生し、その対応内容を設計書へ反映させます。しかし度重なるシステム改修や技術者不足などの理由により、修正・変更内容の反映漏れによるソースコードと設計書の乖離といった不備や、ソースコード内容が記載されていないという設計書自体の不足がしばしば発生していることがあります。
特に長期にわたって運用されているシステムではこの傾向が顕著で、システム改修などの保守開発が困難となる問題が発生しています。その一方で保守開発の現場では、変更要求発生時などに迅速かつ正確な対応が求められており、設計書の不備・不足はシステム改修内容の決定判断や、正確なシステム改修の妨げになるため大きな問題となっています。また、そのシステムを熟知した技術者や、長期間運用されているようなシステムで多く用いられているCOBOL(注3)やPL/I(注4)などのスキルを持つ要員そのものが減少しているという状況もあります。
これらの問題を解決するため、NTTデータはこれまで進めてきた「システム開発の自動化」技術の1つである「TERASOLUNA(R)(注5) Reengineering」を用い、「設計書リカバリーサービス」を新たに提供開始することとしました。
※参考画像・概要(特長)などリリース詳細は、添付の関連資料を参照
*「TERASOLUNA」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
*「TISAFYS」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
*「DynAMO」はNTT DATA, Inc.の商標です。
*その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。