イマコト

最新の記事から注目のキーワードをピックアップ!

Article Detail

田中貴金属、2013年1月〜3月の資産用金地金とプラチナ地金の取扱量を発表

2013-05-01

2013年1月〜3月の資産用金地金、プラチナ地金の取扱量を発表
金地金 1980年以来の5,000円/g突破!昨年同時期と比べ買取量34.1%増加
プラチナ地金 金価格を再び上回り、昨年同時期と比べ買取量約2.2倍に!
〜金地金、プラチナ地金ともに買取量のみならず販売量も活発に!〜


 田中貴金属工業株式会社(本社:千代田区丸の内、代表取締役社長:岡本英彌)は、このほど、2013年1月から3月までの3ヶ月間における資産用金地金、プラチナ地金の販売量と買取量をまとめました。

【金地金レビュー】
◆高値圏で推移する国際価格と円高修正により1980年3月以来の5,000円/g突破!◆

 金地金において、2013年1月から3月までの3ヶ月間における国内平均価格は4,873円/gで、昨年同時期の平均価格4,359円/gを500円以上上回りました。
2013年、金の国際価格は、米株式相場が堅調に推移するなど米経済に復調傾向がみられることや、量的緩和の早期終了観測などを背景に緩やかに値を下げますが、イタリアの政局不安に伴う欧州各国の財政懸念や、依然強い中国の宝飾需要、ロシアをはじめとする新興国中央銀行の金保有量の買い増しなどに下支えされ、1トロイオンス1,600ドル前後と高値圏で推移しました。

 国際価格が高値圏を維持する中、金の国内価格は、経済対策への期待感からくる円高修正で上昇しました。2月に入ると白川総裁の辞任前倒し表明を受けて、次期総裁による大胆な金融緩和への期待感の高まりから円高修正が進み、2月7日には1980年3月6日以来の5,000円/g超えとなる5,072円/gをつけました。3月に入ると一旦為替市場は落ち着きますが、4月に黒田日銀新総裁による金融政策発表を背景に、円高修正が再び加速し、4月10日に今年最高値である5,084円/gとなりました。その後、米連邦公開市場委員会議事要旨で、年内で量的金融緩和が縮小されるとの意見や、キプロスが金融機関支援のため金を売却する計画があがったことにより、金の国際価格は4月15日に2011年3月以来1トロイオンス1,400ドルを割り込み、国内価格も4月16日に4,199円/gとなりました。

 金地金の売買状況は、昨年同時期と比較して販売量は20.4%の減少、買取量は34.1%の増加となっています。また、昨年第四四半期(2012年10月から12月)と比較すると販売量は39.9%の増加、買取量は64.5%の増加となっております。平均価格で昨年同時期より500円以上、昨年第四四半期より300円以上上がったことから、買取量は堅調で、一方販売量も将来のインフレヘッジとして、資産形成の一部に金を組み込むことの有用性が認識されつつある事から増加がみられます。

 今後は米国の量的金融緩和政策の行方、日本の金融政策の効果について市場の注目が集まる事が予想されます。

【プラチナ地金レビュー】
◆2011年4月以来の5,000円/g台を回復!昨年4月以来約9ヶ月ぶりに金価格を上回り、高値圏で推移◆

 プラチナ地金において、2013年1月から3月までの3ヶ月間における国内平均価格は4,951円/gで、昨年同時期の平均価格4,215円/gを700円以上上回りました。

 プラチナ価格は、米国の新車販売台数が回復の兆しを見せている事や、金価格と同様に円高修正により昨年末から上昇し、南アフリカの大手鉱山会社が減産の方針を示したことを背景に、1月15日には、2012年4月上旬以降下回っていた金価格を上回りました。その後も、南アフリカ鉱山会社の労資の対立やストライキ懸念などからくる供給不安の他、進む円高修正により上昇を続け、2月7日に今年最高値となる5,305円/gをつけました。以降は、イタリアの政局不安やキプロスの財政危機などディーゼル車需要の高い欧州各国の財政問題の不安感の高まりや、自動車販売の好調であった中国経済の減速感など実需の伸び悩みから徐々に値をさげ、3月19日には再び金価格を下回りますが、3月の月平均価格4,919円/gと依然高値圏で推移しています。

 プラチナ地金の売買状況は、昨年同時期と比較して販売量は19.0%の減少、買取量は約2.2倍となっています。また、昨年第四四半期(2012年10月から12月)と比較すると販売量は33.6%の増加、買取量は約2倍となりました。平均価格で昨年同時期や昨年第四四半期より700円近く上がっているものの、買取量だけでなく、販売量も活発な事から、金とともにプラチナにも注目が集まり、貴金属による資産形成に対する意欲が高まっていることがうかがえます。

 今後は回復の兆しを見せてきた米国と日本の自動車需要や、ディーゼル車需要の強い欧州財政問題の行方、南アフリカ大手鉱山会社の供給動向に市場の注目が集まる事が予想されます。

 田中貴金属工業では、貴金属資産に関する正しい情報の提供を、今後も継続して行っていきます。また、価格変動リスクを避け、より安定した価格で少額から積み立てることができる、貴金属積立を利用した分散型資産形成に関する啓蒙活動を強化していきます。

※本文中の金とプラチナ価格はすべて税抜き小売価格です。


【参 考】田中貴金属工業とは
田中貴金属工業株式会社は、明治18年の創業以来、1世紀以上にわたり、金やプラチナなどの貴金属の精製・分析に携わるとともに、貴金属を用いたさまざまな工業製品の製造・販売、また、資産としての貴金属地金の売買を行っています。日本で金の輸出入自由化が施行された1978年には、金の精製・分析技術が高く評価され、日本で初めてロンドン金市場公認溶解検定業者の認定を受け、国際市場で通用する金地金を製造する資格を得ました。また2003年12月には、ロンドン金市場で取引される金地金の品質を審査する、世界で5社しか認定されない「公認審査会社」の1社に任命されています。現在直営店であるGINZA TANAKAの各店舗(7店舗)をはじめ、全国に広がる120店舗余りの特約店で金地金や地金型金貨等の売買を行っています。


 *売買量推移のグラフ・表は添付の関連資料を参照

Related Contents

関連書籍

  • 死ぬまでに行きたい! 世界の絶景

    死ぬまでに行きたい! 世界の絶景

    詩歩2013-07-31

    Amazon Kindle版
  • 星空風景 (SKYSCAPE PHOTOBOOK)

    星空風景 (SKYSCAPE PHOTOBOOK)

    前田 徳彦2014-09-02

    Amazon Kindle版
  • ロンドン写真集 (撮影数100):ヨーロッパシリーズ1

    ロンドン写真集 (撮影数100):ヨーロッパシリーズ1

    大久保 明2014-08-12

    Amazon Kindle版
  • BLUE MOMENT

    BLUE MOMENT

    吉村 和敏2007-12-13

    Amazon Kindle版