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日本IBM、蓄積された大容量の非構造化データを並列処理するソフトの新版など発売
BigSQL機能でビジネスへのHadoop活用をさらに加速する新製品
ビッグデータ・アーキテクチャーを強化し、非構造化/リアルタイムの大量データ活用をさらに支援
日本IBM(社長:マーティン・イェッター、NYSE:IBM)は、テキストや画像など蓄積された大容量の非構造化データを並列処理するソフトウェア製品の新版「IBM(R) InfoSphere BigInsights V2.1」、および、連続的に発生するデータをリアルタイム処理するストリーム・コンピューティング製品の新版「IBM InfoSphere Streams V3.1」を発表します。「IBM InfoSphere BigInsights V2.1」は、ビジネスでHadoopを活用したいお客様を支援するBigSQL機能を新たに実装し、また、両製品において、システムの開発、管理などの機能を強化しました。使用料金は「IBM InfoSphere BigInsights V2.1」が1,147,000円(税込)から、「IBM InfoSphere Streams V3.1」が4,452,000円(税込)からで、2013年5月中にIBMおよびIBMパートナー経由で販売を開始する予定です。
IBMは、ビッグデータがビジネスにもたらすあらゆる課題に対応するため、さまざまな業界で活用可能な総合かつ融合されたビッグデータ・アーキテクチャーに基づくソフトウェアを開発し、お客様に提供しています。このアーキテクチャーには、大規模かつ非構造化データの並列分散処理を実現するHadoopシステム、リアルタイムでの大量データ処理を実現するストリーム・コンピューティング、最先端のデータベース技術による大量データの深い分析の仕組みを実現するデータウェアハウス、アーキテクチャー全体にわたる情報の統合、そして情報セキュリティ・ガバナンスの5つの要素が反映されており、IBMはこれらを実現するテクノロジーを常に革新し、製品やソリューションに反映させてお客様に提供しています。
本日発表の「IBM InfoSphere BigInsights V2.1」および「IBM InfoSphere Streams V3.1」は、IBMのビッグデータ・アーキテクチャーを支える中核製品の最新版です。
「IBM InfoSphere BigInsights V2.1」は、HadoopデータベースにアクセスするためのBigSQL機能を実装しています。BigSQLは、SQL標準に準拠したインターフェースに対応しており、新規にHadoop向けのプログラミング言語を学ぶことなく、従来からあるリレーショナル・データベース(RDB)向けの標準的なSQL言語を使ったHadoopのデータの活用や、RDB向けに開発されたアプリケーションのSQLインターフェースをそのまま活用できます。従来のデータベース技術者のスキルをそのまま生かし、迅速かつ容易にエンタープライズ・レベルのHadoop機能を導入、活用いただける製品です。
また「IBM InfoSphere BigInsights V2.1」は、UNIXで実績のある汎用的な分散ファイル共有システムであるGPFSをHadoop向けに対応させた、GPFS−FPO(General Parallel File System−File Placement Optimizer)を実装しています。Hadoop向けのファイルシステムであるHDFS(Hadoop Distributed File System)に代わりGPFSを活用できます。複数ノードからのファイルアクセスを可能にすることで、単一障害点を排除し、セキュリティーの向上を図ることができます。
「IBM InfoSphere Streams V3.1」は、処理ロジックの実行プロセスの最適化により、ストリーム処理のパフォーマンスが向上しています。また、連携をサポートする他の分析ツールにR言語モデルによるスコアリングの仕組みを追加、時系列解析のためのツールキットの拡充などで、幅広い分析ロジックを組み込んだデータ処理のより容易な導入を支援します。
「IBM InfoSphere BigInsights V2.1」は、Hadoopを活用したビッグデータの統合アナリティクス・プラットフォームとして、「IBM InfoSphere Streams V3.1」を同梱し提供します。ストリーム・コンピューティング機能のみを必要とするお客様には、「IBM InfoSphere Streams V3.1」単体で販売します。いずれの製品も、稼働環境の特定単位のリソース(RVU:リソース・バリュー・ユニット)にもとづく、開発向けの小規模システムから大規模システムへのスケールアウトまで、お客様のシステム規模に合わせた価格体系で提供します。
また、これらの製品の評価・開発環境として、「IBM InfoSphere BigInsights Enterprise Edition Starter Kit」(573,200円;税込、1ユーザーあたり/20TBまで)、「IBM InfoSphere Streams Developer Edition」(396,300円;税込、1ユーザーあたり)を提供します。
各製品の詳細および最新情報は、以下のサイトにて確認ください。
IBM InfoSphere BigInsights 製品トップページ
http://www.ibm.com/software/jp/data/infosphere/biginsights/
IBM InfoSphere Streams 製品トップページ
http://www.ibm.com/software/jp/data/infosphere/streams/
IBMはこれからも、ビジネス上の課題に包括的に対応する、エンタープライズ・システムレベルのビッグデータ・アーキテクチャーにもとづく製品やソリューションを提供し、お客様のビジネスのさらなる成長と変革を支援していきます。
※参考画像は添付の関連資料を参照
<関連サイト>
日本IBM ビッグデータ トップページ http://www.ibm.com/software/jp/data/bigdata/
IBM、IBM ロゴ、ibm.com、BigInsights、InfoSphereは、世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corp.の商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点でのIBMの商標リストについては、http://www.ibm.com/legal/copytrade.shtml(US)をご覧ください。
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