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リニアテクノロジー、広帯域RF/デジタルμModuleレシーバ「LTM9013」を販売
リニアテクノロジー、「LTM9013」を販売開始
基地局アプリケーションで300MHz帯域幅を実現する、I/Qサンプリング・デジタル・プリディストーション・レシーバ
リニアテクノロジー株式会社は、高性能デュアル14ビット、310Msps ADコンバータ(ADC)、高IIP3 I/Q復調器、2個の可変利得アンプ、および300MHzローパス・フィルタを搭載した広帯域RF/デジタルμModule(R)(マイクロモジュール)レシーバ「LTM9013」の販売を開始しました。LTM9013は、省スペースの15mm × 15mm ボール・グリッド・アレー(BGA)パッケージで供給され、敏感なアナログ・ラインをデジタル・トレースからシールドする多層基板を使用して、デジタル帰還を最小限に抑えます。電源およびリファレンスのバイパスコンデンサはμModuleパッケージ内部のダイの近くに配置され、従来のパッケージと比べて、スペース、コスト、性能の面で優れています。LTM9013の1,000個時の参考単価は65.00ドルからで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。製品のデモボード、サンプルなど詳細情報は、リニアテクノロジーのWebサイトをご参照ください(http://www.linear-tech.co.jp/product/LTM9013)。
LTM9013の直交サンプリング・アーキテクチャは、最大300MHzの信号帯域幅を可能にし、全帯域にわたって66dBのIMD3性能を実現します。このレシーバは、広帯域の低IFレシーバと、デジタル・プリディストーション(DPD)を用いてパワーアンプ(PA)の線形化を実現するワイヤレス基地局を対象としています。LTM9013は、長年にわたるアプリケーション設計の専門技術を活用し、高集積化、使いやすさ、再現性のある保証されたシステム性能の実現により、製造の歩留まりが向上し、市場投入時間が短縮します。
モバイル・ユーザーからのデータに対する要求が高まっているため、次世代の基地局は最大60MHzの非常に大きな送信帯域幅が得られるように設計されています。60MHzの送信帯域幅を線形化するには、線形化アルゴリズム用のプリディストーション帰還ループで、最大300MHzの5次混変調積を捕捉する必要があります。5次混変調歪みをデジタル化するには、帯域幅が非常に広く通過帯域が極めてフラットな低ノイズ・レシーバが必要です。LTM9013は、全帯域にわたって通常帯域のリップルが1.3dBより小さい300MHzのローパス・フィルタを内蔵しています。DPDは帰還ループなので、このレシーバ(別名、送信監視パス・レシーバ)には待ち時間が短い利点がある上、ループの速度が上がるとPAの効率が向上するため、消費電力がさらに減少します。LTM9013のADCの待ち時間は5クロック・サイクルです。
<LTM9013の主な特長:>
・I/Q復調器、IFアンプ、およびデュアル14ビット、310Msps高速A/Dコンバータを内蔵
・外付けハイパス・フィルタによる帯域幅調整が可能
・各チャネル用の300MHzローパス・フィルタ
・RF入力の周波数範囲:0.7GHz〜4.7GHz
・50ΩのシングルエンドRFポート
・50Ωの差動LOポート
・周波数平坦度:1.3dB(標準)
・−7dBFSでのIM3レベル:66dBc
・−1dBFSでのSNR:59dB
・並列DDR LVDS出力
・15mm × 15mm BGAパッケージ
※製品画像は添付の関連資料を参照
■リニアテクノロジーについて
S&P 500の一員であるリニアテクノロジーは、過去30年にわたり広範囲に渡る高性能アナログICの設計・製造及びマーケティング活動を行い、世界中の多くの企業に提供しています。リニアテクノロジーの半導体は、私たちのアナログ世界と「通信」、「ネットワーキング」、「産業」、「自動車」、「コンピュータ」、「医療」、「精密機器」、「民生」さらには「軍需航空宇宙」システムで幅広く使用されている、デジタル・エレクトロニクスとの架け橋の役目を担っています。リニアテクノロジーは、パワーマネージメント、データ変換、信号調整、RF、インタフェース、μModuleサブシステム及びワイヤレス・センサー・ネットワーク製品を設計・製造・販売しています。詳細は同社Webサイトをご参照ください。http://www.linear-tech.co.jp
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